木の見かた、楽しみかた: ツリーウオッチング入門 (朝日選書 599)
- 朝日新聞出版 (1998年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022596994
感想・レビュー・書評
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2021/4/4 にこの本を読んでからもう2年経った。
2年も、と思うが、2年の間に歩き、木を見上げ、この目で観察し、分からない樹木の名を花の形や実の色や葉の形を頼りにネットや本で調べて、ゆっくりゆっくり、木の識別ができるようになっていった。
そういえばこの本を1度目に読んだとき、八田さんがいうように、一本の木、その木のある枝、にリボンをつけて目印にして、毎日観察することが大切だということになるほどなぁと思た記憶がある。
そこから、徐々に帰宅中の道で両脇の庭木や学校公園に植えられた木を毎日見るようになったのかな?そして樹木の道にも定期的にもはや義務的に通うようになったんだ。
2年経ち、この本を思い出し、もう一度読み返したいと思った。
読み始めてみると、所々覚えてはいるが、初めに読んだ時と違って出てくる木の名前からその気を自分の脳内で思い浮かべることができて染みいるように分かる。
さらに、そうなんだぁと文字の上では理解した気になっていたことが、もっともっと納得感やなるほど感をともなって嬉しい理解になっている。
〈具体的な話〉
・山茶花の子房には毛が生え、椿のそれは無毛、実の見分けポイント。
・ガク片、花弁、雄蕊、雌蕊は、葉が変化したものであるという考えは重要。
中心に目立たない花を残し周辺にガク片を花のように配置したガクアジサイ、その中心の雄蕊雌蕊をガク片に変化させてしまって花が無くなったのがアジサイ。
・茎の伸び方は、茎頂部が落ちてその脇から伸びる代伸、茎頂部の伸長が徐々に止まり短枝化して代わって側枝が伸長する添伸があるという。
桜の枝を見上げるとチクチク刺繍をしたように見えるのは、代伸なのかなぁ?
枝の見た目にはこれが関わっているんだなぁ、もっとよく見てみよう。
・ミズキの葉柄をゆっくりと引きちぎると螺旋状に巻いた細い糸状の維管束が伸びてくる。
・ヒノキやサワラ、鱗状の葉が一節に2枚づつ左右、上下、左右、、、と十字対生になっている。
・葉に香りを含む樹木、クスノキ科、ミカン科、モクレン科。 温州蜜柑の葉を太陽にかざすとたくさんの精油を含んだ小さな細胞が黄色く透かしてみられます。葉をちぎると油細胞が破れて精油が散って香ります。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
資料番号:010261808
請求記号:653.2ハ -
樹木学