本居宣長 (岩波現代文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (225ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006000585

感想・レビュー・書評

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  •  なぜ宣長か。宣長はたえず再生する。どういうことだろう。『古事記』という、漢文混じりの漢字表記を前にして、宣長はその訓み方を決定した。それは漢字の訓み方を決定したのみならず、内容の解釈の仕方を決定したことにもなる。宣長は、宣長以前とは異なるどのようなことをいい出したのか。宣長は、決定することによって何を抑圧し排除し、何を選択したのか。

  • 本居宣長が目指すところは、漢語に汚染された日本語文から和語を取り戻すことである。これまでにも、このことは他の本のレビューで述べてきた。それにしても、彼のこだわりはすごい。すごいを通り越して気持ち悪い。古事記の最初に出てくる「天地」を「テンチ」と読まず、「アメツチ」と読み、「命」や「尊」の読み方やその意味にも徹底的にこだわりぬく。こんな調子で古事記を読み進めて、「発音方法」も含めた読み方を再構築したのだからたいしたものであるが、どうして発音方法がわかったのか、それが知りたい。

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著者プロフィール

1933年生。東京大学文学部卒業。東京大学大学院人文科学研究科(倫理学専攻)修了。文学博士。大阪大学名誉教授。日本思想史学会元会長。専攻-日本思想史、倫理学。
主著:『江戸思想史講義』『宣長学講義』『徂徠学講義』『漢字論』『思想史家が読む論語』(岩波書店)、『伊藤仁斎の世界』『平田篤胤の世界』『方法としての江戸』『仁斎学講義』(ぺりかん社)、『はどう語られて来たか』『昭和とは何であったか』『「大正」を読み直す』(藤原書店)、『鬼神論』『歎異抄の近代』(白澤社)、『国家と祭祀』『とは何か』『和辻倫理学を読む』『日本人は中国をどう語ってきたか』(青土社)。

「2017年 『仁斎論語 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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