週末ちょっとディープなベトナム旅 (朝日文庫)

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  • 朝日新聞出版
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感想 : 10
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022619211

感想・レビュー・書評

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  • ベトナムに無性に行きたくなった、ダナットワインはうまかです

  • いつもの下川さんらしい旅行記。
    つい影響を受けて同じようなことをしちゃうんだな。

  • 週末シリーズのベトナム編の続編。タイトル通りに観光ガイドというより深くベトナムを楽しむ志向。フォーに代表されるベトナム麺、馴染みのない地で菊栽培をする日本人、工業団地による村の興盛など長年の取材の蓄積。観光では見えない視点。‬

  • ベトナム戦争の匂いを残すハノイのロンビエン橋。フォーというベトナム独特の麺類の味に極めてうるさいベトナム人のこと、フランスが建設した避暑地ダヤットのことなど、今はベトナム人にとっての軽井沢のような観光地なのだ。この国のドイモイ以降の活気は凄い。ベトナムからカンボジアへ、そしてアンコールワット。両国の国境の陸越えの金まみれの世界が、あのベトナム・カンボジアの戦乱当時はどうだったのか、と思う。

  • 行きたい

  • 高度成長期に入ったベトナムの急激に変わりつつある姿や、中国資本による「近代化」が進むカンボジアの一風景が描写され、日本がかつて辿った社会変化(暮らしの変化)を見るような感覚があった。カンボジアへの国境越えのくだりは、一般旅行者では体験出来ない世界をリポートしていて、著者ならではの旅行記という感じ。アンコールワットビジネスの世知辛い話のあとに、カンボジア伝統織物の挿話で締めたところは、構成が良かった。

  • 安定の下川節。
    カンボジアの村についてはしっかり取材してて意外。

  • ・28ページあたりでドイモイが始まるあたりからホーチミンを崇める傾向が出てきたという指摘。そうだとすると、ベトナムの街を彩るプロパガンダポスターは1980年代中盤以降に出始めたか。
    ・ホーチミンを語るエピソードとして「個人崇拝を嫌い遺骨を北部・中部・南部に分骨して欲しいと遺言を残した」というものがある。歴史上の「共産主義のヒーロー」」が陥りがちな弊に捉われないところに、この人物の魅力があると思う。
    ・94ページ、日本人のビザの30日ルール(一度ビザなしでベトナムに入国すると15日間は滞在可能、その状態でベトナムに入国し出国した後は、30日間はベトナムに入国できない)に注意必要。
    ・ベトナムで栽培されるコーヒーのほとんどはロブスタ種、バンメトートは一大栽培地。
    ・238ページ、アンコールワットのグランドパノラマ博物館は北朝鮮によって運営されている。北朝鮮の外貨獲得に貢献。

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著者プロフィール

1954年(昭和29)長野県生まれ。ノンフィクション、旅行作家。慶応義塾大学卒業後、新聞社勤務を経てフリーに。『12万円で世界を歩く』(朝日新聞社)でデビューし、以後、アジアを主なフィールドにバックパッカースタイルで旅を続け、次々と著作を発表している。『週末ちょっとディープな台湾旅』『週末ちょっとディープなタイ旅』(朝日新聞出版)、『旅がグンと楽になる7つの極意』(産業編集センター)、『沖縄の離島 路線バスの旅』(双葉社)など著書多数。

「2023年 『旅する桃源郷』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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