傲慢と善良 (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版 (2022年9月7日発売)
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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784022650597

作品紹介・あらすじ

婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》

AIがまとめたこの本の要点

プレミアム

みんなの感想まとめ

人間の心理や価値観の深淵に迫る物語は、婚約者の失踪をきっかけに展開されます。傲慢と善良という二面性を持つ心の葛藤が描かれ、読者は自身の内面を見つめ直す機会を得ます。恋愛や結婚に対する新たな視点が提示さ...

感想・レビュー・書評

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  • 結婚、恋愛、相手となるのは、どんなときなのだろう。何が動き、その方へと進むのだろう。純粋な気持ちだけになれれば、無理なく自然にいられる。傲慢、善良、2つの心、誰にもある、と思えば楽かな。今、その心が動いていると認められると楽かな。

  • 辻村さんの過去読んだ中で、個人的には1番。
    「島はぼくらと」に出てくる人物が後半現れて、そのあたりもワクワクした。
    未読だけど、「青空と逃げる」の登場人物も出てるみたい。他の本の人物出てくると、なぜか親近感というか、嬉しくなるー。

    しかし、しかし、
    本編は、もう人間の本質、心理が、これでもかー?ってくらい深められていく全体感。
    そして、自分の内面を見つめさせられてこわい。

    婚約者が突然失踪してしまう…
    ん?ミステリーなのか?婚活?恋愛?いったいなんだろ?というところから、最後まで一気読みです!
    ページから手が離せない感覚久しぶり、、。

    話の中のフレーズ(結婚相談所の人が話者)で婚活に限らないかもですが、
    うまくいく→自分の欲しいものが明確で、未来こうなりたいとビジョンがある人
    ピンとこない→自分につけてる点数より相手が下回るとき
    ピンとこないって割と使われてる単語と思うけど
    日常思い返すと、ギョッとする。。

    傲慢と善良という本のタイトルは、もうしつこいくらい何度も語りかけてきます。逃げられないくらい何度も、、、これは他人事ではないと改めて考えさせられる、両方とも少なからず全人間あるのでは?と思わされる。この時代の身近に起きている事であり、ほんと、なんだろ、、自分に置き換えると?と問われまくった気持ちでございます。。

    解説は朝井リョウさん、これまた来たーっ!この本の内容の解説に適任!と思ってしまいました笑 

    • なんなんさん
      傍らに珈琲を。さん

      初めまして。おはようございます!
      辻村さんは、数冊ですが読んでますー
      伊坂幸太郎!好きですー!!登場人物と言えば伊坂さ...
      傍らに珈琲を。さん

      初めまして。おはようございます!
      辻村さんは、数冊ですが読んでますー
      伊坂幸太郎!好きですー!!登場人物と言えば伊坂さんってくらい出てきますよね。

      いや、ほんとに、辻村さんはドキリの連続で、もうやめてえーーってくらい。。

      色んな方のレビュー楽しいですよね^^
      フォローさせていただきました!
      今後とも宜しくお願いします♪
      2022/10/14
    • 傍らに珈琲を。さん
      なんなんさん、こんにちは。
      お返事とフォロー、有難う御座います。
      伊坂幸太郎お好きなんですね♪
      共有できて嬉しいなぁ。

      ブクログは9月に始...
      なんなんさん、こんにちは。
      お返事とフォロー、有難う御座います。
      伊坂幸太郎お好きなんですね♪
      共有できて嬉しいなぁ。

      ブクログは9月に始めたばかりで読んだ本に対しての感想がまだまだ追いつかないのですが、少しずつ更新していこうと思ってます。
      これからも宜しくお願いします。
      2022/10/14
    • koshoujiさん
      初めまして。koshoujiと申します。
      あれ、ひょっとして、初めてじゃないですかね。最近、少しボケまして(笑)。
      私のレビューに“いい...
      初めまして。koshoujiと申します。
      あれ、ひょっとして、初めてじゃないですかね。最近、少しボケまして(笑)。
      私のレビューに“いいね”をいただき、ありがとうございます。
      10年ほど前、ひたすら本を読んでいた時期があり、ブクログに掲載しているレビューも、その頃のものが殆どですが。
      その後、故郷の同窓生探しのためにmakopapa77という名前で、歌うYouTuberに変貌し、小遣い稼ぎしていました。
      この2023年2月に、めでたく「前期高齢者」の仲間入りを果たし、週に6日は日曜日状態(笑)になり、今後はようつべとブクログの両立も可能で、新しいレビューも書けそうです。
      ただし、海外旅行が増えるので、無理矢理そちらにかこつけたレビューが多くなるかもしれません。
      それでも、読んで楽しくなるようなレビューを書き続けたいと思いますので、読書仲間として末永くよろしくお願いいたします。<(_ _)>
      なんなん様のレビューも楽しみにしております。

