タックス・シェルター

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.39
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本棚登録 : 115
感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022502209

感想・レビュー・書評

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  • 国税官として、悩みながらも自分のキャリアを積んでいく女性と、自分の父親のように慕ってきた会社の社長の亡き後、タックスヘイブンの隠し口座をひた隠しにするため奔走する男性のそれぞれの物語。
    お金を持つことで、金銭感覚を失ったり、金の亡者となって周囲が見られなくなっていく様が物凄くリアルだった。

  • ★4.3(3.27)2006年9月発行。この作家の小説は何冊目だろうか。なかなか手に汗を握るような。自分が金融界にいたからか、この作家の小説はいつもワクワクしながら読んでます。構想もかなり練られて、国際金融の世界にいた人間にしか書けない内容ですね。特に今回は東京国税局国際税務専門官が登場するだけあって、かなり下調べもされたようですね。女性作家でありながら、男性目線と女性目線の両方で書かれ、毎回とても楽しみながら読んでいます。ただ、最後のオチの部分が何故かいつも残念な展開ですね。それまでがいいだけに・・・。

  • 2018.08.11
    午前6時。読み終わった。う〜ん•••。何でこんな良い男がこんなことに巻き込まれていくのか•••。敢えて言うなら独身だったからではないか。原因としての独身。NO!が言えないのは致命的だ。しかし、スッキリしなかったなあ•••。

  • 税と投資のお話です。やはり人はお金が手に入ると誘惑に負けてしまいます。でも、これから佳境に入ると思われたところで残りのページ数が少なく意外な結末に驚愕!も少し堪能したかった。幸田先生のファンになりました。

  • はじめて読む作家で特に期待せずに読み始めたが、引き込まれてあっという間に読みきってしまった。
    国税庁とか証券会社とか外資系の投資銀行とかその辺の話もちらほら出てくるけど、「経済」小説というよりは経済「小説」といった印象。

著者プロフィール

1951年生まれ。米国系投資銀行等で債券ディーラー、外国債券セールスを経て、1995年『小説ヘッジファンド』で作家に。2000年に発表した『日本国債』は日本の財政問題に警鐘を鳴らす作品としてベストセラーになり、多くの海外メディアからも注目される。2014年『天佑なり 高橋是清・百年前の日本国債』で第33回新田次郎文学賞を受賞。主な著書は『日銀券』『あきんど 絹屋半兵衛』『バイアウト 企業買収』『ランウェイ』『スケープゴート』『この日のために 池田勇人・東京五輪への軌跡』『大暴落 ガラ』『ナナフシ』『天稟(てんぴん)』のほか、『マネー・ハッキング』『Hello, CEO.』『あなたの余命教えます ビッグデータの罠』など、時代に先駆けてITの世界をテーマにした作品も多い。

「2022年 『人工知能』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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