俳句実践講義 (岩波現代文庫)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (384ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006002657

作品紹介・あらすじ

大学生への俳句の実作指導を通して、俳諧・俳句文学の歴史と理論、その味わい方を、具体的かつわかり易く講義する。近世の芭蕉、鬼貫、去来、土芳、近代の子規、虚子、さらに現代俳句の日野草城にいたる代表的な俳論、俳句を広く紹介して、俳句文芸の骨格たる「切字」「季語」「取合せ」「写生」などをテーマにして、俳句の独自性と勘所、その奥深い魅力を解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 【書誌情報】
    『俳句実践講義』
    復本一郎[ふくもと・いちろう](1943-) 近世・近代俳論史専攻。
    定価:1,496円
    通し番号:学術265
    刊行日:2012/05/16
    ISBN:9784006002657
    版型:A6 並製 カバー
    頁数:370ページ

    学生への俳句の実作指導を通して,俳句文学の歴史とその理論を講義する.具体的かつわかり易い文体で,近世の芭蕉,鬼貫,去来,近代の子規,さらに現代俳句の日野草城にいたる俳論,俳句を紹介して,俳句という文芸の骨格にあたる「切字」「季語」「取合せ」などをテーマにして,俳句文学の勘所,奥深い魅力を解説する.
    https://www.iwanami.co.jp/book/b255896.html

    【簡易目次】
    第1講 五・七・五の文芸
    第2講 作者と読者の関係
    第3講 「切れ」の必要性
    第4講 季語の必要性
    第5講 俳句作りのコツ
    第6講 「写生」を学ぶ

  • 20200321 中央図書館

  • 大学で俳句の理論と実作を教えている著者による、6回にわたる講義形式で書かれたた入門書です。

    俳句と連歌、俳諧との関係から説きはじめて、「切れ」「季語」「取合せ」「写生」などのテーマにかんして立ち入った解説をおこなっています。あわせて、毎回受講者が提出した句のなかからいくつかをえらんで講評がなされています。

    親しみやすい語り口で、著者が俳句の入口に読者をみちびき、実作へとうながしてくれます。もちろんじっさいに俳句をつくってみたいという読者だけでなく、鑑賞のためにも優れた手引きとして利用できるように思います。

  • 久しぶりの高評価です。
    なんてわかりやすい俳句の講義でしょうか。
    学生時代から悩まされた、苦しませられた俳句です。
    なぜ、こんなに少ない字数で「理解」しなければならないのか、理解に苦しんだものです。
    しかし、技巧があり、ポイントがあり、取り合わせがあり・・・・。
    自分で創ろうとはなかなか思えないのですが、これで俳句を避けて通ることもないだろうと思う。

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著者プロフィール

1943年愛媛県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。文学博士。静岡大学人文学部教授、神奈川大学経営学部教授を経て、神奈川大学名誉教授。専門は、近世・近代俳論史。「鬼ヶ城」の俳号で実作も行い、俳句グループ「阿」の会の代表を務める。産経新聞「テーマ川柳」選者。

「2019年 『日本人なら知っておきたい美しい四季の言葉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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