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- Amazon.co.jp ・本 (325ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022502483
感想・レビュー・書評
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護送船団方式が崩壊し、法務・検察と大蔵省の蜜月も終焉をむかえ、敵対、摘発、意趣返しなどが続いた。
バブル崩壊以後の特捜検察と金融権力の15年を追った作品である。
霞が関の高級官僚と政財界との切っても切れない関係とノンキャリアとの確執などについて、まさに現場で起こった事象について踏み込んだ取材活動で得た情報が綴られている。
政財界の上層部での密室でのシガラミを勘案しながら、事件にするのか起訴するのか社会情勢が激変する中で、その都度困難な判断を求められる。
しかしながら、正義感の強いノンキャリアの現場の検察との確執は根深いものがある。
そんな中、ダブルスタンダードな価値観で逮捕・起訴される人々の人生はどうなるのだ。
取り返しのつかない人生を歩まされる人びとの視点では描かれていないのが、この作品の限界なのかもしれない・・・詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
検察の首脳人事の年表が全て