諜報・謀略の中国現代史 国家安全省の指導者にみる権力闘争 (朝日選書)

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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022631138

作品紹介・あらすじ

毛沢東に始まる中国国家主席の政権確立の裏には国家安全省など諜報機関の暗躍があった。機関トップは隠然と権力を保持、習近平は未だ機関の完全掌握に至らない。権力への忖度、政敵への非情な攻略手段とは。トップの動向から描く裏面史。

感想・レビュー・書評

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  •  中国の公安・情報部門高官の列伝。有名どころは康生、喬石、周永康あたり。本書の中で「諜報」に相応しいのは各勢力入り乱れる時代の潘漢年の活動ぐらいだ。
     他に目立つのは康生の「サディスト」的迫害(尤も著者は一部幹部への擁護などその「人間」らしい側面にも注目しているが)や、周永康による中央政法委員会「独立王国」化といった権力闘争面。加えて、毛沢東に倣ったような習近平政権下での統制強化。個別の内容はともかく、本としては焦点がぼやけたような印象だった。

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著者プロフィール

愛知学院大学教養部准教授。
著書に、
『協力・抵抗・沈黙
―汪精衛南京政府のイデオロギーに対する比較史的アプローチ』
(成文堂、2009年)、
『中国民主化・民族運動の現在―海外諸団体の動向』
(集広舎、2011年)、
『習近平の政治思想形成』
(彩流社、2016年)、
『フクシマ・抵抗者たちの近現代史
―平田良衛・岩本忠夫・半谷清寿・鈴木安蔵』
(彩流社、2018年)等がある。

「2019年 『汪兆銘と胡耀邦』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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