      辻村深月、最高ですよね。「スロウハイツ」と「仲間探し」で、何度泣いた事か。この本は昔、図書館から借りたのですが、読む時間がなくそのまま返却した記憶があります。
      さあ、また辻村深月にはまろうっと。(^^)/


      2023/04/06
  • 読み終わってみれば、確かに大恋愛だし、価値観が広がってよかったね!と、
    とてもじんわりとした満足感が得られた。

    個人的には珍しく誰にも感情移入や共感はできず、、
    ただ、主役2人の価値観が広がっていく様子が好ましく読めた。

    途中、「良い人だけど恋愛対象じゃない、とかあるよね。とてもわかるしそれは価値観由来もあるとは思うけど、遺伝子的な相性とかから子孫を残すために本能的に備わっているものが大きいからしょうがないと思うよ…」と言いたくなった。

    ただ、嘘を全くつけないような控えめとも言える友達、うまく嘘をつける華やかとも言える友達、どちらもいるが、そんなにお互いジャンル分けして毛嫌いすることある…?自分が中途半端な立ち位置だから蚊帳の外だっただけなのかな、、?という不思議な感覚もあった。
    自分の周りの人は皆流されない芯を持っているし、そこまでそれぞれ他人と比べていないと感じるから、そんなこともあるのか…
    ありそうではある…のか、、
    自分も鈍感なのかも…
    逆に地元に残った友達は自分のことどう思ってるんだろう?と考えてしまった。
    そう感じられて、自分も価値観が広がったと言えばそうなのかもしれない。

  • この小説の前半を読んで「これは婚活バイブルだ」と思いました。

    主人公の男性の39歳でイケメンの架が50人だとか、100人だとかと会って婚活したというのは、それはさぞかし疲れるでしょうと思いました。
    「在庫処分セール」とか酷い言葉もあるものだと思いました。

    架の相手となる真実の姉、希実が「お見合いがうまくいってないって聞いて思ったよ。真実も母もどうしてそんなに傲慢なんだろうって」と言いますが、前半の真実はとても善良な女性らしく描かれていました。

    だけど、後半、変わるのですね。
    真実の素顔が。
    善良から傲慢に。
    架の女友達の美奈子に「真実ちゃんうまくやったよね」と言われる場面は、真実も結局は傲慢だったんだと思いました。
    その場面が美奈子たちの捏造ではなく事実だとわかった時はぞっとしました。
    私も、真実は弱者として同情されても、真実の本音は好きになれない。嫌いだとすら思いました。

    ただ、この小説を読むと誰もが自分を振り返りたくなると思うのですが、私も弱者でしたが、傲慢さはあったと思います。
    (この場で赤裸々に語ることはしたくないですが)
    でも、その傲慢さというのは、決して尊大なのではなく、人間として最小限必要な尊厳のようなものではなかったかと私は思うのです。
    それがなければ、自分が自分でなくなってしまうくらいに。

    最後の朝井リョウさんの解説で、この小説がヘビーなのは「何か・誰かを”選ぶ”とき、私たちの身に起きていることを極限まで、解像度を高めて描写することを、主題としているからだ」
    とありますが、全くその通りだと思います。
    人を選ぶなんて、本当に嫌なことでもあり、自分にとっては最も大切かもしれないことですから。

    • naonaonao16gさん
      まことさん

      こんにちは!

      傲慢さって、人に指摘されて初めて気がつく性格ですよね。自分ではなかなかそれに気づきにくいなって。
      この作品を読...
      まことさん

      こんにちは!

      傲慢さって、人に指摘されて初めて気がつく性格ですよね。自分ではなかなかそれに気づきにくいなって。
      この作品を読む前に自分に傲慢さがある事を知っているのと知らないのとでは、読了後の落ち込み度合いが全然違うなと思いました。
      ちなみにわたしは前者です。

      朝井リョウさんの解説、すごくよかったですよね。彼の言葉は、現代を生きる人々の気持ちを、現代の目線で等身大で表現してくれてて好きです。刺さりすぎるのですが。
      2022/10/22
    • まことさん
      naoちゃん。こんばんは♪

      この作品は怖かったです。
      私も自分がただの弱者(このことばは、この小説には出てきませんが)だと思っていたら、傲...
      naoちゃん。こんばんは♪

