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- Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022611284
感想・レビュー・書評
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ニュースをのソース元としてよく耳にする、ロイター、AP、AFPといった通信社。これら通信社(業界)の発展の歴史をロイター創業者の歩みを通じてつづった本。
伝書バトに始まり電信、海底ケーブルといった技術の発展、株式相場情報から戦争報道へと通信社の役割の拡大、そこに夫婦手弁当から始め、やがて業界の立役者として上り詰めるロイター。技術・社会の発展史のみならず、立志伝としても楽しめる。また、この本でロイターが創業者の名前だと初めて知った。
そして最後に一族を襲う悲劇は、一つの物語の終わりを悲しく彩る。
巻末で筆者は日本の通信分野の問題を語り、発信の重要さを説くが、状況は発刊後数十年たっても変わっていないように思う。日本人の気質に合わない面もあろうが、何も言わずにわかってくれないと不満に思うくらいであれば、誤解を恐れずに自分でものをいうことが必要だろう。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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