騒がしい楽園

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022516626

感想・レビュー・書評

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  • デビュー10周年を迎える事を記念し、一ヶ月に一冊の新刊を12社の出版社から、連続刊行するという企画の第一弾。

    26歳の神尾舞子は、幼稚園の教論。
    埼玉県郊外の幼稚園に勤めていたが、移動となり、世田谷の閑静な一角に建つ、若葉幼稚園に赴任した。

    近所の町内会長からの騒音クレーム。
    親同士の確執。
    待機児童問題。
    と、様々な問題を抱える中、幼稚園児が飼育している生き物が、何者かに無惨に殺される事件が起こった。
    近くの小中学生の悪戯だと、警察も深くは取り合ってはくれなかったが、だんだん、エスカレートしていく。
    やがて、最悪な事件が…

    完璧主義で、自分の過ちを許さない。だから、判断を狂わせないように、感情をコントロールしてきた、舞子だか、その自信も崩れていく。

    犯人は、わかりやすかった。

  • 「闘う君の唄を」の舞子さんと池波さん、元々勤務していた秩父の幼稚園で不祥事があり、不祥事には関連してないものの大幅な人事異動が実施され、都内の幼稚園に2人揃って赴任、凛さんは出てきません。
    前作同様、幼稚園教諭大変だ‼︎ってなる問題いっぱい。
    ∑(゚Д゚)

    そしてやはり事件が...酷い事件...

    登場人物そんなに多くはないので後半サクサク解決に向かいます。
    幼稚園の騒音問題、待機児童問題のお話はこの後も続いてくのですね(゚д゚lll)
    事なかれ主義の園長さんは何とかして欲しかった、この人、超ダメぢゃん⁉︎

    エピローグ、子供に教えられる終わり方、あたしも子供の頃は純粋だった...はず⁉︎...多分...恐らく...きっと...

  • 騒しい楽園ー実に騒しい。
    待機児童、モンペア、「モンスターペアレンツ、」
    ブラック企業ー死まで絡んでる。近所からの騒音とクレーム問題、
    もちろん親同士の確執
    少し内容多すぎ?
    いやそれほど今、幼稚園、保育園が
    問題を多く抱えてる。?
    ネタバレ?

    中山七里は「法廷もの、」「もちろん音楽シリーズ」
    「医療、解剖もの」「スポーツもの「アスリート」」
    「マスコミ、」「原子力、「映画もの、」etc
    刑事、裁判官、検事、判事、介護士、ピアニスト、映画監督と

    あらゆる題材での、その都度新しいヒーローヒロインを生み出して
    両手でも足りない。
    「好きな登場人物が、いっぱいいるのです。」

    よくここまでクリエートできるものです。
    60作品くらいー

    そろそろ限界?
    舞台が幼稚園
    今回のヒーロー、ヒロインは。
    逆に園長の言動、考え方にはとにかく
    違うんでないかいとツッコミをいれた。
    舞台が幼稚園で起こる事件、悲しすぎる
    園児を?

    さあ、落とし所はどうなる。
    ここまで中山七里を読み続けて
    初めて、ホントはじめて、
    犯人がわかりました。えー。「令和2年の作品」

    世の中変わってきてる。
    幼稚園が騒音なんだ?
    本文よりー
    楽園に降りかかる災厄を逃げずに解決していく、それで楽園の住人は一つずつ賢く
    そして強くなっていく。ー
    どうしても自分のレビュー、だらだらだね。



  • 幼稚園教諭の神尾。田舎から東京の幼稚園に転勤。今までの幼稚園とは違い、騒音、待機児童、親達…いくつもの問題があり着任より頭を悩ませる。そんな中、幼稚園の生き物が殺され、さらには児童が殺されてしまう。
    中山さんだけに期待してしまうのか、あっけなかったな。幼稚園をめぐる問題を映し出しているんだけれどね。物語の中でもどれも解決していないし。特に強く印象の残るものはなく。登場人物も光るものはなく。犯人もわかってしまうし、盛り上がりに欠ける。デビュー10周年連続刊行企画、第一弾ということなので次に期待だ。

  • デビュー10周年を記念して、毎月刊行した2020年の1作目。
    単独作品なので、スルーしていたが、また読む本が無くなって来たので、1年経って読んでみることに。
    舞台は世田谷区にある幼稚園。
    埼玉県の片田舎にある同じ経営母体の幼稚園から、転勤してきた26歳の舞子。正義感が強く、仕事も出来るとの評価から都心の大きな幼稚園に転勤になったかと思いきや、転勤先の幼稚園で待っていたのは、近所の騒音問題やモンスターペアレントたち…
    序盤は待機児童の問題など、社会問題を題材にした作品かと思って読んでいたが、幼稚園の池に薬品が入れられたり、蛇の死骸を置かれたり、悪質な嫌がらせが舞子たちを襲うようになる。
    舞子のクラスの中でもマウンティングがあり、その頂点にいると思われる結愛が殺されると言う事態にまで発展する…
    他の方のレビューを読んでいたので、思った通り、微妙な内容。
    社会問題を描いていたかと思っていたら、いきなり殺人事件が起きてしまうし、何故か容疑をかけられている舞子自身が所轄の刑事と組んで、犯人探しをしてしまうし、展開が強引過ぎる。
    都心にある幼稚園の騒音問題や、待機児童に関する内容については、特に解決もせず、途中で全く別の話に変わってしまったよう。
    舞子の性格もイマイチで、第1弾として、楽しみに読んでいたら、もっとショックだったかも。

  • 7月-5。3.0点。
    幼稚園教師の主人公。埼玉から世田谷の系列幼稚園へ異動。
    都心の幼稚園で近隣住民の苦情や、待機児童問題、母親たちの派閥やら、問題山積みに。

    表紙のイラストはライトタッチだが、ちゃんとしたミステリ。
    ページ数短く、あっという間に解決へ。物足りなさを感じた。

  • 「闘う君の唄を」の続編ということで読んでみた。
    前作も今作も同様あまり共感できる登場人物がいなくて、入りこめなかったかな。
    舞子が幼稚園教諭にしてはなんだか冷たい印象で、ちょっと違和感があった。

  • 珍しく中山先生にしては捻りが少ない気がしてならない。

  • こんなに強い女性が居るのかと思うぐらい自分の考えをしっかりと持っている女性が主人公でした。
    一人の容疑者を怪しいという雰囲気を盛り上げて、実は…というどんでん返しがたまらなきですね。

  • 闘う君の唄を に続く幼稚園もの。
    しかし、殺人が、、、。解決があっさりしていたが、面白かった。

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著者プロフィール

1961年岐阜県生まれ。『さよならドビュッシー』で第8回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2010年にデビュー。2011年刊行の『贖罪の奏鳴曲(ルビ:ソナタ)』が各誌紙で話題になる。本作は『贖罪の奏鳴曲(ソナタ)』『追憶の夜想曲(ノクターン)』『恩讐の鎮魂曲(レクイエム)』『悪徳の輪舞曲(ロンド)』から続く「御子柴弁護士」シリーズの第5作目。本シリーズは「悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲~(ソナタ)」としてドラマ化。他著に『銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2』『能面検事の奮迅』『鑑定人 氏家京太郎』『人面島』『棘の家』『ヒポクラテスの悔恨』『嗤う淑女二人』『作家刑事毒島の嘲笑』『護られなかった者たちへ』など多数ある。


「2023年 『復讐の協奏曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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