      この作品は怖かったです。
      私も自分がただの弱者(このことばは、この小説には出てきませんが)だと思っていたら、傲慢さを持っていたのだと、知りました。
      でも、レビューにも書いたけど、人間として、最小限必要な尊厳として行動したことが、傲慢だということに、なってしまうことも、あるのじゃないかと、思います。
      例えば、「もう、あなたとは、付き合えない」と言った何らかの理由が。とか。

      朝井リョウさんの、解説は、わかりやすかったです。
      「何か・誰かを選ぶとき、私たちの身に起きていることを極限まで、解像度を高めて描写することを、主題としているからだ」は、よくわかったし、朝井さんの解説もいいけど、辻村さんの、小説の主題がこれは、すばらしく巧みなんだなあ、と思いました。
      2022/10/22
    • naonaonao16gさん
      「傲慢」てなんなんでしょうね…
      自己肯定感と、うっすら重なっている部分すら感じるんですが、それはまた違いますしね。

      別の方に書いてくださっ...
      「傲慢」てなんなんでしょうね…
      自己肯定感と、うっすら重なっている部分すら感じるんですが、それはまた違いますしね。

      別の方に書いてくださった、合コンの話ですが…
      あれは…傲慢なのか…!?とも思ったり…
      尊厳と傲慢の線引きは難しいなと思いました。

      わたしは誰かを好きになると、今はだいぶなくなりましたが「分かって欲しい!」ってなっちゃうんですよね…

      辻村さんの主題あってこその朝井さんの的を得た解説、というとこですね!
      最近の辻村さんの心の描写がいい意味でエグくて、読むたびにゾクゾクしております!!
      2022/10/22
  • すり鉢で皮膚が真っ赤になるまで、擦られて、その後で塩まで塗りたくられるような、ひりひりとした痛みを、受ける。

    作品が圧倒的であるだけでなく、朝井リョウさんの解説も群を抜いている。
    さすがだ。解説だけで、まるでひとつのエッセイを読み終えたようだ。

    色々と突きつけられた。
    わたしがこの歳まで独身で、それをなんやかんやと理由をつけてはいるけれど、結局そんなの、人間力がないからなのだ。
    こうして朝井リョウさんが解説で使ったのと同じく「人間力」という言葉を使うと、ぐっさぐっさと自分に刺さってくる。辻村さんはと言うと、その言葉を、非常に丁寧に描写するのだから、さらに突き刺さる。
    とにかく、人物描写とそれに対する表現が巧い。

    P137「その人が無意識に自分はいくら、何点とつけた点数に見合う相手が来なければ、人は、“ピンとこない”と言います。―私の価値はこんなに低くない。もっと高い相手でなければ、私の値段とは釣り合わない」

    わたしもマッチングアプリを使っていろいろな男性と会っていた時期があるけれど、まさにこの「ピンとこない」の連続。
    その感覚こそ、「自分自身につけている点数」だという。
    そして、この相手を選別する感覚は「傲慢」であって、しかし「傲慢」にも関わらず、相手を思い、「善良」に振る舞うことができる。

    解説ではこの「傲慢と善良」という、相反するかのようでいて共存可能な感情について、P499「現代をうっすらと覆う病理のようなものを見事に言い当てていると感じた」と述べられており、その現代の病理の背景について「不正解を避け続ける減点法の人生」と表現している。
    確かにこれも、選択の一つだと言えるかもしれない。不正解ではない方を選んでいるのだから。
    そして結局、そんな傲慢で善良な人たちはP255「在庫処分のセールワゴン」に売り出されるのかもしれない。

    多様性、自由な生き方、自分の選択、自分の意思。
    そんなことが大切にされる現代社会で、筆者も、解説者も問うている。
    P499「この世の中に、『自分の意思』がある人間が果たしてどれだけるだろう。真実を責めることができる人間が、一体どれほどいるというのだろうか」

    何かを選択すること。
    そもそも、それは本当に自分で選んだものなのだろうか。

    P282「そこに自分の意思や希望がないのに、好みやプライドと―小さな世界の自己愛があるから、自由になれない。いつまでも苦しい」
    P324「自己評価は低いくせに、自己愛が半端ない」

    読者の中に「真実は自分だ」と思った人はどのくらいいるのだろう。
    個人的には、真実そのものに共感はしないけれど、真実のような人間性を自分も持ち得ている、ということだ。
    自分が心の中で飼い慣らした「傲慢さ」を今一度振り返って、我が振りを直す。
    人が人を選ぶ。
    なんという傲慢な。
    そんなことを思いながら、しかし現代社会は「自分の意思」で「自分の人生を選択する時代」なわけであって、「自己評価」と「自己愛」という非常に曖昧で似て非なるものをどうやって上手に身につけていくのか、そして自分に身についているものの正体に気づいた時にはもう手遅れなんじゃないの、と思って絶望する。

