- Amazon.co.jp ・本 (171ページ)
- / ISBN・EAN: 9784005005727
感想・レビュー・書評
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各分野の著名人たちが中高生くらいの若者達に教えるおすすめの本。
本書は二部構成で、第一部はあさのあつこさん、香山リカさん、中江有里さん、といった知識人によるおすすめ、第二部は若くして活躍するバイオリニストや棋士、芸能人などによるおすすめ本の紹介となっている。
正直、第一部を読んだとき、ちょっと自分に合わないかな、と思い、読むのをやめようと思ったが、第二部になるとがぜん面白くなった。
第一部の筆者は道先案内人のような役割を求められていたのだろうし、仕方がない部分もあると思うのだけれど、なんとなくこういう場合こういう本を進めがち、というパターンを超えるものではないような気がした。一方、第二部は割と自由に自分のおすすめを思い出とともに紹介していて、純粋に読んでみたい、と思わせるものが多かった。
特に、俳優の前田愛さん(今は歌舞伎役者の妻としてがんばっておられる)の文章がよい。読んだときの気持ちが素直に伝わってきて、おすすめされたミッチ・アルボムの『モリー先生との火曜日』『天国の五人』を早速本棚に登録した。アメリカ旅行中に本屋で見つけた、とさらっと書かれていたが、つまり原書で読んだ、ということか。表舞台に登場することがあまりなくなったが、また俳優としても活躍してほしい。
その他、古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』や遠藤寛子『算法少女』などもおもしろそう、と本棚登録。こうやって私の本棚には積読が増えていくのである。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
人のオススメ本とか、見たり聞いたりするのが好き。自分でめくら滅法に本探して読んで、ってするだけの時間があればそれに越したことはないけど、そうでなければ、たくさん読んでる人のオススメはかなり役に立つと思う。それで好きな作家とかと出逢えれば、今度はそれを追っていけば良いし。という訳で、この中からも気になる本がちょいちょいあった。素敵な邂逅につながりますように。
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「わたしは本によって救われました。明日も生きてみよう。生きていたらいつか、この本と同じ世界に巡り会える。自分の内にある世界をもっともっと豊かにできる。そう信じてきました。今も信じています。」(「本との日々」あさのあつこ)
選者それぞれのキャラがかなり出ていて面白かった。
読んでみたい本がいっぱいあって、困っちゃうなぁ(笑)
特に、あさのさんの文はさすが作家と言える。
こんな文に出会ったらもっと本を読みたいなぁ、なんて思えるに違いない。
ちょっと後でメモしておこうっと。
【4/22読了・初読・市立図書館】 -
十六人の本好きな著名人が、それぞれお薦めの本を紹介する、という趣旨の本。
本の紹介本というのが大好きなので、今回も楽しんで読ませていただきました。
一冊の本としても、とても読みやすい内容でした。(児童向けなのかな?)
本書の前置きで書かれているように、まるで友人に「この本面白いよ!読んでみて!」とでもいうノリです。
個人的に、本屋でみかけるたびに気になっていた、『ベルカ、吠えないのか?』について触れられていたのが印象的でした。
表紙や題名を見た時点で、私には荷が重いな……と敬遠していましたが、あまりに目を引く表紙であるために、気にせずにはいられない本でした。
紹介文を読んで……やはり、私には荷が重いと感じましたが、それでも、もしかしたらいつか読める時がくるかもしれない、と思わせてくれました。
それが今回の収穫。 -
本を紹介する本。ひとりひとりみんなお勧めする本が違う。また、その本から感じとるものが全く違う。これが読書をする楽しみの一つなのかもしれない。私の大好きな華恵ちゃんは、この本の中で”算法少女”を紹介していた。その紹介の文章がまたいい。どうやったらこんなに魂を惹きつける言葉を並べられるんだろう。 華恵ちゃんは本当に文才だ。
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なんか面白い本ないかなぁ、と思って読んだ本。あさのあつこや香山リカとか、有名な作家さんにとっての読書の醍醐味についても書かれてあった。読みたい本がまた増えた。
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著名人お薦めの本を紹介しています。巻末に各本の扉が一覧で出ているのはよいと思う。こういった分野ではネットの方がよいかも。図書館予約数は5(07/09/21現在)です。