ヒロシマを生き抜く: 精神史的考察 (上) (岩波現代文庫 学術 226)

著者 : ロバート・J.リフトン 桝井迪夫 湯浅信之 越智道雄 松田誠思

• 岩波書店 (2009年7月16日発売)

作品紹介・あらすじ

精神科医であり研究者として来日していた著者は、被爆後十七年の広島で、広範にわたる被爆者へのインタビュー調査を行なった。対象は、無差別に抽出した市民に加え、学者・医者・運動家など七十余名。被爆時の体験、原爆で負った障害、見えざる放射能の恐怖、生き残ったことの罪意識…。人類への最大の破壊行為の影響を、被爆者の言葉から丹念に分析し、その精神的側面に初めて光をあてた記念碑的著作。

感想・レビュー・書評

[医療創生大学柏キャンパス柏分館さんの感想 · 2023年8月2日]

369.3/リ/1　2023.08迄おすすめ図書書架に配架

[10hato-mrkさんの感想 · 2011年4月10日]

原爆投下から17年後の広島で精神科医が
生存者にインタビュー調査を行ったものをまとめた本。

広島原爆の被害を取り上げた本や写真集は数多くあるが、
被爆者達の精神の軌跡を詳細に分析している本で
入手が容易なものはかなり少ないのではないだろうか。

それだけでもこの本の資料価値はかなり高いと思う。

[almosteverydayさんの感想 · 2009年10月16日]

被爆者たちの心の傷はの想像をはるかに超えたもののようです。

どうやったらこれを後世に残せるのでしょう？

大変重いので読み終えるか心配です。