- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022518378
作品紹介・あらすじ
面白すぎる!! 驚くべき謎を解くミステリーとしても最高だし、こんなに興奮する小説に出会ったのも久しぶり。頼まれてもいないのに「推薦コメントを書かせて!」とお願いしてしまいました。小川哲さん、ほんとすごいな。――伊坂幸太郎氏一度本を開いたらもう終わりだ。面白すぎてそのまま読み切ってしまった。熱くて、ワクワクして、予想もつかない感動が襲ってくる。ミステリーでも、バトルものでも、人生ドラマでもある。でもそれだけじゃない。ジャンルはたぶん「面白い小説」だ。――佐久間宣行氏 * * * *『ゲームの王国』『嘘と正典』『地図と拳』。一作ごとに現代小説の到達点を更新し続ける著者の才気がほとばしる、唯一無二の<クイズ小説>が誕生しました。雑誌掲載時から共同通信や図書新聞の文芸時評等に取り上げられ、またSNSでも盛り上がりを見せる、話題沸騰の一冊です!ストーリー:生放送のTV番組『Q-1グランプリ』決勝戦に出場したクイズプレーヤーの三島玲央は、対戦相手・本庄絆が、まだ一文字も問題が読まれぬうちに回答し正解し、優勝を果たすという不可解な事態をいぶかしむ。いったい彼はなぜ、正答できたのか? 真相を解明しようと彼について調べ、決勝戦を1問ずつ振り返る三島はやがて、自らの記憶も掘り起こしていくことになり――。読めば、クイズプレーヤーの思考と世界がまるごと体験できる。人生のある瞬間が鮮やかによみがえる。そして読後、あなたの「知る」は更新される! 「不可能犯罪」を解く一気読み必至の卓抜したミステリーにして、エモーショナルなのに知的興奮に満ちた超エンターテインメント!
感想・レビュー・書評
-
ピンポン!新感覚ミステリー。
「競技クイズ」というニッチを、深みのある物語に仕上げた作者に感嘆した。
はたして面白いのかと半信半疑だったが、すぐに頭の中で正解音(ピンポン)が鳴る。
賞金1000万円が懸かったクイズ番組決勝で起こった不思議な事件。
そのクイズ問題の<謎解き>と、主人公の人生をリンクさせる構成が巧みで、物語にぐっと引き込まれた。
そして、オチ(あえてオチという)に感情を揺さぶられ、タイトル『君のクイズ』が意味を成す。
なかなか他に見ないお話で、楽しめること間違いなし。事前情報を入れずに、ぜひ読んでみてください。 -
ひゃー、面白かった。
何だこの本!?
これまで読んだことのないジャンルの本だ(笑)
これってミステリか!?
最初から最後までクイズだ(笑)
人生までもがクイズだ(笑)
クイズの答えは経験であって、記憶であって、人生であるのか!
ピンポーン!!!
確かに肯定だ!
この音は自分を肯定してくれる音だ!
凄いなこの本。
この着想。
うわぁ、びっくりした。
面白くて一気読みしてしまった(*^▽^*) -
クイズ番組で、問題の最初の部分を聞いただけで正解する人を見るたびに不思議だったが、そういう戦い方をしていたのかと納得。
物語の舞台となる『Q-1グランプリ』のような、答えを聞いてもわからないような難しすぎるクイズ番組は普段見ないが、これを読んだら見たくなった。
だんだん真相に近づいていくのが面白くて一気に読めたが、オチがあまり好きではなかった。
その一歩手前までがよかったなー。
感動してたのに、えっ?ってなってしまった。
でも「クイズが自分の人生を肯定してくれた」というのは本当だと思う。
自分を肯定してもらえるって本当に生きる力になるよね。 -
小川哲さんの作品は以前に何か(すいませんタイトルを忘れました)読もうとして途中で挫折したことがあり、この本はすらすら読めるけど一体何の話なのかと思いながら読みました。
三島玲央と本庄絆は第一回『Qー1グランプリ』でクイズのファイナリストを争います。
賞金は1千万円。
しかし、最終問題で三島の対戦相手の本庄は問題が読まれる前に解答ボタンを押して優勝してしまいました。
三島は本庄と出題者の坂田泰彦がグルでやらせをしていたと疑いをもち、真相を考えていきます。
これも、ミステリーなのかなと思いました。
最後に三島は本庄がなぜ問題が読まれる前に解答ができたのかを明らかにします。
最後、三島の頭の中に「問題」という声が聞こえます。
「ずばり、クイズとはなんでしょう」
三島は答えます。
「クイズとは人生である」。
そういう人もいるのだなと思いました。
さて、余談ですが。
本庄が最後に問題が読まれる前に答えた問題は
「Q 『ビューティフル、ビューティフル、ビューティフルライフ』の歌でお馴染み、天気予報番組『ぷちウェザー』の提供やユニークなローカルCMでも知られる、山形県を中心に四県に店舗を構えるクリーニングチェーンは何でしょう?A 『ママ、クリーニング小野寺よ』」でした。
個人的にこのCMは私の地元で流れているので、この作品全体に親しみをもつことができました。
結構、耳について離れないメロディーで、時々歌っていました。
ちなみに続きはこの作品には書いてありませんが「はやくて、きれいな、ママ、クリーニング小野寺よ」です。-
たけさん♪
YouTubeってCM曲まで聴けるのですね!
