- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022601735
感想・レビュー・書評
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『肥薩のみち』が目当てで読んだ。北九州や熊本出身の人には面白い人が多いのに、旧薩摩藩であるはずの鹿児島出身者にはおよそいわゆる「薩摩隼人」のイメージとは似ても似つかない詰まらない人が多い、それが不思議だという大胆かつ大雑把な人物評が面白かった。
もっとも、鹿児島出身者は他県人にはない、おそらく西郷隆盛もこのように微笑したであろうと思われる独特な微笑を持ち、筆者が人生の節目節目で出会った大切な人にも鹿児島出身者が多いとも書いている。だから尚更不思議に思えたのかもしれない。
文章中に明るいユーモアが多く、読んでいて嬉しかった。須田画伯もまだ「須田さん」と気軽に呼ばれていて、面白エピソードを多数提供してくれている。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
やはりこの作家、薩摩とかを書き出すとその想いが迸るようですなぁ。明らかに陸奥、河内とノリが違うように感じるのは気のせい?
それにしても稲作に日本社会の本質を見い出すのは、この作家の慧眼と言うべきか。それこそ濃厚に、怨念的にその想いを土地の記憶・歴史に結びつけておられるかと。 -
陸奥・肥薩・河内のみち
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「肥薩の道」旅に行ったあとに読むと情景が目に浮かぶ箇所があります。西南戦争の時、なぜ薩摩郡が熊本城を無視しなかったのか、司馬遼太郎先生によると関ヶ原以来、薩摩にとって熊本城は中央政権の最前線であり、300年間薩摩を抑えこんでいた砦であると、戦略的にどうかという評価はあるにしても、薩軍にとって熊本城を攻略することが重要だったとのこと。
ところで、電子版ではバラ売りしないのかな・・・
http://publications.asahi.com/kaidou/03/index.shtml#kaidou02 -
14/6/22読了 20/2/2再読
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高山彦九郎だったんだね
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肥薩のみちで肥後と薩摩の特殊性が面白かった。そして西南の役で、薩摩の反骨精神が失われたというのも興味ふかい。
ヤマト政権初期にも抗った隼人の伝統も、廃藩置県によって途絶えたような気がした。
陸奥と河内は微妙だった。 -
八戸駅にて本書の一部を引用したポスターを見て感動