- Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022619358
感想・レビュー・書評
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こどもの貧困のルポ。前半は実際のケースの取材:生活保護、学校、母子家庭などを伝え、後半は専門家の意見をもとにどう解決していくかを伝える。バランスの良い本だと思う。
特に後半の中で、世界と比較して日本の支援はどうかという話になると、非常に厳しいものがあると感じる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本における子どもの貧困。
両親の離婚、DV、母子家庭、貧乏など子どもではどうしようもない事態で貧困に陥る。
気になるのは情報格差。
支援を知らない、知っていても自分では受けられないと思い込む。勇気を出して支援を頼んでも役所に門前払いされる、など。
金銭支援だけでは足りない。 -
仕事柄沢山の家庭を見ているが、この本を読んで私の知っている世界はまだまだ浅いな、と思った。と同時に貧困は連鎖する、とも言われる。私も人の親、今幸いなことに恵まれた環境に身をおいているがいつ仕事を失くし身体を壊し生活保護にお世話になるかもしれない。そうなった時に一人で抱え込まずに相談できる環境を今から考えておきたいと思った。
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3.85/129
『風呂に入れずシラミがわいた姉妹、菓子パンを万引きする保育園児……。7人に1人とされる子どもの貧困の実態を浮き彫りにし、支援策や制度、専門家の提言など解決を探る。文庫化にあたり、高校中退・学校給食・特別養子縁組を増補。』(「 朝日新聞出版」サイトより)
『子どもと貧困』
著者:朝日新聞取材班
出版社 : 朝日新聞出版
文庫 : 320ページ -
最近、テレビや新聞で「子どもと貧困」についてよく耳にするようになったが、これは、そのテーマについて新聞に掲載された記事をまとめたり、現状を示したもの。
貧困家庭の子どもの思いや、学校の先生、スクールソーシャルワーカー、子ども食堂、児童相談所等の現状や取り組みがリアルに描かれています。
でもこれは一部分の切り取り。
17歳以下の6人に1人が貧困時代。
自分の生活とは全く別世界だと思っていたことが案外身近で起こっていることに、危機感を覚えました。
一見して貧困とは分からない家庭が増えているそう。
思い返せば、小学校の時、夜逃げした親子が何組かいたが、その時はどうしていなくなっちゃったんだろう…と思ったけれど、そういった背景があったのかもしれない。
地域とのつながりが薄くなって、貧困に気づけない、その本人も助けを求められず苦しんでいる、子どもはその犠牲になる…負の連鎖を断ち切るために、国の政策はもちろんだけれど、地域のつながりも増やしていかなければ、このような状況は悪化の一途をたどることでしょう。
自分にできることは何か、それを考えさせられた1冊でした。
2017/02/15 b -
SDGs|目標1 貧困をなくそう|
【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/745369 -
東2法経図・6F開架 369.4A/A82k//K
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子どもの貧困について、様々な角度から取材され、構成されています。各問題についての識者からのコメントもあり、一歩深めて学ぶためのヒントもたくさん散りばめられています。
気になっていたけれど曖昧なままにしていたことも、この本を通して確認することができました。
子どもの支援に携わる1人として、この本を読めてよかったです。 -
記事を書いた記者のコラムで 記事の中の子ども達がぐっと近くなった。