パイナップルの丸かじり (丸かじりシリーズ 26)

  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (217ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022502520

感想・レビュー・書評

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  • 不思議な文体。
    〈食〉への好奇心が旺盛。
    日本の〈食〉のルールに基づいて 評価する。
    それが 意外と 腑に落ちる。

    日本人の常日頃思っていることを
    大切にして、テレビ言葉を うまくつかう。
    ガッテン、ガッテン。100ヘェー。

    おじさんの無様さを 最大限 発揮。
    この人は 私より上のヒトだろうか。
    好きな物が 私より すこし上の世代。
    キンピラゴボウなどは、おばあちゃんの好きな料理。

    ふーむ。
    この文体を まねたいね。

    調べて見たら 1937年10月30日生まれ 
    御歳。76歳。(2014年現在)
    イヤー。好みは おじいさんだが 文章が若い。
    驚くばかりだ。

    納豆をミソで食べる。なぜ醤油でしか食べないのだろう。
    冬のソナタ弁当には ユキダルマ型のかまぼこがある。
    ジンギス汗鍋は、盛り上がっているのに なぜ鍋と言うのか。
    1000円バーガーは1000円の価値があるのだろうか。
    ホリエモンのフレンチレストランへ。
    トンカツを食べる順序はどこから始めるのか。
    サラダバーは レタスをどうとるのか。
    らあどん。
    しゃぶしゃぶは なぜか所有権を主張している。
    フルコースの スープは どうも おもしろくない。
    スープスパゲティは 地球温暖化と関連している。
    メロンと生ハムは誰が考案したのか?
    東京バナナとは。どうやって。
    サクマのドロップの白いドロップはいくつはいっているのか?
    駅弁が3800円。高いが、
    スイカを 育てる。
    オヤジ道弁当には、キンピラゴボウが入っている。
    パイナップルはなぜごたごたと装飾しているのか。
    宇宙食は しなびたものだが 味がある。
    鮎は コケ をたべている。
    花火の時に 弁当を食べるときは どんなものがいいか。
    担々麺は 汁が増えている。
    乞食鶏を たべてみたい。
    カレーラーメンは メンツとメンツがぶつかりすぎる。
    イチジクは 主張しない。陰でしずかに プチプチする。
    ビールフェスティバルは ぎょうれつだ。
    ラスク は どう取っ掛かっていいのか。
    トンカツは、ソースかウスターソースか。
    フィッシュカツは ビールに合う。
    箸を使うのは行儀の良さだが、
    フランス料理にサンマがあったら。サンマは塩焼きでしかないのだが。
    タマゴご飯かけ醤油は すこし甘いぞ。
    おでんを自販機で食べるとトホホな感じがする。
    百円均一居酒屋は 楽しい。

    ふーむ。
    突撃取材なのだ。

  • 丸かじりシリーズは買い続けているのだけれど、出た順に購入しているので古いシリーズはなかなか見付からなかったりで、まだ全冊揃っていない
    それもぼちぼちと購入していってるので、途中でどこまで買ったのか忘れてしまった
    多分、たけのこまでは買ったような…いや、昼メシも持ってなかったか?
    二重購入の悲劇を防ぐ為に、絶対に持っていないと自信があるタイトルを購入する事にした
    それがパイナップルの丸かじり

    パイナップル、フランス料理の秋刀魚、冬ソナ弁当、ラスク、トンカツ、らあどん、宇宙食、鮎、卵かけごはん…
    相変わらずアグレッシブに飲み食いしていらっしゃる東海林さん
    食べ物に対して、時に喜び、時に怒り、時に泣く
    食べ物でここまで喜怒哀楽を表現しまくっている人はいない
    いや、いるよと言われても困るので、いないと言う事にして話を進めます

    そして、食べる物がもれなく庶民的
    たまに高い物も食べてるけど、はっきり言って東海林さんには似合わない
    モツとかラーメンとかイワシフライとかビタビタにソースに浸したトンカツとかそう言うのを食べている時の東海林さんは輝いている
    まさに、キングオブ庶民
    あぁ、誉め言葉になっていない…

    このシリーズは夜中に読むと大変危険なので(ラーメン、フライへの欲求が果てしなく深まる)今回は昼に読んだのだけれど、よく考えたら私は今ダイエッツ中だった
    現在、激しいフライ飢餓感と戦っています
    罪作りな本だよ、全く…

  • 今回もごちそうさまでした⭐

  • 丸かじりシリーズは、いつ読んでも、どこから読んでも、間違いなく楽しめます。「出現!1000円バーガー」は懐かしかった。結局モスの1000円バーガー食べなかったなぁ。でも、東海林さんがレポートしてくれたから食べた気分味わえました。

  • 安定。

  • シリーズ26冊目☆パイナップル…なかなか家庭には丸ごとってないよね。適正に美味しいとこだけカットできる人なんているのかな(^^;)魚食べたいな魚。鮎にサンマかぁ。塩焼きだね。

  •  今まで何冊も東海林さだお氏の本を読み続けていた。
     彼ほど美味しくて面白いエッセイの書ける人は居ない。
     納豆を味噌で挑み、ヨン様に挑み、ホリエモンに挑み、バナナを讃え、生ハムメロンを叱る。
     彼ほど食べることに貪欲な人を知らない。
     兎に角、楽しく美味しい本である。

     そうそう、「らあどん」を楽しみたいと思う。
     上京して杉並区上井草スポーツセンターに出かけることはできないので、自家製で…。
     それとも讃州うどん我流の大将に相談してみようか…。

  • 丸かじりシリーズの、これは26巻
    まぁよくこれだけ次から次へとネタを思いつくものだと
    毎回毎回感心しちゃいます(笑)
    どれも美味しそうなんだけど「3800円の駅弁」
    これ食べてみた~い♪ 自腹じゃなく^_^;

  • 図書館で借りた

  • 週刊朝日連載の丸かじりシリーズ26巻〜スイカ育成日記・納豆の味噌味付け・冬ソナ弁当・3800円弁当・コンソメスープ・花火弁当・1000円バーガー・東京オクトーバーフェスト・鮎の塩焼き・100円居酒屋・おでん缶・1万円駅弁・東京バナ奈・六本木ヒルズのイタリアンなど〜箸の話はちょっと目先が変わって良かったかな

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著者プロフィール

東海林さだお=1937年東京生まれ。漫画家、エッセイスト。早稲田大学文学部露文科中退。早大漫画研究会草創期のメンバー。文藝春秋漫画賞、講談社エッセイ賞、菊池寛賞、日本漫画家協会賞大賞を受賞。漫画に『新漫画文学全集』『ショージ君』など、長期連載のエッセイに「男の分別学」「あれも食いたいこれも食いたい」など。

「2021年 『東海林さだおアンソロジー 人間は哀れである』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東海林さだおの作品

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