木村伊兵衛のパリ

著者 :
  • 朝日新聞社
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本棚登録 : 92
レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022502094

感想・レビュー・書評

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  • 戦前・戦後を通じて、日本近代写真史において最も有名なリアリズム写真家。

    極めて自然なスナップ写真であり、見事に人々の日常を切り取っている。

    ってよく言われるけど、本当にそう。
    これは、すごい。とても柔らかい空気感で、全てが味になる。

    ちなみに、どうしたらうまく写真が撮れるのか聞いたところ、『いつでもカメラを手から離さずにいる事が大事だ』と答えたとされる。

  • 何か木村伊兵衛の写真集をと考えて、これを図書館から借りた。
    巻末のマーティン・バーによる一文『新しい発見』に、「本書は、木村伊兵衛がカラー写真の発展に果たした大きな貢献を長く記録しようとするもので、木村のカラー写真がこのように概観されるのは嬉しいことだ。 第二次世界大戦前から戦後にかけて、木村は報道写真家として多くの作品を残したことで知られるが、それ以上にモノクロームだけでなくカラーでも撮影したいと考えていた。」とあって、またしても、最初に読むものを間違えたことに気づいた。ともあれ、この写真集を見ていると、撮影者は赤が好きなんだなと思う。赤が入っていない写真も多いが、花、壁、ブラウス、スカート、チーズ、ネオン、標識、信号、ポスター・・・さまざまな色調の赤がそれぞれの写真の中で際立っている。霧のパリの写真が素敵だが、一番好きだったのは、サン・マルタン運河を撮したもの(p.181)。
    ずいぶん前に「パリはすっかり綺麗になって、ちょっと寂しい」といった話を読んだことがあるが、この写真集のパリは1954年-1955年で、綺麗になる前の頃のもの。壊れかけた建物や散乱する紙くずなど、小奇麗なパリではないが、そこに映し出される人々の姿は活気に溢れている。

  • これは欲しい!なかなか手に入らないから、余計に欲しい!

  • 今年の夏の旅行は1950年代のパリへ。木村伊兵衛によるパリ!しかもカラー!だけどモノクロの東京の写真と同じように、切り取られているのは街の人々の日常の一瞬です。当時挑戦であったカラー写真であることで、色に「匂い」とか「時間」とかを感じます。時代の空気、とか街の空気とかも色に定着されているよう。だからこの写真集はリアルなタイムトリップなのかも。

  • 先日、日曜美術館で特集してたので読んでみた。
    日本のカラー写真黎明期の1954年、まだ日本から自由に海外旅行へ行けなかった時代、フジフィルムの試作品50本(ASA10ですと!)を携えて出かけた撮影旅行の作品集。戦後約10年というのにパリの街、人々のなんとカラフルでおシャレなことよ。表紙にもなっているコンコルド広場夕景の写真の美しさ。当時のパリの色か、フィルムの特性か、否、それを切り取ったカメラマンの感性か。

  • なんで、こんなシーンに出会えて、それを切る撮ることができるのかを感じたい方におすすめです。

    劇的でない日常がこんなにも素敵に見えるとは。

    ASA10のカラーフィルム。まだ、実験段階のフィルムだったとのことですが、美しいです。

    ※ASA10(記憶違いかもしれませんが)

  • あ~見てみたいな、

  • 1954-55年のパリの風景。カラー写真。観光名所じゃなくて日常のパリ。彩度の低い、なんとも言えない古びた感じの色合い。

  • パリを撮影したカメラマンは数多くいて、その時代に生まれていなくてもどこかで見た風景のように思えます。
    ノスタルジックでアンニュイなスティールは、あの時代がモノクロではなくカラーで撮影されているからでしょうか^^

  • エルメスのギャラリーの壁にどかんと張られたピンク色の空の写真。黄色いコートを羽織った女の人の後ろにすくっと立つエッフェル塔。家でまじまじ見るのもいいけど、やっぱりでっかい所で豪快に見るのはいいなァ。

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