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- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022549990
感想・レビュー・書評
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法医学の世界を知りたくて、読んだ。
こんなものか、と拒絶しきれないから、今はただ、こんな世界もあるんだと、社会の裏側を見る世界もあるんだと思っておく。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
一時期読売TVと朝日TVでかちあってた法医学教室モノの元になったんだろう。なんとなく覚えのある話がある。人を生かすことのない医者。死者と向き合ってばかりの医者。監察医はやっぱり特殊だけど興味がある。犯罪を見落とすか否かの鍵を握ってるし、そういう意味ではやはり人・生活と深くかかわっている。<br><br>
世の中には何でも起こり得るなと思わせてしまうのは22年間も籍のないまま育ってしまった娘の存在とか、死んでしまった赤ん坊を腐らせるまで大事に持ち運んでいた母親に適する罪がないとか(殺人ではないし届けも出して火埋葬許可を取っているので死体は動かしてもいいし何日後に火葬するという義務もない。死んだまま放置してもいない。ごみを捨てたわけでもなく業務妨害をする気でもなかったので軽犯罪法にもひっかからない。食管法はコックの責任)、手を落としてっちゃう人とか、子どもを産み落としても気づかないとか、飛行機が胴体着陸して大騒ぎなのに一人のガイジンがイミグレで急いで手続きしておくれと言ったり、過去を清算するために妊娠してないのに掻爬したり……。プライバシーや公共性から事件の全貌が明らかにされなかったり、本当に立場上知らなかったりと少々欲求不満が残るけれど事実が一番説得力があるなぁ。'92
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