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- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022631237
作品紹介・あらすじ
日本の中世は、武家の権力体を創出させたことで特異な国家システムをつくり、その後の歴史を規定した。天皇(至尊)と武家(至強)の両者が権威と権力を分掌する補完関係を形成──武家の権力機関「幕府」とは何であったのか。その歴史的役割を問う。
感想・レビュー・書評
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我が国の中世の権力システムを武家や天皇に焦点を据え論じる。12世紀末と14世紀の2つの内乱期(源平争乱、南北朝争乱)を取り上げた「王威」と「武威」の諸相をめぐる議論を中軸とし、近世史論書の雄『読史余論』を主軸とした武家と天皇の来歴の整理、近代は武家と天皇をどう見たかという史学史的な議論という2つのパートを加えて構成されている。
著者が「いささか思弁的言説を連ねた部分も少なくない」と述べているように、正直すっと入ってこないところもあったが、中世を中心とした武家と天皇との関係史について理解が深まった。特に、『読史余論』の九変五変史観を再考する本書の議論は勉強になった。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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