- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784006022341
作品紹介・あらすじ
『竹取物語』は、竹の中から誕生した美少女かぐや姫をめぐる求婚譚であり、仮名で書かれたわが国の最初の物語。永遠の女性に憧れる思いを描いて、日本人に今日まで永く愛読されてきた。『伊勢物語』は、一代の色好みにして歌人である在原業平の奔放な恋愛を、哀切な歌の調べと簡潔な地の文により描いた歌物語。著者の訳文は、原文の雅さをよく伝えながら、ユーモラスな味わいを出して、現代の小説を読むように楽しめる。
感想・レビュー・書評
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源氏物語 復習 その3
竹取物語は古典で読みたかったので読了で本望。
昔話ではわからないニュアンス有りで有益でした。
伊勢物語は、在原業平(的な?)のロマンス中心のエッセイ寄りの和歌集といったところ。充分に作品を堪能するにはその当時の政治的背景、一族の栄枯盛衰、業平の性格など知識が必要か。
46段はBL、49段はシスコン、50段は不倫 趣きがある段は印象深い。
古典もまだまだ精進させて頂きます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
田辺さんの現代語訳はとても読みやすくて大好きです。竹取物語は知ってるので感想は割愛。
初めて伊勢物語を読みましたが、1-4ページで終わる短編からなるものとは知りませんでした。でも和歌の表現力でその短さを感じない。季節の彩や恋愛遍歴も凄いよ…! -
NHK100分de名著:8月の名著
摂南大学図書館OPACへ⇒
https://opac2.lib.setsunan.ac.jp/webopac/BB99583842 -
改めて竹取物語を読んで5人の色恋者の話とか面白かった。
仮名で書かれた最初の物語が1人ずつ最後は皮肉というかユーモアで締めましたって感じで面白い。
天の羽衣強い。
伊勢物語はこんなに短い話がたくさん詰まったものだったんだ!とびっくり!在原業平についての一つの物語だと思ってたら短編集て感じで、どんだけ恋愛したんだて感じだけど面白かった!
あまり漢学とか学んでない?在原業平、和歌天才すぎて最高。漢学ベースの純粋な日本人の感覚で詠まれてる和歌美しすぎた。最高。
惟喬親王、二条の后、紀有常、巫女らへんがなんか在原業平のいつメンという感じでなんかノスタルジーだった。 -
特に伊勢物語は,音読すると,当時の美しい日本語とそれを醸成した文化を実感できる.生々しい感情に,文章を紙に残す,ということの時空を飛び越える可能性に感激する.
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個人的に古典や和歌の解説で一番好きなのは、田辺聖子さんのそれだ。分かりやすく、ユーモアがあって、良い。和泉式部の和歌集や和泉式部日記も是非解説してほしい!
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今更ながらとはいえ・・・・、口語訳で読むことで外観がしっかり入ってくる。
古語もついつい日本語だと思って、苦しみながら解読してますが、やっぱり古語は外国語。
現代人が現代語で読めばこそ、心に届くものです。
竹取物語をしっかり読んだことがない日本人が多いのも、現代語訳を読むことに抵抗があるからでしょう。
竹取物語のユーモア性をしっかり理解して訳されています。