〈使い勝手〉のデザイン学 (朝日選書 844)

  • 朝日新聞出版
3.14
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本棚登録 : 135
感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (334ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022599445

作品紹介・あらすじ

電卓とケータイの数字配列なはぜ逆なのか?扉ノブと電灯スイッチの高さはなぜ違う?レジ袋、懐中電灯、椅子、歯ブラシからスーパーの店舗設計、家の増改築まで、身のまわりの材料をとりあげ、その開発の歴史をひもときながら楽しく語るデザイン論。「デザインする」とは、目的に合わせて物事をどう組み合わせていくかの手順(構想・設計・製造・仕上げ)を考えることであり、よいデザインとは「形の美しい」ものをつくることではなく、「見た目」「働き」「使い勝手」という、時には矛盾する要素に、使用目的とその条件の下で最適に折り合いをつけることだとする。

感想・レビュー・書評

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  • Asian Reading アジアの活読

    いよいよ明日2016FEB27SAT14時より
    環境研鑽集団 土9 主催 ワインの会since2013です。

    「使い勝手のデザイン学」Hペトロスキー 朝日新聞出版
    筆者とは、失敗学会特別講演@六本木ヒルズのあと、ミッドタウンのもう二度はいけないだろう高級中華レストランで「Bridge」という言葉がついたワインが偶然でてきたことを話したことあり(もちろん、失敗学の例としてでてくる
    タコマ橋の崩壊を筆者が本にしていたから)ということでいろいろなデザインへのこだわり(ボルボのカップホルダー、レジ袋、スプレー缶、椅子、歯ブラシなどなど)を解説
    原題SMALL THINGS CONSIDERED by Henry Petroski
    Why There is No Perfect Design

  • 150827 中央図書館
    「設計」で必要となる視点をわかりやすいエッセーで説明してくれるペトロスキー先生。
    <blockquote>ほとんどのものの第一の目的は、機能を果たすことであって、美しさ、使いやすさ、作業効率のよさというそれぞれの目的は相容れないことが多いので、しばしば経済性がその仲裁役をつとめることになる。デザインという作業を特徴づけるものは、おもに、複数の競合する目的の緊張関係であって、それらは妥協によって解決され、ふつうは製造経費と売値の現実によって決まる。(pp4-5)</blockquote>

  • デザインに対する著者のエッセイとしてそれなりに良い本だとは思いますが、決して邦題に学なんてつける内容ではないですね
    もちろん著者に罪はなく、勝手に妙なタイトルをつけた出版社の責任であるとおもいますが

  • エッセイと思って読めば、面白いのこもしれない。デザイン論を期待すると読み飛ばしたくなる。

    歴史的経緯など初めて知ることも多いが、目から鱗ほどの内容ではなかった。

    それだけにジックリと文章を追い、形状等をイメージしながら読む気にはなれなかった。
    図版が多ければ、もっと興味深いものだったかもしれない。

  • グラス、車内のカップホルダー、レジ袋などの歴史と使い勝手の考察。語り口が冗長な一方で、説明している内容を示す写真や挿絵が少なく、読み疲れてしまう。

  • 1-8 工業技術論・技術史

  • 使い勝手についていろいろ書かれている。
    工学の創造的側面を制約下の設計であるとのこと。
    見た目、使い勝手、機能という区分の、見た目ひとつでも、もっといろいろ分類可能だ。
    写真と図は、素敵なものが多いが、量がやや少ないか、小さいかのどちらかだと感じた。
    設計を考えるきっかけにはなる。

    電卓(コンピュータ)と携帯(電話)で数字の配列が違う事項の紹介では、結論がわかりづらかった。
    結論が、人間が適用できることだけのような気もした。
    数字配列の違いについての、長期的な解決策は提示していない。

    それなら、使い勝手について考えた設計とはなんだろう。
    課題が列記してあるという意味で役立つが、設計指針が必ずしも見当たらないものもある。

    写真や図がぱらぱらと入っていて20個ほどある。
    文章が多いのが難点。参考文献が多いので,参考文献を見ろという事だろう。
    ニンニク片(クローブ)とクローブの粉末を間違えて,期せずして(not by design)新しいパスタ料理を発明したとのこと。

  • 090324

  • 色々なモノのデザインについて章ごとに。
    一気に読めて面白かった。

    しかし「誰のためのデザイン?」を読んだときのような目からウロコ感ほどではない。

  • なぜケータイと電卓は数字キー配列が違うのか?など、身の回りのデザインから、デザイン論を探る本。エルマガか何かでも紹介されていた一冊。

    「究極」や「完璧」がありえないデザインの世界において、ぼくらは日常ですでにいろいろなデザインを行っている。この本によれば「デザインする」とは、目的に合わせて物事をどう組み合わせていくかの手順を考えることと定義されているのだし。

    個人的にはハブラシのエピソードが気になった。

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