未知庵の1 三時のお水 (Nemuki+コミックス 未知庵の 1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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本棚登録 : 37
感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (176ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022141620

感想・レビュー・書評

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  • 「ネムキ」に連載されていたショート不条理ギャグマンガ。

    「謎のあの店」2巻に入っていた折り込みを見て気になって探したのだが紀伊国屋書店、その他の本屋、果てはアニメイトまで行ったのだが見つからない!
    そういえば、まだジュンク堂には行ってなかった!
    という訳でジュンク堂に行ってみたらしっかり置いてあるじゃないか!
    まさに灯台もと暗し。
    ようやく(1ヶ月半かけて)手に入れて読んではみたが……

    う~ん、自分の期待度が高すぎたのかイマイチのような……(決して自分の感性に合わない訳ではないのだが)
    でも、何故か気になりつい手に取って読んでしまう。
    不思議な魅力を持った本だ。
    と書いている時点で自分はこの本にハマったって事を言っているようなもんだ。

    多分(というか確実に)2巻が出たら買っちゃうな(笑)

  •  未知庵(みちあん)の『未知庵の1 三時のお水』『未知庵の② きなこ体操』(Nemuki+コミックス)を購入して、読み倒す。

     まったく知らなかったマンガ家なのだが、変なマンガばかり集めてウェブ公開している「劇画狼のエクストリームマンガ学園」で、未知庵の「餅」「乳」という2編を読み、すっかり気に入ってしまった。

     で、いま買えるこの人の作品集2冊を、あわててゲットしたしだい。
     朝日新聞出版の『ネムキ』、『Nemuki+(ネムキプラス)』に掲載された作品を中心とした掌編集である。

     どの話も、シュールで不気味でおかしい。一言で言えばキモ面白い。しみじみとくだらなくて、それでいて妙に深みもあり、読んだあとに余韻が残る。

     絵はとてもうまい。描き込みもていねいで、時に執拗な印象を受けるほど。劇画的な陰影に富む絵柄でシュールなギャグを連発するから、そのギャップのせいでよけいにおかしい。

     2冊合計して40編以上の掌編が収録されている。そのすべてが傑作とは言わないまでも、かなり高水準な作品集である。
     細部までよく作り込まれているから、アイデア勝負の作風なのに、何度も読み返しても面白い。

     時々、すごくツボにハマる場面がある。
     「少年ファラオ」(『きなこ体操』の表紙に描かれているキャラ)がよろめいてぶつかり、郵便ポストがボコっとひん曲がってしまう場面など、声を上げて笑ってしまった(読んでいないとなんのことかわからないだろうが)。

     量産のきく作風ではないだろう。この2冊に収められた作品も、古いものは2006年くらいに発表されていて、約10年を費やして2冊分になったという感じだ。
     次の作品集も気長に待っているので、ぜひコツコツと描き続けてほしい。

  • ナンセンスギャグとホラー要素といやに端正な画、それぞれ微妙に重なる要素を思い切って全部混ぜてみたような異様、癖になるものがある。あとこれだけきっちりした絵なのになぜか表紙だけざっくりしたコラージュなのちょっと面白い。

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