知らなかった!
「ママ、クリーニング小野寺よ」は最後の苗字を自分の苗字に...たけさん♪
YouTubeってCM曲まで聴けるのですね!
知らなかった!
「ママ、クリーニング小野寺よ」は最後の苗字を自分の苗字に変えて歌いながら洗濯してました。2022/11/09 -
「ママ.クリーニング小野寺よ」は
実在しているのですね!!
作者の小川哲さんが考えたと勝手に思っていたため
今びっくりしています!
ビューテ...「ママ.クリーニング小野寺よ」は
実在しているのですね!!
作者の小川哲さんが考えたと勝手に思っていたため
今びっくりしています!
ビューティフルビューティフル
ビューティフルライフ〜♬
頭に残る素敵なメロディですね2023/03/25 -
音旅さん♪初めまして。
コメントありがとうございます。
「ママ クリーニング小野寺よ」は、実在しています。私はこの本を読んだ方があとなので...音旅さん♪初めまして。
コメントありがとうございます。
「ママ クリーニング小野寺よ」は、実在しています。私はこの本を読んだ方があとなので、常日頃、耳にしている、音楽だったので、親しみを感じました。
ブク友さんの、たけさんの情報によると、YouTubeで、CM曲が聴けるそうですよ。2023/03/25
-
-
「問題です、小川哲さん作『君の…」
ピンポン
「ひまわりめろんさんがここで押したぁっ!答えは?」
「明治40年!!」
ブッブー!
「残念!ひまわりめろんさんはここで失格となります」
いやー面白かった!
もちろん小説としても面白かったんですが、クイズってめっちゃ面白いやん!とも思いました
クイズ大会の決勝でまだ問題文が一文字も読まれていない状態、奇跡のゼロ文字押しで正解したクイズプレーヤー本庄絆
彼はなぜ正解を導くことができたのか?
この謎を対戦相手だった三島玲央が解き明かしていくストーリー
この過程でそもそもクイズとはなんぞや
というかクイズを正解するための道筋が語られていくんだけど、これが面白い
面白いというか非常に興味深い
ちなみにそのゼロ文字押しの答えが「ママ.クリーニング小野寺よ」でした
まずなにそれ?ってなるよね
検索しちゃうよね
この辺のツカミもうまくて感心しちゃぃました
「小川哲さん作『君のクイズ』を読みおえたひまわりめろんさんがまず最初に思ったことはなんでしょう?というのが問題でした。正解は『ミステリーじゃなくてクイズの解説本じゃん!』でした!」-
2023/08/22
-
ナナマルサンバツは部活形式でクイズの対戦方法を模索する様なやつ。やっぱり、同じ文字でも文章中の発音の差とかを聞き取って、早押しするとかあった...ナナマルサンバツは部活形式でクイズの対戦方法を模索する様なやつ。やっぱり、同じ文字でも文章中の発音の差とかを聞き取って、早押しするとかあった。読んだ時びっくりした事いくつかあった。たぶん、趣旨は同じ作品でないのかな。2023/08/22
-
2023/08/22
-
-
ようやく図書館から借りられました。実は悩んだんですよね…読んでみようか、それとも読まなくともいいのか…残念なことに先日読んだ「君が手にするはずだった黄金について」は、私好みとは言えなかったんで…ね!でも、ずっと読みたいと思っていた、「君のクイズ」を読まなければ私の精神衛生上よくない!ということで、読んでみました。
クイズ番組『Qー1グランプリ』(優勝賞金は1千万円)の決勝戦、主人公の三島玲央とライバルの本庄絆が熱戦を繰り広げる…。順当に回答を重ねていくふたり…迎えた最終問題、問題文が読み上げられる前に回答ボタンを押した本庄絆…。本庄絆はなぜ問題文が読み上げられる前に回答することができたのか…。
読んでみて、クイズの奥深さを感じましたね…。ちなみに、この作品で取り上げられた問題、私には全くわかりませんでした!読みやすく、あっという間に読めちゃう作品です。
私にとってはクイズと言えば「高校生クイズ」!〇年前の高校時代に、友達と面白半分で応募したら予選に出場できることになったんですよね♪担任の先生がお揃いのTシャツを準備してくれたんですが、得意な毛筆で真っ白なTシャツに高校名を入れてくれたものでした。ありがたかったのですが、それを着て歩くと怪しげな宗教団体のように見えるのかな…他者からの冷たい視線を感じました(汗)。で、結果は、もちろん予選敗退!いい思い出です。-
どんぐりさん、おはようございます(^^)
そうなんですよ~!
