芸人その世界 (岩波現代文庫 文芸 90)

著者 :
  • 岩波書店
3.83
  • (1)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 27
感想 : 2
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (364ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784006020903

作品紹介・あらすじ

著者の「仕事の原点」となった芸人の言行録。日本ではあらゆる芸人が肩身のせまさを克服するために修業を重ね芸を伝えてきたのであり、彼らの貧しさと怒りを受けとめなければならない、と説く。歌舞伎役者、落語家、力士、ストリッパーら日本人のみならず、サラ・ベルナールやチャップリンらの「面白うてやがて悲しき」生涯と横顔が簡潔な筆致で描かれる。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • のちの岩波新書の『大往生』シリーズよりもずっと毒気のある一冊。

  •  この『芸人 その世界』は昔、文藝春秋の単行本で読んだ記憶があり、また文春文庫でも読んだ。そしてこの度「岩波現代文庫」でよんだというわけ。それぞれの間には、何年かの年月がたっているわけだけれど、中身は今でも古くはない。芸人と呼ばれる人との対談から、あるいは聞きかじりから、すなわち「芸人の話をあつめた」ものである。とつぴょうしもないこと、知られざる逸話がたくさんあってすこぶるおもしろい本である。

全2件中 1 - 2件を表示

著者プロフィール

1933年、東京都に生まれる。早稲田大学文学部中退。中学生の頃からNHKラジオに脚本の投稿を始め、大学在学中から放送の世界にかかわる。以降、テレビやラジオ番組の放送作家、作詞家、語り手、歌手などの幅広い方面で活躍中。TBSラジオ「誰かとどこかで」「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」は共に長寿番組として知られる。作詞家として世に送りだした曲には、「上を向いて歩こう」「黒い花びら」「こんにちは赤ちゃん」などの昭和を代表する名曲が多い。著書にはミリオンセラーの『大往生』(岩波新書)をはじめ、『生き方、六輔の。』(飛鳥新社)、『職人』『芸人』『伝言』(以上、岩波新書)、『あの世の妻へのラブレター』(中公文庫)などがある。

「2012年 『上を向いて歩こう 年をとると面白い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

永六輔の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×