サザエさん 1巻

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (104ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022588012

感想・レビュー・書評

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  • p86、近道教えてあげるよ
    p91、ジローや

  • 祖父が集めてくれていた、サザエさん全巻。娘も読むようになった。なんだかおもしろくて、熱中したこどもの頃。長谷川町子さん、全部読んだ。コレクター的祖父のおかげ。
    わからないネタ、当時の状況や文化を親に聞きながら。私は何が伝えられるかな?

  • 九州にルーツが

  • 昔の風景に、言葉が使われていて、「古いなぁ〜」と、思いました。

  • 当時としてはただの漫画であるが、今としては戦後の様子や文化がよく描かれた資料である。…という話を聞いて読んでみたが、なるほど、面白い。

    まず、戦後の貧困の代名詞である、闇市・闇取引や配給の様子がたびたび描かれている。サザエは着物を出して米を買ったり、節米料理を作ったりしている。
    世間では引き揚げ者や戦災孤児が憐れまれており、コレラが恐れられている。

    また、アメリカ文化や英語、アメリカ人への憧れがところどころで窺える。街にはしばしばアメリカ人が登場し、MP (米国陸軍の憲兵) にも触れられている。

    政治的な流行りも描かれている。戦時利得者が批判されたり、「男女同權とうろん大會」(男女同権討論大会) にサザエが参加したり、壁に「立て!! ゼネスト」と書かれていたり、通行人が民主主義を語っていたりする。(なおこの通行人は女性で、これを聞いたカツオら少年は「近頃の女は生意気だね」「女らしくないや!」と話す。女性に対するこのような価値観もところどころで描かれている。)

    文においても、旧字体や古い送り字が各所で使われていて楽しめるほか、「フラッパー」「シャン」といった当時の俗語も登場した。

    このように、1巻だけでも見どころ満点であった。漫画としての評価ではないが、戦後を手軽に覗き見られる点で素晴らしく、おすすめできる。

  • アニメで現在放送されているイメージで読むと時代が違うようで不思議な読み心地でした。
    同作者の「いじわるばあさん」と同じように少しのブラックユーモアがアクセントになっていて面白い。

  • 普通に面白かった!この面白さは発見でした。
    昭和21年4月からスタートする本巻は、まだモデルが福岡らしく、サザエさんも未婚。(よってマスオは未登場)カツオもワカメもチビで、よくサザエがおんぶしている。
    サザエは結構おしゃれで、友人のイカと洋装して肩を組んで遊びに行ったりする。
    ドタバタの主題として、よく登場するのが隣組や満州引き揚げに関することで、世相もよく反映しており興味深い。
    サザエはよく失敗して怒られ、恐怖に足をガクガクさせているのがちょっと気の毒だが、応援したくなる愛嬌を持っている。
    一巻だけ買っておこうと思ったのだが、二巻も読んでみたくなった。

  • やっぱり原作面白い!
    アニメとは違って毒や皮肉が効いてる。

    時代背景か闇市に行ったり
    時代を感じる服装、言葉遣い
    当時を知る勉強にもなる。

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著者プロフィール

漫画家。1920年、福岡生まれ。女流漫画家として、日本で初めて大成功を収める。『サザエさん』は1949年から1974年まで朝日新聞に連載され、全国津々浦々、男女長幼を問わずみんなに愛された。1992年逝去。

「2015年 『ベスト・オブ対訳サザエさん 白版 オーモーレツの時代 The Best of Sazae-san』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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