行きも帰りもそのお揃いのTシャツで♪
ひとりじゃなく、友達と一緒だったし...どんぐりさん、おはようございます(^^)
そうなんですよ~!
行きも帰りもそのお揃いのTシャツで♪
ひとりじゃなく、友達と一緒だったし
怖いものなしって感じ(^-^;
なんか、ブクログで思い出話ができるのって
面白いですよねぇ~!
ホント、この作品読まなければ
こんな風に思い出さなかったし
どんぐりさんとも、同じ思い共有できなかったし、
読んでよかったぁ~って思います(*^^)v2024/02/09 -
かなさんも、どんぐりさんもすごいですね。
いいな〜、その思い出。
1問目で敗退が面白い、ちょっと笑ってしまいました。
なんか、、、すごい、...かなさんも、どんぐりさんもすごいですね。
いいな〜、その思い出。
1問目で敗退が面白い、ちょっと笑ってしまいました。
なんか、、、すごい、切なさそう(^^)2024/02/15 -
Manideさん、おはようございます。
思いがけずここで
どんぐりさんとの共通の思い出があることが判明しました(*^▽^*)
1問...Manideさん、おはようございます。
思いがけずここで
どんぐりさんとの共通の思い出があることが判明しました(*^▽^*)
1問目での敗退も、おんなじで
あぁ…仲間ぁ~!!って思っちゃいました(*'▽')
切なさより、楽しかったなって思いの方が
私の中では大きいんですよね♪
あの頃は若かったなぁ…(^-^;
2024/02/16
-
-
「君のクイズ」って何だ?
クイズに「私の」や「君の」なんてあるの?
クイズってそういう所有物的取り扱いをするものなの?
って、タイトルに対してまず違和感を感じた。
著者は小川哲さん。「ゲームの王国」は購入したけど挫折中。
少し心理的ハードルはあったけど、オビで伊坂幸太郎さんや新川帆立さんが絶賛している。
ちょうど図書カードいただいたばかりだったので、ありがたく使わせていただき購入しました。
この小説は全体で192ページと長編としては短めで、一気に読ませられた。
賞金1000万を賭けたクイズ大会の決勝。
相手は出題者が一文字も読んでいない問題に見事正答し、優勝した。
これは果たしてヤラセではないのか?
を解いていくというミステリー。
競技クイズの熱さにやられました。
これは面白いです。
それにしても小川哲さん。
プロットは立てないと言う割には、非常に方向性の整った文章を書く方だな、と思いました。理路整然というか、真っ直ぐで寄り道しない感じの。
聞けば、東大理系出身とのこと。なるほど…
こういう人の頭の中って、論理の風が吹いていてすっきりさわやかなんでしょうね。羨ましい。
僕の頭の中はいつも暴風雨です笑
さて、レビューでautumn522akiさんも言及されていたけど、競技クイズといえば、やはり「アメリカ横断ウルトラクイズ」が思い起こされる。
放映当時まだ小学生だったけど、出演するクイズプレイヤー達がカッコよくて憧れた。
ニューヨークに行きたかった。
ぜひ、ウルトラクイズのテーマ曲であるメイナード・ファーガソンの「Theme from Star Trek」を聴きながら読んでみてください。盛り上がります。最後まで読んだら同じくメイナード・ファーガソンの「The Cheshire Cat Walk」で締めましょう。-
たけさん。コメントではお久しぶりです♪
『君のクイズ』読みました!
伊坂さんのお薦めだし、読まない訳にはいかないでしょう(*^^*)...たけさん。コメントではお久しぶりです♪
『君のクイズ』読みました!
伊坂さんのお薦めだし、読まない訳にはいかないでしょう(*^^*)。
図書館に予約したら、なんとか1番目で借りられて、私のあとには、借りたい人がたくさん並びました。ラッキーでした。
たけさんも、小川哲さんの本は挫折されていたのですね!
私もです(^^;。
なんか難解でしたよね~。
ところで、最後にご紹介のあったメイナード・ファーガソンの曲、オープニング曲だけすぐ聴けたのできいてみました。
懐かしいですね。私も子供の頃番組を観ていました。
ありがとうございました。2022/11/08 -
まことさん!
