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白蓮れんれん (集英社文庫)
- 林真理子
- 集英社 / 2005年9月21日発売
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華族の出であり、しかも大正天皇の従妹である「白蓮」
九州の炭鉱主のところに後妻に入る
苦労しつくした若い頃
若き年下の青年との恋。そして駆け落ち
後半の40年の人生が幸せだったのなら、なにより。
白蓮と龍介の燃えるような書簡が圧巻。
時代に逆らってでも、思いを遂げようとした女性の電気的小説
2023年6月7日
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鴨川ホルモー 「鴨川ホルモー」シリーズ (角川文庫)
- 万城目学
- KADOKAWA / 2012年4月25日発売
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京都にある大学4つが「オニ」を使役して戦う「ホルモー」
再再読にもかかわらず全然覚えてなくて
最高に楽しめました(笑)
「オニ」との契約方法
壮絶なれどユーモア漂う闘い方法
そして青春と恋。
荒唐無稽なれど引き込まれてしまう、万城目ワールド炸裂
これがデビュー作とはおそれいった・・・
2023年5月27日
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最後の晩ごはん 地下アイドルと筑前煮 (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2020年8月25日発売
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ばんめし屋シリーズ14
元地下アイドルの絶望。
会えなかった生き別れの母
思い出の祖母の味。
海里もついに朗読劇の台本が決まり
1歩前へ進みだす
今回は幽霊はなし(笑)
2023年5月22日
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最後の晩ごはん 閉ざした瞳とクリームソーダ (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2019年12月24日発売
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ばんめし屋シリーズ13
目の不自由な女性と、彼女を守ってきた亡き祖父
海里は朗読劇のためのレッスンに余念がなく
夏神は「温故知新」の料理で前進。
新聞に載った事をきかっけに連載を持つことになる。
少しずつ前に進み始めた2人が嬉しい
2023年5月19日
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ダ・ヴィンチ・コード(下) (角川文庫)
- ダン・ブラウン
- 角川書店 / 2006年3月10日発売
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上・中も読んで。
ルーブル美術館の館長の謎の死を発端に
その孫娘とアメリカ人の研究者が「聖杯」の謎を追う。
誰が味方で誰が敵か。
めまぐるしく変わる状況。複雑な暗号。
どんでん返しの繰り返し。
前書きにあるように、これがほぼ事実に基づいているのなら凄まじい内容。
2023年5月17日
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鹿男あをによし (幻冬舎文庫)
- 万城目学
- 幻冬舎 / 2010年3月31日発売
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「さぁ、神無月だ。出番だよ、先生」
奈良の女子高に期間限定で教師として赴任することになった主人公に、突然鹿が話しかけてきた。
荒唐無稽なストーリーなれど
奈良だったらありうるかも!と思わず感じてしまう(笑)
神の遣いである 鹿、狐、鼠の役割は?
1800年も前からひそかに続けられてきた儀式とは。
主人公は無事に国を救えるのか
イトちゃんも可愛く魅力的。
剣道の大会は手に汗握る思いで引き込まれてしまった。
2023年5月10日
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最後の晩ごはん 秘された花とシフォンケーキ (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2019年6月14日発売
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ばんめし屋シリーズ12
前作で巻き起こった「芸能界復帰計画」騒ぎを蹴った海里。
地元の小さなカフェで朗読の舞台に立つ決心をする。
1歩ずつ前へ進もうとする海里。
温故知新で古きを知り、今へ生かそうとするばんめし屋店主の夏神。
少しずつ前へ歩み始めた2人の先が楽しみ。
今回の霊は古い本に憑いた老人
思い出の母親の味。
2023年5月5日
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最後の晩ごはん 聖なる夜のロールキャベツ (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2018年12月22日発売
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ばんめし屋シリーズ 11
海里がモデルの小説がいよいよ完成し
ドラマ化の際には主役を!との作家からのオファーが。
海里はどう結論を出すのか。
1歩前へ進むのか。
幽霊は今回は直接の登場なし(笑)
それでも父親の死の真相を知りたい女子中学生の話もからみ、ハートフルな展開。
2023年5月2日
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あちらにいる鬼 (朝日文庫)
- 井上荒野
- 朝日新聞出版 / 2021年11月5日発売
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瀬戸内寂聴と、愛人の井上光晴。そしてその妻。
ひとりの男を挟んだふたりの女の物語
それを描いたのが井上光晴の娘の荒野という・・・
女の情念を煮詰めたような濃い内容。
そして「時間」という圧倒的な存在。
寂聴自身が絶賛したという、なんととらえたらいいのか
わからなくなる作品(笑)
2023年4月30日
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オランダ宿の娘 (文春文庫)
- 葉室麟
- 文藝春秋 / 2022年3月8日発売
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「日本とオランダの架け橋になる」
長崎、出島のオランダ商館長が江戸に出てきたときに
泊まる、通称「オランダ宿」
2人の美しい娘の過酷な人生。
シーボルト事件に巻き込まれながらも、
懸命に生きる2人を描いた作品
2023年4月25日
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プリンセス・トヨトミ (文春文庫)
- 万城目学
- 文藝春秋 / 2011年4月10日発売
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このことは誰も知らない。
五月末日大阪が全停止した。
はるか400年前から男たちの間にひそかに代々繋がれてきた秘密。
東京から来た3人の会計検査院が知った大阪の大きな秘密。
存亡をかけた大勝負の行方は?
万城目ワールド炸裂!