    山本文緒さんの『自転しながら公転する』と重なる部分がいくつかあって、やはり婚活というのは現代社会の何かを映し出す鏡なのだなと、そんなことを思った次第。

    • たけさん
      ずいぶん複雑ですね笑

      好きな自分でありたいですね。
      そして、そんな自分が思う相手も好きな自分であれたらいい、と思います。
      ずいぶん複雑ですね笑

      好きな自分でありたいですね。
      そして、そんな自分が思う相手も好きな自分であれたらいい、と思います。
      2022/10/06
    • naonaonao16gさん
      こじらせまくってて自分でも厄介で困ったもんです!笑

      「分人」の概念を思い出しました。
      いろんな自分を好きでいたいし、好きな人の前では特に好...
      こじらせまくってて自分でも厄介で困ったもんです!笑

      「分人」の概念を思い出しました。
      いろんな自分を好きでいたいし、好きな人の前では特に好きな自分でいたいものです。
      2022/10/06
    • まことさん
      naoちゃん。こちらでも、こんばんは♪

      私は「真実は自分だ」とは思わなかったけど、真実の言う「ピンとこない」は、共感しました。
      ここだけの...
      naoちゃん。こちらでも、こんばんは♪

      私は「真実は自分だ」とは思わなかったけど、真実の言う「ピンとこない」は、共感しました。
      ここだけの話ですが、昔、1度だけ、カジュアルなお見合いをしたことがあるのですが、何度か会って、私が返事をしないうちに、いきなり、手を握られたけど、全然嬉しくなかったので、次の日、お断りしました。結婚できるわけないよね。その辺は真実と同じでした。なんか、全然当たり前の話で、ごめんね。
      でも、ご飯は奢ってもらったりしてたから、やっぱり傲慢だったんだよね。
      昔々の話だけど。
      2022/10/22
  • 過ぎた傲慢は身を滅ぼし、超えた善良は社会に馴染まない。多くの人達が、それらに折り合いをつけて、人生の選択をしてきたんだろうと思う。打算、妥協、自己愛、等々を“傲慢”と表現して、何となく把握していたその感覚を文章とし、小説とされて、共感を呼びます。
    結婚間近の婚約者が突然失踪してしまう。婚約者を探す為、彼女の過去を模索し始め、今まで知ろうとさえしなかった婚約者の“これまで”と向き合う。
    善良な彼女の傲慢さ。傲慢な彼の善良さ。そこに重なりができ、彼らの恋愛は成就する。
    底なしの善良は、手強い時があります。それは、信条に近いような感覚。この善良を傲慢の対義としてではなく、表裏的に描いている感覚が、印象に残ります。
    ストーリーは、それほど難解ではなく、結末もすっきりしているのに、読後、なかなか小説から抜け出せない感覚がありました。

    • なんなんさん
      おびのりさん、こんばんは、
      お久しぶりです。

      これ、ほんと、読後抜け出せない感覚ありますよね、、わかります。

      そして、レビューアウトプッ...
      おびのりさん、こんばんは、
      お久しぶりです。

      これ、ほんと、読後抜け出せない感覚ありますよね、、わかります。

      そして、レビューアウトプットが、素晴らしすぎて、、コメントしてしまいました。
      本当にその通りですよね!!

      おびのりさん、めっちゃ読んでますよね、私読むスピード多分カメなので、早く読める人羨ましいです^^
      2022/10/14
    • おびのりさん
      なんなんさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      私は、たくさん読みたい派なので、あまり作品に引きずられないようにしてる...
      なんなんさん、おはようございます。
      コメントありがとうございます。

      私は、たくさん読みたい派なので、あまり作品に引きずられないようにしてるんですが、今回は、感覚をどういう風に書き留めようか、それも上手く浮かばない感じでした。

      ありがとうございました。
      2022/10/15
  • 疲れた。笑

    でもすごい物語だったと思う。
    読んでいて色々な感情が生まれて、
    傲慢さや善良さが、誰にでもあることだなと
    感じた。

    終わり方もすごく良かったと思う。
    自分の気持ちややりたいことを、
    自身と周りの人達としっかりと共有することの
    難しさ。
    変わることの難しさ。
    そういうことを考えさせれれた。

