- Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006020804
作品紹介・あらすじ
戦後の歌舞伎批評を確立した戸板康二。本書はその記念碑的作品であり、異邦人の鑑賞眼で、芝居通の間で当然のこととされていた「約束事」を、読者にやさしく翻訳してみせる。「花道」に始まり「女方」「菊五郎」「荒事」「黙阿弥」等のテーマで構成される各章では、豊富な挿話・芸談が連句のように華麗に紡ぎ合わされていく。最良にして極上の歌舞伎案内。
感想・レビュー・書評
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1950年出版の書籍の文庫化。
さすがに名前が挙がっている役者は2世代以上前の人たち。それを除けば内容は令和の世でも通じる。
触れてる演目の中には今ではほとんどかからないものも多く、残念である。
花道、女方、菊五郎、荒事、黙阿弥、二枚目、小道具、大道具、おどり、下座、怪談、場景、俳優の13のトピックに分け、歌舞伎の解説と筆者の解釈が展開されている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
取り上げられている舞台や役者についてはさすがに古い感があるものの、歌舞伎への興味を抱かせるには十分な内容になっています。
作者は、歌舞伎や芸事の周辺を舞台にした推理小説も書いており、文章の読みやすさも十分です。
所謂、How-to 本的な読み方だけではなく、エッセイとしても読める良い作品だと思いました。 -
歌舞伎の仕事が入ったので、勉強のため。
古い本だけあって、その当時の人なら基本知識としてあったろう内容が説明なく出てくるので、つまる部分が少なくなかったが、なんとなく歌舞伎というものの雰囲気を知ることができた。
「初めてのPerl」に似た読後感。 -
招待されてしまった・・・