荒唐無稽だけど、ワクワクします
2023年4月19日
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最後の晩ごはん かけだし俳優とピザトースト (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2018年6月15日発売
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ばんめし屋シリーズ10
「もう一度、役者の道に戻りたくはないのか?」
ぶつけられた疑問。
「まだ今は戻れない」という海里の答え
後輩の李英の舞台の読み合わせに付き合っているときに出てきた売れない役者の幽霊
海里の役者への思いが一歩前に進んだ巻
2023年4月13日
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最後の晩ごはん 海の花火とかき氷 (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2017年12月25日発売
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ばんめし屋シリーズ9
人違いで霊に殺されそうになった海里。
ロイドが身体を張って大活躍!
偽装自殺しようとして、うっかり本当に死んでしまった
女性の望みをかなえる。
海里とロイドのふたりの「親友」宣言は
ほわっと(#^^#)
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おいしくて泣くとき (ハルキ文庫 も 4-2)
- 森沢明夫
- 角川春樹事務所 / 2022年5月13日発売
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事情があってろくに食事ができない子供のための「こども食堂」を舞台に広がる物語
2つの話が平行して進み
最後に感動を呼ぶ。
中学3年生の夏休み、ほのかな恋心や友情
2023年4月10日
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冬の光 (文春文庫)
- 篠田節子
- 文藝春秋 / 2019年3月8日発売
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四国でのお遍路を終えたあと、フェリーから転落死した父親。
父の死の真相はなんだったのか
娘が四国に渡り、父の足跡をたどる
娘の視点。父親の視点。
家族とはいえ、決して分かり合うことはない。
哀しい結末でした。
2023年4月7日
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あと少し、もう少し(新潮文庫)
- 瀬尾まいこ
- 新潮社 / 2015年4月1日発売
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中学3年生、最後の「駅伝大会」
県大会出場を目指して6人が懸命にたすきを繋いでひた走る
寄せ集めのメンバーが、心を次第に通い合わせ
ただただ懸命に走る姿がすがすがしい
まったく運動ができない陸上部顧問の女性教師も
いい味出てる(笑)
2023年4月1日
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幹事のアッコちゃん (双葉文庫)
- 柚木麻子
- 双葉社 / 2019年9月12日発売
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アッコちゃんシリーズ3
忘年会の幹事を任され悩む新入社員。
アッコちゃんになりたくてなれない悩める中年女。
かつての部下。
順調に会社を大きくするアッコちゃん
関わった人たちは元気と生きるヒントを貰って
前向きに進んでゆく。
美味しいごはんはパワーの素♪
2023年3月29日
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最後の晩ごはん 忘れた夢とマカロニサラダ (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2017年6月25日発売
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ばんめし屋シリーズ8
今回の霊は数日前に亡くなったばかりの青年。
この世に執着も思い残すことはないはずなのに
何故か成仏できない彼を
無事にあの世に送り出すことができるのか。
すっかり「料理で霊を成仏させる」が定番となってる(笑)
そして今回は、海里も、夏神も少し前へ進めた1冊
2023年3月24日
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最後の晩ごはん 黒猫と揚げたてドーナツ (角川文庫)
- 椹野道流
- KADOKAWA / 2016年12月22日発売
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ばんめし屋シリーズ7
手伝いで遺品の片付けに駆り出された海里
そこにあったカードに憑いていた黒猫
事故で急死した青年と、かつての飼い猫は
無事に再会を果たせるのか
眼鏡の付喪神、ロイドがどんどん人間らしくなっていくのがご愛敬(笑)
2023年3月23日
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閉店時間 (河出文庫)
- 有吉佐和子
- 河出書房新社 / 2022年6月4日発売
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呉服売り場の紀美子
地下総菜売り場の節子
エレベーターガールのサユリ
3人の女性の仕事と恋愛事情を描いた1冊
戦後高度成長時代のデパートって
キラキラした場所だったのだろうなぁ
古い昭和の映画を見ている気分になりました。
2023年3月20日
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剣持麗子のワンナイト推理
- 新川帆立
- 宝島社 / 2022年4月8日発売
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「元彼の遺言状」事件で関わった弁護士のクライアントを引き継いだ麗子。
本来の仕事のほかにやっかいな事件が次々と舞い込み
徹夜続きの毎日
一晩で事件が解決する短編と、それが最後にひとつにつながる形式。
読みやすいが、多少 消化不良な気分も残る
2023年3月15日
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倒産続きの彼女 (宝島社文庫)
- 新川帆立
- 宝島社 / 2022年10月6日発売
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弁護士 剣持麗子シリーズ スピンオフ
今回は剣持弁護士はサポート役。
主人公は同じ弁護士仲間(後輩)の女の子
次々と就職する会社が倒産してしまう女性。
はたして倒産は彼女のせいなのか
陰で糸を引く人物は?!
1枚の内部告発から大きな闇へと迫ってゆくストーリー
剣持弁護士があいかわらずクールで恰好いい
2023年3月11日
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方丈の孤月 (新潮文庫)
- 梓澤要
- 新潮社 / 2021年10月28日発売
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下鴨神社の神職の家に生まれながらも
プライドばかり高い卑屈で意固地な性格ゆえ
零落し、最後は京の山中の庵で暮らした鴨長明の一生を描いた作品。
怠け者で凝り性で、卑屈で・・・と
ひどく人間くさい長明が最後にはすべてを捨て去り
悟ったような心に落ち着くまでが切ない。
ってか、神職から仏教へ乗り換えるってアリなんだ!と驚き
2023年3月8日