- Amazon.co.jp ・本 (307ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006000530
感想・レビュー・書評
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内容(「BOOK」データベースより)
水辺・緑化の美学、都市の色への配慮、空間の演出によって新たな都市環境の創造を提言。東京タワーとエッフェル塔、浅草仲見世とミラノ・ガレリアなどの比較から、日本的街並みの特質が考察される。世界各地の楽しい街歩きが、街づくりの工夫と都市景観への視角を提供し、人間的な街並みはどうあるべきかに思い至らせる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
前編が基本事項、本編が具体的な都市や景観。
前編の方が勉強になった。
P40〜 ロラン・バルト -
景観をつくる人達に読み継がれていくことを願うばかり。
芦原さんが亡くなっても、電柱は減りもせず、看板もなくならず、コンクリートブロックも無くならない現実が本当に悲しい。
津波で街が消えたとしても、結局日本人は美しい街並みなんてつくれないんだという確信に至ります。 -
正当な続編で、これを読むには前作も読まないといけません。
前半は前作にプラスして街並みの要素を言葉にしていておもしろい!
例えば、日本は内から見る景観を重視する。靴を脱いだりするのも内のほうが外より上位だという考えの表れ。
その一方でヨーロッパなどでは外から見る景観を重視する。それが、日本のぐちゃぐちゃな街並みとヨーロッパの美しい街並みのちがいに影響している、など。
後半は筆者の街並みに対する提言で主観的な見方も強いから、
まぁこういう考え方もあるのかって感じ。
前作のほうが感心させられることが多かったかな。 -
建築に関する16章という本の中で知った。
建築という実態とその外にある道路や外部空間との関係について考察を行っている。 -
続編。やっぱりためになります。
続編やけど質が落ちないってのはすごいことやね。 -
『街並みの美学』の続編。
p.45の「ゲシュタルト心理学の景観への応用」に戦慄を覚えた。
恐らく著者は、この時代に心理学を建築や景観に応用した数少ない日本人だろう。
文庫本も出ているので、そちらの方が入手しやすい。 -
ル・コルビュジエ展に訪れた際に購入。
日本と西洋を、「床の建築」と「壁の建築」、「内から眺める景観」と「外から眺める景観」の二項対立でとらえる視点は、私にとって斬新な考えだった。また、ゲシュタルト心理学の景観への応用の論理は巧みである。 -
街づくりの基本文献。