- Amazon.co.jp ・本 (273ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022643469
感想・レビュー・書評
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私は重松清の小説をよく読んでいる。人間の優しさが描かれていて温かい気持ちになれるので、好きだ。
このエッセイ集では、重松清の人となりをしることができ、また、小説の裏側を知ることができたので、よかった。
ただ、エッセイよりも小説の方が面白いとは思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
重松清のようにニュートラルにものごとを見れるようになりたいな。このエッセイのおかげでいままで読んだ重松清の物語が愛おしくなった。
・大きな言葉/小さな現実
「指導」や「教育」ってたしかに大違いだ。かつての上司から言われた「知らない言葉は辞書で確かめろ」のアドバイスに辞書を手元におくようになったオイラはとても共感。
・不幸せとの付き合い方」
結婚して間もないころ、嫁に「『サザエさん』んちみたいな家族っていいよね 」と言ったら「幻想に決まってるじゃん」と返された。たしかに我が家は嫁の言うとおりになったけど、彼女の教えのおかげでいまに幻滅したり絶望したりしないで小さな喜びを見つけられるようになった。
・「嫌い」と「苦手」について
「嫌い」は一方的な拒絶、だな、たしかに。「苦手」は自ら努力する余地があるもんな。それにしても重松家の四歳の次女はスゴい。
・観てから文句言いなよ
誰かが判断したことに対してその根拠も確かめない、ってことが多い気がする。コメンテーターの言葉を自分の言葉のように話す人とか。
・僕は昔「ポン」と呼ばれていた
「どげん苦労してでもええけん、キヨシに仕送りをしてやりたかった」を自分に重ねて泣きそうになった。オイラの親父もそうだったのかもしれない。でもそういう話ってお互いに避けちゃうからわからないままだ。そんな話がいつかできるといいな。 -
父と同い年の作家、重松清とは今後も長い付き合いになるだろうと感じさせてもらえた一冊だ。
なぜ自分が重松作品に惹かれ、そして読み続けているのか、彼のバックボーンに触れることで改めて分かった気がする。
おそらく彼も、不器用で頑固で自惚れやすくて、何よりも人が好きな人間なのだろう。
一つひとつに紡がれたエピソードに共感の涙を流した。
そして、自分が家族を持ったとき、また新たな一面を彼の文章から感じることができるのだろうと期待をしている。 -
重松さん、文章うまいなぁ。話の流れの持っていき方が、絶妙に。小説もエッセイも、重松さんのやさしさが文章ににじみ出てくるから、読んでいて心地いい。重松さんが大学に合格して上京してくるときのエピソードとか、とんでもなくよかった。母親はいちばんに自分を愛してくれるひとで、父親は最後に自分を愛してくれるひと。頷くしかない。
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身近なことのエッセイ集。何故かどれも同感、納得っていうものばかり。
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重松清のエッセイ集。
親子の関係とか色々気づかせてくれる作品でした。 -
少年犯罪、家族のあり方、本や音楽、大切な友、少年時代の思い出…著者初エッセイの文庫化
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少年犯罪や家族、教育や少年時代の思い出などをテーマに描かれたエッセイ集。
割とライトで楽しい文章で読みやすい。 -
世代の問題なのか最初の場面から?のまま途中で断念.
大人になったらまた読もうかな