作品紹介・あらすじ
中学・高校で学んだまま、埋もれている貴重な"資源"を本書で紹介する独自のトレーニング法で活用すれば、多くの日本人にとって必要十分な「そこそこ」の英語力が身につく。
感想・レビュー・書評
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[墨田図書館]
ぜひ実践したい英語学習の本。まさにこの方向性を求めていた!2012年と新しいせいか、出てくる海外ドラマも、24とかDr.ハウスとか、色々知っている共感できる物が多いし、内容も実践的。
▪️そこそこ
▪️アウトプットは千本ノック(40分、サモア)で型覚え
▪ハイタッチ(×知的、シンプルでウケ狙い)
▪️p63 オススメペーパーバック
▪(日本語音読を聞きながら)英語音読
▪️p71 多読英語本
▪️p81 英語のオーディオブック
▪️ハイスピード音読(ストップウォッチで競争)
▪️オーディオブックを使った複合的学習法
(「オリエント急行」、翻訳本で意味→オーディオブックを聞きながら英文を読んで理解、古文にも)
▪️ディフェンシブ英作文(日本語を要点に簡略化して英語化、イソップ英作文)
▪海外ドラマ(英語字幕+日本語吹替→英語音声+日本語字幕→英語音声+英語字幕、好きなバージョンで何回も‼︎大体5回目で理解可能)
▪️発音は強弱がつけばOK(緩急をつけると強弱がつく)
▪️アクセントは語頭の子音(頭の音を3回繰り返す、p131「Small Talk」)
▪️p138 バイリンガル漫画(意味が取れ、表現が身近な日→英)
▪️100語/日(右脳刺激、3分で20語、日をあけて2回)
▪️3×5の関連単語シートを3拍子のリズムで(p142 マトリクス英単語)
▪️ロングマン現代英英辞典で英作文(説明から単語を当てる→単語から説明を英作文)
▪️ネタストック(メモ、海外ドラマ、英語日記、但し×I〜)
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英語を学ぶことに真面目になりすぎずに「そこそこできればいい」という感覚で勉強するのは大事ですね。
まあ、この「そこそこ」というのもどの程度の実力を示すのかは人ぞれぞれ違いますけどね。
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あれこれ新しく勉強するよりも、その貴重な資源を掘り起こして使っていく 掘り起こしに必要なのがアウトプット
多読が気軽にできる英語本 講談社 ルビーブックス、講談社英語文庫、洋販ラダーシリーズ
からだを揺さぶる英語入門
audiobook 一部省略 abridged 省略なし unabridged
複合学習にびったり audiobook+本
ルビーブックス オリエント急行殺人事件 Murder on the orient express
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(1)学校教育的英語の優等生である斉藤孝さん(東大学部・院卒)、高度な英文解釈も得意ながら、海外の学会における論文発表での挫折体験とそこから学んだ(編み出した?)学習方法が書かれたのが本書。キーワードは’Aランク’を目指さない、Bランクを目指す。
(2)Aランク=英語で契約が結べるような、高レベルの英語力。英語でプレゼンし、質疑応答も余裕でこなせる。このレベルには高度な英語運用能力が求められるが、中でも読み書きに高い能力が求められる。このレベルに到達するには、もうひたすら真面目に、一定期間ディーブに勉強するしかない。
(3)勉強の仕方とは、例えば海外ビジネススクールへの留学など。斉藤さんは元々英語がとても得意だったものの「国際会議での司会役」など更に上のランクがある事を知り(学会等の経験?)、このレベルは無理だと諦め「そこそこ」を目指す事にしたそう。
(4)これに対してBランクとは、感情のやり取りに加えて時々ちょっと気の利いたコメントが出来る、少し意味のあることを言えるレベル。英語での通常コミュニケーションではここまで出来ていれば事足りる。しかし少々の準備が必要(読み進めて行くと少々が少々ではないことに気づくのだが)。
(5)Bランクでは満足出来ない、Aランクに到達したい、インテリ外国人との会話でちょっと知的なコメントを言ってみたいタイプを「悟りが開けないタイプ」とばっさり。私のことです(笑)それでも目指すけどw
(6)BでもAでも日本人に不足しているのは「反復練習」。千本ノックのように繰り返し繰り返し暗唱して型を身につけることが大事(ここ超共感)。日本人にはアウトプットが圧倒的に足りない。読み書き会話全て、沢山練習をこなす必要がある。
(7)「私たち日本人の英語は、スポーツにたとえると、技や型の知識だけはやたらと知っているけれど、壁打ち練習のような型を身につける練習をあまりしていないうえに、実戦経験が乏しく、練習試合も殆どこなしていない状態」
(8)「アウトプットはインプットを刺激する−アウトプットを中心とした勉強を集中してやっていると、実はインプットを刺激する。アウトプット練習を通じて、実際に自分が使いたい表現がはっきりするので、本当に必要な者をインプット出来るのです」
(9)(中略)まずは死蔵された英語を堀起こして活用しようとしているわけですが、掘り起こす過程で必要な英語が出てきたら、どんどんインプットする。(このあたり超共感)
(10)ちなみにBランクは「そこそこ」と書かれているけれど、斉藤さんの努力量は凄まじい。何しろ洋書を部屋に籠って超早口で100ページ一気に音読するとか(音読のやり方は他にもバリエーションあり)、昔は英文解釈マニアだったとか。他にも一般的なオーディオブックや洋書アメドラ視聴など。
(11)ここまでやってもBランクか、と考えると絶望的にはなるけれど、少なくとも私のモチベーション上げるには十分な内容だった。音読しなくちゃ。
著者プロフィール
1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て、現在明治大学文学部教授。教育学、身体論、コミュニケーション論を専門とする。2001年刊行の『声に出して読みたい日本語』が、シリーズ260万部のベストセラーとなる。その他著書に、『質問力』『段取り力』『コメント力』『齋藤孝の速読塾』『齋藤孝の企画塾』『やる気も成績も必ず上がる家庭勉強法』『恥をかかないスピーチ力』『思考を鍛えるメモ力』『超速読力』『頭がよくなる! 要約力』『新聞力』『こども「学問のすすめ」』『定義』等がある。
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