街道をゆく 20 中国・蜀と雲南のみち (朝日文庫 し 1-76)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (305ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022644664

作品紹介・あらすじ

中国・江南の旅に区切りをつけて飛んだ「蜀」の国、四川省。いまなお広大な田畑を潤す古代のダム都江堰の存在感は大きく、「おそらく年を経てもわすれないたぐい」の記憶と書かせた。さらに足を伸ばした「古代西南夷」の国、雲南省では、日本の稲作文化の源泉を検証。「少数民族のショーケース」ともいえる地への念願の旅に、生来の小民族好きの著者の筆も踊っているかのようだ。

感想・レビュー・書評

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  • 司馬遼太郎さんの文化的、歴史的考察たっぷりの旅は本当におもしろいです。

    ちょうど三国志で劉備が諸葛孔明と共に蜀をとろうとしているところを読んでいるので、ワクワク度倍増。

    雲南も私は西双版納にいつか行ってみたい!と思っているので、とても興味深かったです。
    少数民族の文化、とても興味があります。

    空想の旅、楽しみました。

  • 日本人はどこから来たのでしょうか。
    中国は、上海・蘇州と桂林にしか旅したことがないのです。
    雲南ですか・・・
    そう言えば、島根県に同じ地名を見つけて行ったことがありました。

  • この本を持って中国旅行。楽しかった。

  • 司馬遼太郎をなにも読んでないのも良くないと思って「街道をゆく」シリーズを読み始めて、ついに20巻まで来ました。
    今回は中国の内陸へ。40年前の中国なので、今と政策などが違う様子も見え隠れします。旅は日本人というか稲作の源流を探すような感じになってます。
    雲南辺りの人が日本まで流れ着いたのかどうかはともかくとして、気候が似ている点などで長江流域と日本の間に一定の影響は有ったのかもしれませんなと少し思いました。

  • 一番最後の、「昆明路傍」の章が良かった。日本に対する中国の考え方が、作者の視点で述べられいます。
    現在の、中国の発展ぶりと日中関係を、司馬さんだったらどう感じるられるかを聞いてみたいです。

  •  
    中国の奥深さとか漢民族ではなく他民族と
    しての成立過程、楚の立ち位置とか長江文化や
    蜀の豊かな生産力、さらに昆明まで話が行くことによる
    裏庭?ではないがタイ語圏やチベット、イスラム、
    シルクロードまで思いをはせれる本でしたー。

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著者プロフィール

司馬遼太郎(1923-1996)小説家。作家。評論家。大阪市生れ。大阪外語学校蒙古語科卒。産経新聞文化部に勤めていた1960(昭和35)年、『梟の城』で直木賞受賞。以後、歴史小説を次々に発表。1966年に『竜馬がゆく』『国盗り物語』で菊池寛賞受賞。ほかの受賞作も多数。1993(平成5)年に文化勲章受章。“司馬史観”とよばれ独自の歴史の見方が大きな影響を及ぼした。『街道をゆく』の連載半ばで急逝。享年72。『司馬遼太郎全集』(全68巻)がある。

「2020年 『シベリア記 遙かなる旅の原点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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