クレオパトラ 上

著者 :
  • 朝日新聞出版
3.50
  • (5)
  • (7)
  • (13)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 63
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (353ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022570321

作品紹介・あらすじ

父と姉とが戦い混迷が続くプトレマイオス朝。美しく聡明な女王は運命の男シーザーと出会う。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 安定の宮尾さんの著書!
    読みやすい、飽きない!!

    海外の歴史上の人物を扱う本を書かれていたことは、今回初めて知りました。

  • かつてのエジプトの女王ハトシェプスト

    自らを太陽神ラーの息子と称し、
    ファラオの兜をかぶり、
    つけひげをつけ、
    腰布をまとい、
    男装して生きる偉大な女王

    そのハトシェプストに憧れていたクレオパトラ。

    過去に女性の統治者は殆どいないエジプトで
    彼女は男のように生きるのではなく、
    女性であることを隠さず、
    むしろ武器として使う生き方を選ぶ

    男性が普通とされる立場に女性が就くとき、
    その女性の振る舞いは様々だ

    二千年前から現代に至るまで、
    女性の生き方は非常に興味深い

  • 14歳のクレオパトラが親子間で起こった勢力争いから逃れるため、王宮を脱出する所から物語は始まります。
    その後争いが終結を迎え、王宮に戻ったクレオパトラですが、まもなく父王が亡くなり、王の遺言のもと、実の弟と結婚する事となります。
    しかし実の弟を一人の男として見る事の出来ないクレオパトラは身の危険を感じ、また王宮を脱出してローマの英雄シーザーに救いを求めます。

    上巻ではクレオパトラがその後シーザーとの間に一児をもうけたあたりまでが描かれていました。
    歴史小説というにはちょっと物足りない。
    クレオパトラという一人の女性を描いた小説としては、歴史的な出来事を追う事に終始されているという印象。
    どちらにしろ、中途半端な感じです。

    宮尾登美子さんの人間描写は素晴らしく、その人間のおかれた自然描写も素敵なのに、この本はその文章力が生かされてないような・・・。
    日本が舞台のお話の方がこの方の文章力が生かされるのかな?などと思いました。

    それにしても血を分けた実の親子間、姉弟間で結婚が成立するのって、どうにも理解できない感覚です。
    当時の女性はそれを当たり前と受けとめていたのか、それとも違和感をもちながら受け入れていたのか・・・。
    女王といえど、歴史上の女性はいつも弱い立場だと思います。

  • クレオパトラの生涯は大体知っていましたが、
    この本の中では知性と美貌を持つ、すばらしい女性でした。
    愛する人と結婚をして子供たちと幸せに暮らしたいという、一人の女性でした。
    シーザーと幸せにさせてあげたかった。
    女王として生きるならば、もっとクールに世界を見て欲しかった。

  • 上巻では、クレオパトラ、ただの世間知らずの初めての恋に狂っちゃったおバカさん、という印象しかもたなかったな。
    こんな人にギリシャが動かせたんだろうか…。
    なんの魅力もない。
    結局歴史って実は性とは切り離せないものがあるんだなぁ。

  • 日曜の朝刊で連載していたので、毎週楽しみにしてました。挿絵も美しかった・・・クレさんかっこいー!

  • 苦悩する若きクレオパトラにときめきます!壮大ロマン…

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

1926年高知県生まれ。『櫂』で太宰治賞、『寒椿』で女流文学賞、『一絃の琴』で直木賞、『序の舞』で吉川英治文学賞受賞。おもな著作に『陽暉楼』『錦』など。2014年没。

「2016年 『まるまる、フルーツ おいしい文藝』 で使われていた紹介文から引用しています。」

宮尾登美子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×