笑ってる場合かヒゲ 水曜どうでしょう的思考 (1)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022516572

感想・レビュー・書評

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  • 朝日新聞の北海道版で、月に2回連載されていたものがまとまって、本になった。「水曜どうでしょう」関連で読まれるだけではもったいない内容で、意外だった。ブクログでも、おそらく仕事をもつ人が、実用書が多い本棚に並べているのも興味深い。

    ディレクターなのに色々なところで表に出てきて、俳優でもないのに芝居を始めたり、物品販売や有料配信など金儲けに熱心で・・・と、反感を買うことも多かった人だが、その訳が全て書かれていて、正直なところ、納得させられてしまった。(もちろん、ここでも芝居やイベントの宣伝をすることは忘れていないが)

    ここでは地方テレビ局のいち社員として、何をしてきたのか、何をすべきかという藤村さんの仕事に対する考え方を知ることができる。企業の講演会に呼ばれたり、「仕事論」という本まで書いていたことを、初めて知った。もちろん、放送業界にいない人や、環境が違いすぎると嘆く人もいるだろうが、藤村さんは自分のして来た事しか書いていない。事実なのだ。そこから何を掴み取るかは読み手の問題だと思う。

    家族とのエピソードや、雪かき話などのエッセイもあるが、ほとんどは仕事のやり方、社会との関わり方、若い人の育成、管理職としての仕事、災害支援の考え方など、本人が実際に体験したことであり、実用に富んだ内容だった。しかも、とてもまとまりがよく、言いたいことがストレートに伝わってくる。想像だが、藤村さんはこの短い文章のために、かなり力を入れたのではないだろうか。
    好きな時に、好きなことを好きなだけ言えるネットやブログよりも、月2回、字数制限、朝日新聞(「水曜どうでしょう」を知らない人が大多数の読者)という媒体が、よかったのだと思える。

  • 久しぶりに藤やんが本を出した。第29弾DVD「原付日本列島制覇」まで見終わった今、本書を読むとますます水曜どうでしょうが好きになる。エッセイの書き方も堂に入った感じだ。2巻も積読だが、初期の本から読みなおし、楽しみなおそうと思う。

  • {楽しく働く方法}
    ・社外の人と革命を起こす
    始まりは個人の発想から
    組織は変化を嫌う(変化=革命=既存と違う=非常識)
    社外の付き合いこそ新たな仕事を生む(いい意味で無責任な意見が出る)
    ・夢はいらないことが大人の強さ
    ①自分にできる事できない事を知っている
    ②些細な日常に幸せを感じることができる(非日常=瞬間的幸せ)
    ①②があれば継続した幸せ(ずっと幸せ)を手に入れられる
    ・楽しいを自分で作り出す方法は主体的であること
    やりたいことに打ち込む
    どうしたら楽しくなるかと常に考える
    品質にこだわる(仕事に愛情が芽生える)
    {結論}
    社外の人と、とことんクオリティに拘ってやりたいことに取組む

  • 先に2を読んでいたけど順番は関係なく面白い。素人さと内地人と道産子のハイブリッドな藤村Dの感性が光る一冊。次は他メンバーの本があれば読んでみたい。特に嬉野P。

  • 新たな価値観に出会えた本

  • 水曜どうでしょうファン向けの本かと思いきや、サラリーマン向けの本。
    サラリーマンとして「水曜どうでしょう」のような大成功を収めるためには、どう言う心持ちでいたか書かれている。

  • 番組を観ていれば頭の回転の良さはある程度わかるが、それにしても物事の本質をしっかり捉えることが本当に上手な人だ。
    水曜どうでしょうは、まさにこの物事の本質をしっかり捉える能力のある、そして力の入れ方、抜き方をしっている4人が奇跡的に出会ったことで生まれたオバケ番組だ。
    本を読んだ感想として、もちろん面白いというのはあるが、それ以上に、こんなにいい仲間に出会えた藤村Dを羨ましいと思ったのが一番。

  • 2021.03.27 朝活読書サロンで紹介を受ける。
    http://naokis.doorblog.jp/archives/reading_salon_174.html

  • その名の通り
    水曜どうでしょう「的」思考
    だから番組の裏話って感じじゃない。

    どちらかと言うと仕事も生きることもさ、
    肩の力をちょっと抜いて向き合ってみると
    面白いって思えることたくさんあるよ。

    っていうのを、日々の営みとうまく被せながら(というか日々の営みから藤村さんが学ぶ様子を)読み進めることができます。

    朝日新聞掲載のコラムをまとめたものだから、
    一つ一つが短くて、それも読みやすい。

  • 裏話は少ない、文才には疑問だけど流し読みに良い

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著者プロフィール

HTB(北海道テレビ)のスペシャリスト エグゼクティブディレクター。1965年愛知県生まれ。北海道ローカル番組でスタートし、人気が出て全国で放送されている「水曜どうでしょう」チーフディレクターで、番組ナレーターも務める。番組内の面白トークで大人気に。「水曜どうでしょう」は1996年~放送・現在も不定期放送され、DVDや関連書籍も多数。当時大学生で無名の大泉洋を起用し、その才能を開花させる。

「2020年 『水曜日のおじさんたち』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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