街道をゆく 27 因幡・伯耆のみち、檮原街道 (朝日文庫 し 1-83)
- 朝日新聞出版 (2009年2月6日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (340ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022644800
作品紹介・あらすじ
近所の町医・安住先生の故郷を訪ねてみようと思い立って出かけた「因幡・伯耆のみち」。農法や農具の先進地だった歴史を振り返り、現在の過疎の印象とは違う一面に光をあてる。革命の「果実」を得ることなく倒れた坂本竜馬はじめ多くの土佐人たちの脱藩のみちをたどる「檮原街道」には、脱藩者が通るあいだ「目をつぶっていた」番所役人の子孫なども登場。南国らしい明るい紀行になった。
感想・レビュー・書評
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来年、雪が解けたら因幡から出雲の国を旅しようと考えながら読みました。夏泊、投入堂、大山へも行ったことがあり、懐かし思いがしました。
四国・高知の竜馬脱藩の道も辿ってみたいです!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
この歳になって司馬遼太郎を1冊も読んでないのもどうなのかと思って街道をゆくを読み始めて27冊まで来ましたが、そろそろ読むのがつらくなってきました。
鳥取藩についてまるで250年間何もしてなかったかのように書かれてますが、そこまで酷くはないだろうと思ったり、単に明治維新後の鳥取から逆算して見てないかと思ったり、とにかく引っかかるようになりました。
本書が執筆されたのは1985年ごろで40年近く前なので、私も40年間の歴史学の進歩をベースに批判しているところがあるのは確かなのですが……。 -
今回は二本立てだったので間に休憩がてら「胡蝶の夢」二巻を読みきってみるなんてオツな楽しみ方も試みた。
因幡・伯耆は旧国名としてどのあたりか見当がつくものの、「檮原」に至っては字をみただけでは読み方も場所も見当がつかなかったほど。ただ「竜馬がゆく」を通して既に通り抜けていた場所だったがゆえに地図をみればすぐ納得がゆき、馴染みのあるいくつかの登場人物たちと共に少し懐かしい気分で同道させてもらった感あり。
ひとつの県内でいがみ合ったり非難しあったりなんてことがあるというのはシバさんを通して青森県のみちを歩きながら教えてもらったことではあったけど、ここ鳥取県でも経緯は違えど似たような話になっているらしいことを再度教えてもらった。ただ決して陰惨なイメージはなく、日本最少人口のこの県でそうしたことが残っているということに若干のユーモアを感じるのはシバさんと同じ。
さて、今回のペアリング考。因幡・伯耆の海岸沿いの道のりにおいては度々「菜の花の沖」に由来する北前船の話が登場する。後半土佐から伊予への道においては「竜馬がゆく」がどうしても外せないが、余裕があれば「功名が辻」の後半も。ちょっとよりみちさせてもらうなら本編の行程にはちいとも出てこないのではあるが、米子近くの皆生温泉の印象が強く残る丸谷才一著「笹まくら」もはさみこんでおきたいところ。さらに脱線するなら鳥取美人、司葉子が登場する小津監督作品「秋日和」も。(笑) -
因幡、伯耆、日本人の源流
檮原、高知県人の人間性 -
【因幡・伯耆のみち】
未読
【檮原街道】
土佐に、檮原とよばれる山ふかい町がある。
ユスハラは、土佐のチベットやきに。
などといわれた。 -
このシリーズ大好き。亀井茲矩の小説を読み、興味をもったので、本書を手にしました。
やはり、魅力的な人物で、一度鹿野をたずねてみたくなりました。 -
西高知の文化に触れた。いきたい。
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因幡・伯耆は今の鳥取県。旧因幡国(中心地は鳥取市)と旧伯耆国(米子)は文化が異なり今も心情的対立があるとか。檮原は高知県西部。幕末の脱藩ルートとして有名。他と比べて関所チェックが甘かったらしい。甘かった理由も推察されていて面白かった。
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毎回、土地土地でこの姓だけで、どこどこ出身と分かる、と言うのが好きです。自分でも控えておいて、その姓の人にあったら言ってみたい、と思いますが、今だかつてあったことがありません。