諜報・謀略の中国現代史 国家安全省の指導者にみる権力闘争 (朝日選書)
- 朝日新聞出版 (2021年10月8日発売)
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- Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022631138
作品紹介・あらすじ
毛沢東に始まる中国国家主席の政権確立の裏には国家安全省など諜報機関の暗躍があった。機関トップは隠然と権力を保持、習近平は未だ機関の完全掌握に至らない。権力への忖度、政敵への非情な攻略手段とは。トップの動向から描く裏面史。
感想・レビュー・書評
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中国の公安・情報部門高官の列伝。有名どころは康生、喬石、周永康あたり。本書の中で「諜報」に相応しいのは各勢力入り乱れる時代の潘漢年の活動ぐらいだ。
他に目立つのは康生の「サディスト」的迫害(尤も著者は一部幹部への擁護などその「人間」らしい側面にも注目しているが)や、周永康による中央政法委員会「独立王国」化といった権力闘争面。加えて、毛沢東に倣ったような習近平政権下での統制強化。個別の内容はともかく、本としては焦点がぼやけたような印象だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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