    私も、今のステージで、次の場所に行こう。

  •  婚活についてのお話。 

     本作はジェーン・オースティンの『高慢と偏見』(Pride and Prejudice)に着想を得たらしい。
     オースティンの時代は、女性が自立できる職業はほとんどなく、良い結婚相手を見付けることが女性の幸せとされていた。
     そんな時代と現代とを比較しながら読むと興味深いかもしれない。つまり、女性にとっての結婚の重みがずいぶん異なるという点で。
     だけど、相手がいることなので話は簡単に進まないのは、昔も今も変わらない。
     ただし、オースティンのお話と本作とでは、うまくいかない事情が異なっている。それが、いまどきの人の特徴と婚活事情を表わしている。

     本作の主人公は、マッチングアプリで婚活をしている架(かける)と真実(まみ)(ふたりとも本作の内容を暗示している良い名前だと思う)。マッチングアプリで相手を探していたがピンとくる人がいない中、ふたりは出逢う 。が、上手くいきかけている時、真実が失踪する。

     詳細は割愛するが、本作の肝は、真実を探す架が真実の実家を訪ね、さらに真実がお見合いをした結婚相談所の小野里夫人と会って話す場面だと思う。

     架は小野里夫人に問う。
    「小野里さんの目から見て、婚活がうまくいく人とうまくいかない人の差って、何ですか?」

     小野里夫人は答える。
    「うまくいくのは、自分が欲しいものがちゃんとわかっ ている人です。自分の生活を今後どうしていきたいかが見えている人。ビジョンのある人。」

     そこから、小野里夫人が、本作のタイトルとなっている「傲慢と善良」について語るが、それは本作でお読みいただくお楽しみとしよう。

     モヤモヤするでしょ?
     けど、モヤモヤを解決するために主人公たちは苦しみ、自分を見つめて行動する。そして読者は結末を待つ。
     さらに、結末でモヤモヤする読者もいるかもしれない。
     それが本作の醍醐味のような気がする。

    • aoiさん
      みのりんさんこんにちは。
      はじめまして。感想楽しく読ませていただきました。
      なるほど〜!そいうい見方があったのかと新しい気づきがあって勉強に...
      みのりんさんこんにちは。
      はじめまして。感想楽しく読ませていただきました。
      なるほど〜!そいうい見方があったのかと新しい気づきがあって勉強になりました(^^)読了に残ったモヤモヤも醍醐味なのかもしれませんね。また他の感想も楽しみながら読ませてもらいます♪ありがとうございました。
      2024/11/08
    • みのりんさん
      aoiさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      丁寧に感想を読み込んでくださって嬉しいです。
       世代や性別や生い立ちなどで捉え方が...
      aoiさん、こんばんは。
      コメントありがとうございます。
      丁寧に感想を読み込んでくださって嬉しいです。
       世代や性別や生い立ちなどで捉え方が異なる作品なのかなあと思いました。ご自身なりのモヤモヤの具合を楽しまれるのも良いかもしれません。
       映画も観ましたが、こちらはこちらでなかなか良いので、機会がありましたら、ぜひ♪
      2024/11/08
    • aoiさん
      そうなんですね〜!
      映画いいんですね♪絶対観ます(^^)
      ありがとうございました!
      そうなんですね〜!
      映画いいんですね♪絶対観ます(^^)
      ありがとうございました!
      2024/11/08
  • 現状の周囲からの評価に満足していない(無意識かもしれないけど)傲慢な真実が、嘘をついたり失踪したりして他人をコントロールし始め、承認欲求を満たすことで自己を解放し、最終的には覚醒して傲慢モンストロになり、親も彼氏も支配下に置く物語に、ぶるぶるぶると震えている読者はわたしだけでしょうか...

    自虐ネタ言ってきてこっちが笑うと、「そこ笑うとこじゃないからっ」とか文句言ってくる人ってたまにいますが、そういう人に対して感じる気持ち悪さをずっと感じながら読み終えました

    ※この作品への多くの高評価をリスペクトしつつ、ダイバーシティに賛同する身として、正直にレビューさせていただきました_(._.)_

    But maybe I feel trembling at the story of the unknowingly arrogant Mami, who, dissatisfied with the way she’s currently perceived by those around her, starts lying, disappearing, and manipulating others; who liberates herself by satisfying her desire for approval; and who, in the end, becomes an “arrogant monster,” placing both her parents and her boyfriend under her control.

    You know how there are people who make self-deprecating jokes, but when you laugh they snap, “That’s not the part you’re supposed to laugh at!”? I read the whole thing with that same kind of creepy, off-putting feeling.

    *While respecting the many high evaluations this novel has received, I wrote my review honestly as someone who supports diversity.

