- Amazon.co.jp ・本 (287ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022502094
感想・レビュー・書評
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木村伊兵衛の、パリをテーマにした写真集。
木村伊兵衛は、1901年生まれの1974年没、戦前も戦後も活躍した写真家である。最近の日経新聞に、昭和の日本を題材にした写真集が取り上げられており、興味を持って写真集を図書館で借りてみた。たまたま、パリに関する写真集しか借りれなかったために、本書を紹介する。
本書は、木村伊兵衛が1955年から1956年にかけて滞在したパリを題材にした写真集である。第二次大戦が終わったのが1945年なので、終戦から10年。1956年の日本の経済白書では「もはや戦後ではない」と謳われたが、しかし、戦争の痕跡が色濃く残っていた時代である。それは、パリも同じであり、セーヌ川やエッフェル塔などのパリを象徴するものも映ってはいるが、街並みはどことなく煤けた感じが否めない。ただ、スナップ風に人物が映り込んでいる、すなわち、パリの日常を撮影した写真も多く、それらは、とても魅力的である。
同じ時期の日本の写真は、基本的に白黒の写真のはずだが、この写真集はカラーで撮影されている。それが、作品をリアルに見せているような気がする。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
相変わらず寒いです。
午前中は嫁さんのお気に入りの本屋「artos Book Store」に行ってきました。
私は初めて行ったのですが、、、
売れ筋系の本は全く置いてなく、趣味的な書籍(本という感じじゃないんですよね… )ばかりが置いてあり驚きました。
魅力的な書籍ばかりでしたが、特に目に付いたのは『木村伊兵衛のパリ』。
「木村伊兵衛」のカラー写真というだけで惹かれるモノがありますが、、、
14,000円では手が出ないですねぇ。
その他にも気になる書籍がいっぱいでした。 -
戦前・戦後を通じて、日本近代写真史において最も有名なリアリズム写真家。
極めて自然なスナップ写真であり、見事に人々の日常を切り取っている。
ってよく言われるけど、本当にそう。
これは、すごい。とても柔らかい空気感で、全てが味になる。
ちなみに、どうしたらうまく写真が撮れるのか聞いたところ、『いつでもカメラを手から離さずにいる事が大事だ』と答えたとされる。 -
これは欲しい!なかなか手に入らないから、余計に欲しい!
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今年の夏の旅行は1950年代のパリへ。木村伊兵衛によるパリ!しかもカラー!だけどモノクロの東京の写真と同じように、切り取られているのは街の人々の日常の一瞬です。当時挑戦であったカラー写真であることで、色に「匂い」とか「時間」とかを感じます。時代の空気、とか街の空気とかも色に定着されているよう。だからこの写真集はリアルなタイムトリップなのかも。
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先日、日曜美術館で特集してたので読んでみた。
日本のカラー写真黎明期の1954年、まだ日本から自由に海外旅行へ行けなかった時代、フジフィルムの試作品50本(ASA10ですと!)を携えて出かけた撮影旅行の作品集。戦後約10年というのにパリの街、人々のなんとカラフルでおシャレなことよ。表紙にもなっているコンコルド広場夕景の写真の美しさ。当時のパリの色か、フィルムの特性か、否、それを切り取ったカメラマンの感性か。 -
なんで、こんなシーンに出会えて、それを切る撮ることができるのかを感じたい方におすすめです。
劇的でない日常がこんなにも素敵に見えるとは。
ASA10のカラーフィルム。まだ、実験段階のフィルムだったとのことですが、美しいです。
※ASA10(記憶違いかもしれませんが) -
あ~見てみたいな、
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1954-55年のパリの風景。カラー写真。観光名所じゃなくて日常のパリ。彩度の低い、なんとも言えない古びた感じの色合い。