姜維伝 諸葛孔明の遺志を継ぐ者

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022507259

感想・レビュー・書評

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  • 戦闘シーンが退屈だった。

  • 諸葛亮の後を継いだ姜維について、さっぱりした筆致で書いた作品です。
    夏侯覇や双子など姜維に親しかった人物がとても瑞々しく、また鍾会や鄧艾についても解りやすく描写されています。全体的な流れとしてすごくシンプルで、そのために盛り上がりに欠けるところはあるかもしれません。
    鮮明に残るようなシーンは少ないかもしれませんが、物語として綺麗にまとまっていると感じました。

  • 978-4-02-250725-9 248p 2010・3・30 1刷

  • 三国志の北伐について知りたい人向け。夏侯覇がすごく理想的でかっこいい❤あと、鄧艾がかわいい

  • 劉備・諸葛亮の意志を継いだ蜀漢の精神的三代目として、滅亡へと進む中での唯一の光。
    それが印象ですか。一方で、無謀な外征を繰り返して、国力の疲弊を招いた。滅亡の遠因という印象もあります。
    小説と歴史上という舞台の差なんでしょうか。

    滅亡する国と最期まで、生き死にを共にしたことに美しさを覚え、感動するのでしょう。
    そこに、諦めからくる玉砕でなく、最期まで蜀漢を生き延びさせようとしたことに、意気を感じるのでしょう。

  • 姜維を主人公に、孔明が亡くなって以降の三国志後期を扱った小説。
    姜維よりも夏候覇がいい味出しています。

    姜維に対しては評価する声、批難する声双方がありますが、少なくとも、蜀という王朝の本来の存在意義である"漢王室の復興"を孤立しながらも最後まで目指した人物、という点においては、日本人好みの悲劇のヒーローだと言えるのではないでしょうか。

    ただ、同じ姜維を扱った小説なら「孔明の聖像―姜維戦記」(http://kidoryo.nsf.jp/koumei_no_seizo.php)の方が面白かったなぁ。

  • 孔明さんが亡くなった後の姜維さんの話

    盛り上がりにかけるけど、なかなかおもしろかった。

  • 孔明没後~蜀滅亡まで。誰が主語なのか分からなくて時々混乱したけど、この時期に詳しくなかったので流れが把握できてよかった。

  • 蜀の将軍・姜維の一生を描くことを通じて、諸葛亮の死から蜀の滅亡までを描いた一冊。蜀の後期を描いた作品は珍しいので、三国志ファンとしては必読。

  • 三国志の後期の英雄姜維にスポットをあてた話。
    滅びゆく国を建て直すため奮闘し、最期は負けると知りつつ立ち向かう漢の生きざまを感じる一冊。

  • 三国志マニアなら、知る人ぞ知る姜維を主人公にした話。
    滅び行く蜀を担うが、史実通りな展開。
    もっと盛り上がる場面等があるかと思ったが、全体的にいまいち。

  • 姜維主役、しかも孔明死後の三国志!

    姜維の後半生って悲願を胸に清廉に生きて壮絶な最期を遂げるってイメージなので、夏侯覇や双子ちゃんに囲まれて幸せそうにしてたのがすごくうれしかった。
    最期もただ鍾会の乱で死んだ訳じゃなく、双子ちゃんを逃がすために命を落とす、っていう描き方がされているのが読んでて救われます。

    姜維と陳蓮と双子ちゃんで定軍山にお墓参りに行くシーンが好きです。

  • 夏侯覇と張嶷が良い味出してましたね。
    姜維って昔の中国人そのものな気がするね。
    劉備もそうだけど、粘り強い、悪く言えば往生際が悪いw

  • 三国志好きの自分にとって姜維はかなり好きな武将です。孔明の後を継ぎ義の為に戦ったイメージが凄く強いんですよね。

    そんな姜維を主人公にしてるのですから、これは読まないとと思った次第です。

    三国志の末期、日本では人気の高い蜀軍も国力も戦力も人材も乏しくなり、どんなに頑張っても最早滅びを目前の中、姜維が一人で頑張っていると思っていたのですが、無理な戦を続けた結果が滅びるの早めたのですね・・・。

    ただ、人材が乏しくて若い世代に有能なものが居ないってだけではなかったのが、この本で本当に解りました。魏はやはり人材の宝庫だったんだな~とも。

    意外だな~と思ったのが、この本を読んでいると、孔明の内政の評価は凄いのは当然だが、攻撃する戦の才能は意外と低く見ていること。安全策ばかりで臨機応変に欠けると描かれてるんですよね~蜀側の話でそんな風に出てくるとは思わなかったですね。

    まぁ実際には、そういう面もあるのかもしれないけれど、実際にもっと有能な武将が蜀にいたら孔明も大胆な作戦とかもあったのではないかな~とも思うんですよね。

    もし、姜維がもう少し孔明と過ごす時間が長ければ、もう少し早く生まれてれば色々と違ったのかもしれませんが、歴史物そんなこと言っては意味がないですよね。

    ラストのおじいちゃんはきっとあの男だと信じたいな

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著者プロフィール

小前亮/1976年、島根県生まれ。東京大学大学院修了。専攻は中央アジア・イスラーム史。2005年に歴史小説『李世民』(講談社)でデビュー。著作に『賢帝と逆臣と 小説・三藩の乱』『劉裕 豪剣の皇帝』(講談社)、『蒼き狼の血脈』(文藝春秋)、『平家物語』『西郷隆盛』『星の旅人 伊能忠敬と伝説の怪魚』『渋沢栄一伝 日本の未来を変えた男』「真田十勇士」シリーズ(小峰書店)、「三国志」シリーズ(理論社 / 静山社ペガサス文庫)などがある。

「2023年 『三国志 5 赤壁の戦い』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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