    • びびりーさん
      花さん、

      真実が葛藤を抱えながらも自分らしく生き始め、心の成長を経て最後には本当の愛を手に入れる物語として、辻村さんがこの本を書かれたのか...
      花さん、

      真実が葛藤を抱えながらも自分らしく生き始め、心の成長を経て最後には本当の愛を手に入れる物語として、辻村さんがこの本を書かれたのか、そうじゃないのか、どっちもなのか、気になるところです

      花さんのレビュー含め色んな方の色んな見方を知れるので、ブクログ始めてよかったなーと思う今日このごろです(^^)

      コメントありがとうございます!
      2025/08/19
    • くまさん
      はじめまして。

      「傲慢モンストロ」という表現がとても腑に落ちました。架と真実は最終的に結婚してハッピーエンドのように終わりましたが、あの二...
      はじめまして。

      「傲慢モンストロ」という表現がとても腑に落ちました。架と真実は最終的に結婚してハッピーエンドのように終わりましたが、あの二人がこの先もうまくやっていけるのかどうか、つい勝手に心配してしまいました笑

      booklikeitさんのレビュー、とても参考になりました。
      2025/08/19
    • びびりーさん
      キキララさん、はじめまして

      わたし的には、そのうち架が捨てられるのではないかと心配です!笑

      『サブスタンス』という映画で、若さと美しさに...
      キキララさん、はじめまして

      わたし的には、そのうち架が捨てられるのではないかと心配です!笑

      『サブスタンス』という映画で、若さと美しさに執着した主人公が最後にモンストロ・エリザベスーに変身するという衝撃のシーンがあるのですが、同じような衝撃を真実のハッピーエンディングーに感じてしまいました、、、

      ダイバーシティ溢れるコメントありがとうございます!
      2025/08/20
  • 映画化され話題になっていた辻村作品。長いので敬遠していたが、新年を迎えたので、重い腰をあげてみた。
    相変わらずの心理描写に、少し辟易しながら読み進める。ミステリー要素を漂わせながら、ぐいぐい内側を攻めてくる。
    結婚相談所の小野里の言葉が辛辣で心地よい。
    「一人一人が、自分の価値観に重きを置き過ぎて傲慢」
    「善良に生きている人は、誰かに決めてもらうことが多過ぎて『自信がない』」
    この、傲慢と善良が一人一人に内在していると言う。
    私にも思い当たる。でも、それを婚活とからめて、ミステリー仕立てのストーリーの中に埋め込んでいるところが辻村深月さんの辻村深月さんたる所以か。
    ピンとこない、まだ早いと先延ばしていた架に苛立つ。もてる男はこんな心情なのか?
    真実の心情には共感することはできても、とった行動は言語道断。
    最後はまるくおさまったけれど、何か納得できないものが残った。
    ただひとつ言えることは、明日が当たり前にくると思って先延ばしする生き方はしたくないということ。

  •  人生で一番刺さった小説というのがこの本のPOPです。 
     やっぱり、人間だったら傲慢も善良も持ち合わせていて当たり前ですよね。
     この本は婚約者が突然消えて、婚約者を追うにつれて過去を知るという話です(ざっくりすぎw)
     善良と傲慢というタイトルまさにこの本にぴったりだと思いました。

  • 婚活物語!
    ミステリかと思いきや、ちょっと違う。
    しかし、本書を通して、人間の本質、自分自身への振り返りと深い物語でした。

    前半は、婚活で知り合った婚約者の真実の失踪から始まり、その婚約者を探す架の視点で物語が進みます。
    真実がストーカーに狙われていた。
    ストーカーにつれされれてしまったのか?
    架は真実の過去を調べていきます。
    真実が姿を消した理由は?

    本書では、婚活を通して、人間の本質なるものを
    「傲慢」と「善良」という言葉で私たちに突き刺してきます。
    結婚にたいする架の傲慢さ、真実の善良さ。
    しかし、真実の過去の婚活を知っていくと、真実の善良だけでなく、傲慢さも併せ持つ。
    結婚相手に高いものを求める傲慢さは誰にでもあるし、一方で、それを否定することもあります。
    人間の業ですよね。

    架自身にも傲慢さだけでなく、善良さが多くある。
    結婚することに対する決断って難しいですよね。

    そして、後半は真実の視点から描かれた物語。
    真実自身が語る真相
    真実が感じていた息苦しさも気が付いていく。

    二人の将来は?
    という展開です。

    傲慢と善良、両面を人は持ち合わせると思います。
    その中で、何を決断していくのか、何を選んでいくのか?

    深い物語でした。
    お勧めです。

  • 今この時点での30-40歳日本人の純愛小説

    昔よりも得られる情報が増え、選択肢が多岐になる中
    自分で選べない人が多くいる
    「婚活」という言葉が生まれタスクは受動的で奥ゆかしい

    「この先のビジョンが描けない人は結婚できない」
    「ピンとこないのは自身の自己評価額」
    まさにその通り。

    数年後にはまた違う価値観が生まれ、この話も婚活も過去の恋愛形態となるのだろうか?

