本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022604781
作品紹介・あらすじ
植民者の子として、ソウルで育った著者が、日韓・日朝の関係をオープンな相互批判の場に引き出すことこそ、相互理解の王道であると信じ、あえて隣国人のありように直言を投げかける。
感想・レビュー・書評
-
日韓関係を考える上で、様々な示唆を与えてくれる一冊である。例を挙げると、著者は日韓関係について次のように指摘している。
「日韓の関係を見ていると、双方が相手を直視していないことに気づく。その原因は、日本側にあっては対韓蔑視であり、韓国側においては反日である。・・・(中略)・・・いずれも対象を凝視し、精査する姿勢を持たないことで共通しているのである。」(107ページ)
この指摘の凄いところは、書かれた年代がなんと1982年つまり40年近く前であるということである。つまり、日本も韓国もこの長い年月の間に大きく変化したにも関わらず、日韓関係の根本的な部分は変化していないのだ。
80年代の始めに書かれた本なので古さは否めないが、今でも読み返す価値がある一冊である。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全1件中 1 - 1件を表示