- Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022618504
作品紹介・あらすじ
中国中央電視台本部ビルを始め、世界的建築物を次々と世に送り出すレム・コールハース。効率化を極める一方で、非効率をも重要視するクリエイターの原点とは?半年間の密着取材と貴重な単独インタビューにより、カリスマ建築家の全てをあぶり出した渾身のドキュメント。
感想・レビュー・書評
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ただ一筋に自分に自信があり一直線に、ブルドーザーのように力強く行動できる男。
周りの人も巻き込むほどの魅力と力のある男。
どのような要素がこの人物をこのようにせしめたのか、自分にはまだ確信できない。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ほとんど分裂症気味に動き回るコールハースは
「錯乱するニューヨーク」で自身が描いたように
錯乱を生きているかのようだ。
隈研吾もそうだったが、
現代の建築家とはそのような生き物なのだろう。
しかし、ドキュメントと書いてあるが
ジャーナリスティックなものというよりも
これは徒弟制度における弟子のまなざしを本にまとめたようなものだ。
近くにいることは許されるが
言葉を交わす機会は限られている。
そこで何を盗むか。
姿勢とその足跡、
その手業がその人のものである理由を。
いやはやこれによって読者は
簡易的ながらもコールハースの弟子足りうるのであって
これは素晴らしいことだ。
何せ実際にコミットして、疲弊しきってからでは大変だからね。
建築家としてだけでなく
巨大なビジネスをリードする実業家、
そして巧みなコミュニケーターとしての
それぞれの側面がよく見えてなかなかの良書ではある。
ただ、せっかくなのでもうちょっと
建築についてのフォローがあってもいいかなぁというのは個人的な感想。 -
紙一重な方です
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2016/4/20