    人生は選択の連続。正解は無い
    一つ言えるのは、男と女の思考や恋愛はいつの時代もこれからもすれ違い、ネタになるってこと
    これが人類史でしょうか?

  • 改めて人の「傲慢さ」と「善良さ」について考えさせられました。
    結婚相談所の小野里さんや架の友達、美奈子の言葉が結構インパクトありました。
    ラストの方でじんわりと涙がこぼれました。
    まだまだ始まったばかり。
    2人の未来が明るいものであってほしいです。

  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    40歳を目前に控え、今まであまり意識してこなかった結婚に焦りを感じ始めた主人公の架と、35歳になるまで恋愛を経験してこなかった真実の2人の恋愛小説。恋愛小説かな?


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    とても引き込まれる感じで、面白かったです。
    いい作品でした♪

    前半は主人公の架と、もう1人の誰かとの対話シーンが長く続きますが、すごい引き込まれました。
    傲慢なんて言葉は、普段使わないですけど、善良と傲慢という言葉が何度もでてきて、「たしかにな〜」と、すごい感じました。

    個性的な登場人物たちが、実際に「いそうだな〜」と感じて、そのあたりも、ほんと、いろいろ考えさせられて、面白かったです。

    物語の中で、「この人は何点」みたいな表現がでてきますが、人のことまで定量的に判断するようになると、なんか、いやですね。私は人を点数付けしたことはないですが、その人を点数で判断するのは、減点法なのか、加点法なのかと、少しだけ考えてしまって、そんな考え方になるのは嫌だな〜とだけ感じました。まぁ、でも、お互いの考えをオープンにして、それに対して点数をつけて、100点に向けて、お互いに変化させていくことが、一番ストレス感じないかもしれないですね。
    ビジネス面では定量化が当たり前になってきているので、家庭においても、それが常識になるかもしれないですね…


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    西澤架 かける 39歳

    大原 架親友

    坂庭真実 まみ 35歳
    岩間希実 のぞみ 真実の姉
      桐歌 きりか 希実の娘
      剛志 希実の夫

    坂庭陽子 真美の母
    坂庭正治 真美の父

    三井亜優子 架の元カノ

    梓 架友達
    美奈子 架友達

    小野里 

    金居智之

    有阪恵


    花垣学

    ヨシノ
    高橋

  • 辻村深月さん(1980~)の作品、ブクログ登録は12冊目。

    本作の内容は、BOOKデータベースによると、次のとおり。

    ---引用開始

    婚約者・坂庭真実が忽然と姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになるー。彼女は、なぜ姿を消したのか。浮かび上がる現代社会の生きづらさの根源。圧倒的な支持を集めた恋愛ミステリの傑作が、遂に文庫化。

    ---引用終了

  • うーん、評判ほど面白いとは思えなかった

  • 読みごたえがすごい。人間の心理描写、それも結婚や恋愛についての人間の心理を深々と掘り下げている。これが辻村ワールドというものなのか。度肝を抜かれた。読みながら、誰しも思いあたる節があったり、自分のことのように考えさせられたりしたりするのではないだろうか。
    本書は架(かける)と真実(まみ)の婚活かつ恋愛物語。架は仕事中心の生活であったため、真実は恋愛経験の少なさのため結婚をこじらせている。どちらの事情もよく分かる気がするし、現代の婚活における実情を如実に切り出している気がする。物語は真実視点から架視点、また真実視点とミステリーのようにそれぞれの心理の奥深くへ突き進んでいく。双方の視点が入れ替わるなかで、その心理が浮き彫りになっていくのだ。
    相手にピンとこない。婚活がうまく行かないのは「傲慢と善良」にあると本書はいう。相手に高いもの求めていないとしつつも、一方で自己愛が強いからだという。相手を自分の高いスペックから比べて見る傲慢。それでいて自分は高いものを求めていないという善良。人間とはそんな矛盾を同居させている。
    今はSNSの普及のお陰で普通にしてたら絶対に会えない人と繋がることができてしまう。このことは膨大な情報の海からどうチャンスを掴むのかというジレンマを孕んでいる。
    また、結婚では縁という不確定要素が大きく作用することがあるのも事実だ。お互いの生育環境や好みを越えてとんとん拍子にことが運ぶことがままある。そんなこともあるからいつも奥深く不思議なのだ。
    真実が東北で自分を見つめ直す静かな時間の描写ががよかった。そうなのだ、迷ったら一度自分の囚われから一旦離れてみるのがよい。古来より日本人は旅の中でその人生観を磨いてきたからだ。芭蕉然り、西行然り。
    図らずも架と真実は大恋愛になってしまうが、時間をおくことで結果的にお互いの殻を破ることができた。互いを縛ってたものから解き放たれる爽快感を感じることができた。
    でも、これが序曲でこれからいろんなことを経験するんだろうな~と我がことのように読みすすめてしまった。恋愛にしても、まして結婚においてはこれほどまでに人の気持ちを考える機会もそうない。人生の経験として価値はある。そんな人間の心理を鮮やかに描いてしまえる本作は間違いなく傑作だと思う。


