- Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022641687
感想・レビュー・書評
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司馬遼太郎氏の著書を読むのは久しぶりです。
これまで歴史小説ばかりだったので、いつかはこのシリーズを読みたいと思っており、読むならどこがいいかと考えたところ、やはり地元からかと思い、読むことになりました。
著者は、この作品を手掛けている途中で急逝し、未完の状態だったということを知り、その偶然に驚くと共に、著者は、他にどんなことを書きたかったのだろうかと思ってしまいました。
著者は、織田信長や徳川家康を主人公にした作品を書いているため、きっとこの地域のこともかなり調べ、思うところもあったのではないかと想像しますが、いろいろな意味で貴重な一冊だと感じました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
明瞭で読み易い文体
徒然舎にて購入 -
「未完」という文字が、すごい悲しい。
司馬遼太郎さんが見れなかった未来を担って行かなければ。 -
最終巻というか、未完の遺作。
濃・尾・参(三河)の三国についてというタイトルのものの、美濃のことまではあまり語られることなく、中途で絶筆となったのはあまりに惜しい。
そう思えるほど、愛知県内の尾・参における、今川~信長~家康についての戦国絵巻とそれをめぐる紀行は、描写が面白い。戦における信長の奇襲のこととか、地形とのかかわりとか(田楽ヶ窪)…。
一方で美濃のことといえば秀吉の蜂須賀小六との出会いのことで、少しだけ墨俣(一夜)城のことがでてきた程度。うーん、あまりに惜しい。
しかし、安野光雅のスケッチ他が収められているのはお得。
名古屋城や木曽川(犬山城から見た)などの絵は、文中にもでてきたが「写真ではなく、表現としての絵画」。
平山郁夫にも似た画風、と認識。 -
何事にも終わりはあるというものの、それを目の当たりにするのは何とも言えない寂寥感あり。
この作家、家康はあまり好きではないのでは?と思っておりましたが、何やら違うニュアンスもあり、最後まで読みたかったと思わずにはいられない。
好悪ありにせよ、巨人の一人であることは疑いようもなく。 -
15/1/10 これにて全43巻完読
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執筆途中に逝去。よって薄い。
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美濃、尾張、参は三河。信長も秀吉も家康も生まれはこのへん。現在の愛知県と岐阜の一部。起業精神にあふれる一方、忠誠心も高い地域とか。トヨタ自動車の成功もこういう風土が関係してるんだなぁとか思ってたら途中で著者急逝絶筆。なんとも残念。
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すごくはまる。