- Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022502209
感想・レビュー・書評
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国税官として、悩みながらも自分のキャリアを積んでいく女性と、自分の父親のように慕ってきた会社の社長の亡き後、タックスヘイブンの隠し口座をひた隠しにするため奔走する男性のそれぞれの物語。
お金を持つことで、金銭感覚を失ったり、金の亡者となって周囲が見られなくなっていく様が物凄くリアルだった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
★4.3(3.27)2006年9月発行。この作家の小説は何冊目だろうか。なかなか手に汗を握るような。自分が金融界にいたからか、この作家の小説はいつもワクワクしながら読んでます。構想もかなり練られて、国際金融の世界にいた人間にしか書けない内容ですね。特に今回は東京国税局国際税務専門官が登場するだけあって、かなり下調べもされたようですね。女性作家でありながら、男性目線と女性目線の両方で書かれ、毎回とても楽しみながら読んでいます。ただ、最後のオチの部分が何故かいつも残念な展開ですね。それまでがいいだけに・・・。
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2018.08.11
午前6時。読み終わった。う〜ん•••。何でこんな良い男がこんなことに巻き込まれていくのか•••。敢えて言うなら独身だったからではないか。原因としての独身。NO!が言えないのは致命的だ。しかし、スッキリしなかったなあ•••。 -
税と投資のお話です。やはり人はお金が手に入ると誘惑に負けてしまいます。でも、これから佳境に入ると思われたところで残りのページ数が少なく意外な結末に驚愕!も少し堪能したかった。幸田先生のファンになりました。
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はじめて読む作家で特に期待せずに読み始めたが、引き込まれてあっという間に読みきってしまった。
国税庁とか証券会社とか外資系の投資銀行とかその辺の話もちらほら出てくるけど、「経済」小説というよりは経済「小説」といった印象。