- Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022620873
感想・レビュー・書評
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わかりやすいは正義なのか?
と言う疑問を最初から最後まで滔々と説明してくれるのをこの文章は何が言いたかったのかを理解するのに何度も読み返しながら時間をかけて読了。
送り手の幅を読み手がそのまま受け取ろうとすると
文庫一冊ぐらいになって当たり前だろう。
要約しない。
出されて来た選択肢を是としない。
常に心掛けようと思います。
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3年半経っての文庫化。確かに当時、本の要約などいろいろ、わかりやすさや簡単に知ることができる、的な発信が多かった気がする。ちょっと前だが筆者の主張を知りたい
#わかりやすさの罪 (文庫)
#武田砂鉄
24/1/10出版
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
#読みたい本
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普段、仕事は分かりやすく話すように伝えていましたが、この本を読んで、全てを分かりやすく簡潔に伝えることは果たしていいのかと考えさせられました。
自分の立場だけではなく、様々な立場から考えたとき、誰しもが同じ考え方ではないなぁと思いました。 -
細谷功さんの「具体と抽象」で、「分かりやすさってそんなに大事か?」と感じていたので、タイトルが気になって手に取ってみた。
職場の上司とかで「俺にわかるように、短時間で説明しろよ」という人がよくいると思うんだけど、そういう人に対するモヤモヤとかが背景にある。
偉い人は忙しいし、結論だけで良いというニーズも分かるのだけど、内容によっては結論に至った経緯とか微妙なニュアンスとか伝えたい時もあるって話。
【総評】
基本的なスタンスには共感するけど、ちょっと自分には合わなかった。具体的には「分かりやすさに対するアンチテーゼの本だから、この本はわかりにくくても良い!」という開き直りが垣間見えるところとか。ただ、良い意味でキャラは立っていて、そういう人なんだな、というのはよく分かる。
【内容について】
本の要約サービスに対する著者の怒りは理解できる。
でも、自分はYouTubeの要約チャンネルを見ている。見る側の理屈で言うと「読む本を選別する」という観点で有益なのは確か。(タイトル詐欺なども多いので)
自分が今書いているこの感想も、要約行為には変わりないんだよなぁとか考えたりする。
でも読んだ本の中身なんて正直すぐに忘れちゃうから、思い出すのに役立ってるのは確か。
中身をまとめるというより、読んだ時に考えたことや感じたことを書いとくとより良い感じなのかもしれない。
【印象に残った部分】
・こっちが理解できるもんを出してくれという生ぬるい受動性と、こっちはそっちも理解してますから、という身勝手な能動性
・大切なことは、「こんまり化する民主主義と差し出された本をそのまま信じるのではなく、自分の中で民主主義がこんまり化しているかもしれないと考える主導権を持ち、目の前にある偶然を確保する姿勢」もしかしたらそうかもしれない、という偶然を、他社に委ねすぎなのではないか。
・検索できるのは自分の知っていることのみ。そうならないよう、検索未満のうっすらとした記憶や興味を特定の場所(本屋)を徘徊することによってかたちにしたい -
ラッパーのTaiTan氏の後書きに興味を惹かれ購入。
コスパ・タイパが正義という価値観が蔓延し、「5分でわかる」「〇〇が9割」のようの自己啓発本が本棚を埋め尽くす現代に警鐘を鳴らす一冊。情報が溢れて人間の処理能力を超えた結果、つい考えることを放棄してしまいそうになるが、それではいけない、屈するな!と我に返らせてくれる。 -
わかりやすく端的に説明することが美であったり、複雑な世の中の事象を二者択一で判断しようとする(させる)ことへの警鐘。
途中までは、面白かった。
途中から、政権(自民党)や名古屋市長などの批判がつらつら書いてあり、納得感もなく、「あ、この人左系なんだ」と思った。分かりやすく右か左か判断してしまっている自分もいるし、なかなか二者択一の判断をしないのって難しい。著者がこういうこと狙って、わざと低レベルな政権批判をしたのかな。そしたら見事にハマった。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000068885
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さくっと読了。
相変わらずいろんな言葉、ニュースにアンテナを張っている。
私も”◯回泣けます”みたいな映画は絶対観に行かない。
でも、泣こうとして観に行く人もいる(涙活)というのもわかる。