- Amazon.co.jp ・本 (282ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022601759
感想・レビュー・書評
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司馬遼の海外紀行は日本のそれに比して独断的人物評・民族評があまり濃厚ではない気がする。土地に対する嗅覚が日本ほど働かないのだろうけれど、人々の市井の生活への優しい眼差しを感じるのは当方の気のせいか。
それにしてもやはり時代の流れを感じる、モンゴルとかは最早この紀行文で書かれているような場所では無さそうに思える。それが経済成長ってやつでしょうが、良いのか悪いのかはそこに住む・生きる人達が決めればそれで宜しいかと。
最後に改めて司馬遼は戦前を生きた作家ですなぁ、やっぱり怒ってるんでしょう、第一次世界大戦頃以降の日本の所謂指導者たちに対して。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
5冊目。
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モンゴル貴族は広大な農地を私有し、その農地にはスラヴの百姓が農奴として付属していた。この単純きわまりない国家構造は、その後のロシア人による帝国に、遺伝のように相続された(P218)元朝時代終焉と共にモンゴル人はモンゴル国(ウランバートル)へと引き上げるのだが、現代でもジンギスハーンが周辺国に与えた禍根は忘れられることはない。ロシアはいまだにジンギスハーンを公に賞賛することを好しとしていないそうだ。
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あぁ、モンゴル。
この人の草原への憧れは本当に伝わってくる。
日本人の先祖なんだよ、とのモンゴル人の誇りと。
これは行くしかないか。 -
モンゴルには特別な想いのある著者だけに、街道をゆくシリーズの中でも台湾紀行にならぶ傑作。ほんま、こんな旅行記書いてメシ食っていけたら幸せやな。
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ツェベクマさんのことを知った本。ロシア(ソ連)について半分くらい割かれているので、初めて読んだ当時はあまり興味が持てなかったが、今読むとまた面白いかも。
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涙出てきた。たまらない
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須田さんの挿絵が改定版で省略されてしまったのは惜しい。
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080503(m 080521)