コメントありがとうございます!
そうなんですよ!
小川哲さん挫折しました。
今回は短めだし、わかりやすい主題だったので読めま...まことさん!
コメントありがとうございます!
そうなんですよ!
小川哲さん挫折しました。
今回は短めだし、わかりやすい主題だったので読めましたが笑
挫折仲間ということで、とても親近感わきます笑
アメリカ横断ウルトラクイズ、夢とロマンがありましたよね。メイナード・ファーガソンの曲が、またそれを引き立てていました。
懐かしいです!2022/11/08
-
-
初めて読む感じの話でした
たぶん作家さんも初めてです
主人公の思考がすぐクイズに結びついたり
過去に行ったり今に行ったりする文章に
なかなか慣れず読みづらいところもありましたが
短めの作品なのであっという間に読めました(^^)
あるクイズ番組の優勝が決まる問題で
問題文が読まれる前に早押しし、
正解した本庄絆
何故正解できたのか、
ヤラセなのか、魔法なのか。
謎を解くため
過去の本庄絆の出ている番組を見返したり
その番組を1から思い返してみるうちに
自分の人生の振り返りにもなっていく
というような内容でした
クイズ番組は結構好きで
たまに見ます。
一緒に見ながら答えるのが好きですが
早押しのクイズは難しいし、早すぎるしで
全然わからないです 笑
クイズ番組に出てる人たちの思考が
とてもよくわかる作品で
なるほどなーと思いながら読んでました
これでは私には解けないはずだ笑
とっつきにくさと
サラッと終わってしまった感じがしたので
星は3つ
この作品で本屋大賞候補
10作品読了しました(^^)
どの作品が大賞なのか
発表が楽しみです(^^) -
たかがクイズ、されどクイズ 超高次元の戦いに驚愕!この不思議なクイズの真相が解けるか #君のクイズ
■あらすじ
TVのクイズ大会の決勝戦に主人公は立っていた。彼はクイズに青春のすべてをかけてきたクイズマニアだった。早押しクイズによるシビアな戦いが繰り広げる中、ついに優勝者を決める最後の問題が出題される。
「問題!ーーー」
その時対戦相手は、なんとアナウンサーが問題文を読み上げる前に、すでに早押しボタンを押していたのだった。
■レビュー
クイズって面白いですよね~
私の世代だと、一番有名なのはアメリカ横断ウルトラクイズで、子供のころにTVの前でかじりついて見てましたね。少し前だとコミックのナナマルサンバツ、最近だとYoutubeのQuizKnockやカプリティオチャンネルあたりが有名ですね。
本作はそんなクイズ番組、クイズショーをテーマにしたミステリーです。
何より面白いのは、やっぱりクイズの奥深さ。
クイズがここまで奥深くて、どれだけ計算しつくして対策を練っているかを知ることができます。ただの知識量の競い合いではなく、頭脳のスポーツであることが分かります。
そして本作の素敵なのは、主人公の前向きでひたむきである点。
クイズを通して世の中、社会、人間関係を学んできた経緯、さらに今回の真相にも一途に突き進む姿が愛くるしいんです。単純に一生懸命な若者は見ていて気持ちがイイ。
クローズドな殺人でなくても、ミステリーの楽しさを体験できる作品で、ワクワクがとまらない一冊でした。
■クイズに興味を持った方に
本作の決勝戦のような戦いを見たい方は、第13回アメリカ横断ウルトラクイズ 準決勝ボルティモア戦(1989年)がおすすめです。当時の有名大学クイズ研究会の猛者たち4人が、まさしく死闘を繰り広げます。
これ見たらマジでビビりますよ。
知識量も駆け引きも精神力も、本当に真剣勝負です。
なおこの13回準決勝はクイズ界ではめちゃくちゃ有名な一戦で、この戦いがクイズをスポーツのような競技に変えていったのです。(映像を見たい人は自分で探してね)
■推しポイント
「夢や希望」を持つことは、生きがいになる。
本作は生活のすべてがクイズという若き青年が「現実」に出会います。
人生厳しいことがたくさんありますが、「夢や希望」を持っている人間は圧倒的に強い。辛いことがあると逃げ出したくなりますが、歩んできた道が違うんですよね。
その実績、足跡がその後の人生をポジティブに生きる糧となるんです。
ちゃたと申します。いつも「いいね」ありがとうございます。本書、私も気になっていました。是非読みたいと思います。
ちゃたと申します。いつも「いいね」ありがとうございます。本書、私も気になっていました。是非読みたいと思います。
ぜひぜひ!
不思議な読後感でした。面白かったです。
ぜひぜひ!
不思議な読後感でした。面白かったです。