中年クライシス (朝日文芸文庫)

著者 : 河合隼雄
  • 朝日新聞社 (1996年6月発売)
3.74
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  • 15レビュー
  • Amazon.co.jp ・本 (198ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022641137

中年クライシス (朝日文芸文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 中年=何らかの転回を経験する時期。もう若くはない、だけど自覚してない、大人になり損ねているのに、すぐそこに老いが迫ってきている、そんな中で、今までどおりにはいかない、または、今までしてきたことに興味を失くす、など、問題が起きやすいときだそうで。人生が長くなってしまった現在、後半生をどう生きるかを考えるためにも、中年で危機がやってくるんでしょうねぇ。

    12の日本文学のセリフやあらすじを切り口にして、中年期のさまざまな問題を考えていく形。取り上げられている小説は昔のものが多くて、読んだことがないものばかりでしたが、谷崎潤一郎「蘆刈」には興味を惹かれました。

  • 1998.7.7~ 12 読了

  • セラピストの方から借りた本ですが、私には難しかった。
    文章も難解で読みにくいし、内容が分かりにくく頭に入ってこない。
    ただ、普通に読む人が読めばそんな事はないんだろうと思います。

    内容的には古今の有名な文学作品と中年の生き方みたいなのをかねあわせて心理学的に説いた本・・・となるのかな・・・。
    正直、書いてる事がほぼ頭に入ってこず、ななめ読みでしたが、書いてる事がくだらないとかそういう事はないのは確かでした。

    そして本書でとりあげられている文学作品・・・読んだ事ない話ばかりでしたが、それもここで紹介されているのを見ていると「面白そう」と思えるものばかり。
    ただ、それも私が実際読むと意味が分からないんだろうな・・・と感じました。

    とりあげられている作品を一部挙げると、
    夏目漱石の「門」、山田太一の「異人たちとの夏」、広津和郎の「神経病時代」、大江健三郎の「人生の親戚」、阿部公房の「砂の女」など。
    それらの作品の内容に中年の性やら子供との関係、自己実現についてなど、作者の考えが述べられた内容となっています。

    こういう取り組みは面白いと思いました。
    特に「中年」という年代を取り上げているというのも。
    ただ、私には高尚すぎた!
    引用文はこの本の中で数少ない私が理解できた部分です。

  • 小渕朝子氏推薦

  •  随分前に読んだのを再読。小説の人物をもとに中年の心理を探る本書、前は小説の方に興味あり、今は自分を考える「中年論」として。12人の12の小説から。ほう、と思ったのはエロスの不思議さ。何歳になっても、いや歳を経るほど扱いがやっかいなものらしい。「文章のみがき方」(辰濃和男著:岩波新書)もうそうだが、プロの読書感想文みたいな…。

  • (1996.06.20読了)(1996.06.17購入)
    (「BOOK」データベースより)amazon
    職場や家族、多様な問題に直面し、大切な人生の転換点を体験する。最も意気盛んな安定期に見えて、中年ほど心の危機をはらんだ季節はない―。夏目漱石、大江健三郎など、日本文学の名作12編を読み解き、そこに登場する中年の心の深層を探る。わが国を代表する心理療法家による、待望の中年論。

  • フロイトの幼児性欲説によれば発達段階は思春期性器期で一旦完結するが、これが達成されたあと、第二潜伏期を経て第二性器期が発現するのが中年クライシスかもしれない。
    とすると、ユングの個性化もやっぱり男女問題が最も深く、性とはまったく厄介である。中年者が生きなければならない社会とは性を極限まで抑圧する。
    男女共同参画というようなものを考える上でもこの視点は欠かせないだろう。
    恋愛や結婚とはエロスの社会的「型」であるにすぎない。

    未婚の人がこれを読んだら結婚したくなくなりそうだが、では自由は新しい何かを創造できるだろうか?

  • ま、まだ中年じゃないもんね!!

  • ★★★★臨床心理学者の河合隼雄が12の日本文学から日本人の中年像を描き出し1996年に発行した中年必読の本。夏目漱石「門」、山田太一「異人たちとの夏」、広津和郎「神経病時代」、大江健三郎「人生の親戚」、安部公房「砂の女」、円地文子「妖」、佐藤愛子「凪の風景」、谷崎潤一郎「蘆刈」、本間洋平「家族ゲーム」、志賀直哉「転生」、夏目漱石「道草」が取り上げられている。いずれも鋭い。早速「道草」を読みたくなった。

  • 「中年クライシス」は有名な小説を選び、それをひも解きながら、彼の世界を語る。
    社会的に期待される像と、本来の自分を取り戻そうとする全体回復の欲求が、中年の危機であるとは、さすが河合氏ならではの指摘。
    何度でも読み返したい本だ。(購入を決定)

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