  • ブクログで評価が高かったので購読。
    読んでいてモヤモヤする婚活ミステリーでした。

    婚約者が失踪することから始まるストーリー。
    婚活を通して、人の裏の感情がとても繊細に描かれていて、共感と恐怖を感じた。

    『人生のビジョンは教えられるものじゃない。
    巻き込まれ、自分で悟るものだ。』
    というフレーズがすてきだった。

    婚活がテーマなので、大人向けの小説だと思います。

    • 傍らに珈琲を。さん
      こんばんはー!
      なべさんも読まれたんですね♪
      共感と恐怖、同感です。
      生き物としての人間て、怖い面がありますよね。
      私も人間だけど。

      なべ...
      こんばんはー!
      なべさんも読まれたんですね♪
      共感と恐怖、同感です。
      生き物としての人間て、怖い面がありますよね。
      私も人間だけど。

      なべさんが挙げられているフレーズ、そんな言葉どこにあったかしらと思ってしまった。
      私はどこを読んでいたんだろ…(恥)
      見返してみますーっ!
      それほど辻村さんの世界に飲み込まれていたのかもしれないです。
      2022/11/05
    • なべさん
      傍らに珈琲を。さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      傍らに珈琲を。さんのレビューも読ませてもらいました。
      最後にもう少し展開...
      傍らに珈琲を。さん、こんばんは!
      コメントありがとうございます。

      傍らに珈琲を。さんのレビューも読ませてもらいました。
      最後にもう少し展開欲しかったのは同感です。
      本作はモヤモヤする小説ですね。
      少し人間が怖くなりました(笑)

      これからもよろしくお願いします。
      2022/11/05
  •  これは、間違いなく辻村深月さんの傑作に数えられる小説だと思います!
     読み進めるごとに、これはミステリー? 恋愛小説? ホラーか⁉︎ と自問自答しました。人は、誰もが無意識下の言動に様々な〝顔〟が現れるものだと思いますが、そんな人間の深層心理が晒され、見せつけられ、更には問い詰められているような、凄みさえ感じる物語でした。
     そもそも人間は多面的で、前述の通り傲慢さや善良さは誰もが持ち合わせている一側面だと思います。だからこそ、読み手は自分の心理を見透かされ、加えてミステリー要素が迫り、より一層人間の二面性の怖さを覚えながら、グイグイ展開に引き込まれます。
     本文中の表現を借りると、「自分の価値観に重きを置く傲慢さと〝自分(の主体性)がない〟善良さ」。この二つが同じ人の中に存在してしまうからこそ、私たちは人間関係に悩むのでしょうね。この対比と展開での印象変化が実に見事です。
     それでも、「人を疑う」より「人を信じる」方でありたいと、我が身を振り返りながら、ささやかに綺麗事で理想を語る自分がいるのでした…(笑)。

    • ***翠-sui-***さん
      初めましてm(__)m

      こちらこそ、訪問していただき、 沢山のいいね&コ メントまでご丁寧にありがとうございます。

      本は好きなのですが、...
      初めましてm(__)m

      こちらこそ、訪問していただき、 沢山のいいね&コ メントまでご丁寧にありがとうございます。

      本は好きなのですが、 ここ数年編み物に没頭してい たため、なかなか本を読むことが出来ずにいまし

      た。

      語彙力のなさに危機感を感じ、 今年はどちらの趣味 も両立出来るようにしたいと思っております。 "本は心の栄養と癒し”と思っているので、 沢山の本 に出逢えたら嬉しいです。

      どうぞ宜しくお願い致します。



      傲慢と善良、早く読んでみたくなりました♪

      2023/01/06
    • ちびたんきさん
      まさに自問自答させられるストーリーですね
      まさに自問自答させられるストーリーですね
      2025/05/11
    • NO Book & Coffee  NO LIFEさん
      ちびたんきさん、こんにちは♪
      辻村深月さん、ほんとに人間心理の描写、
      痛いところを突くのがうまいですよね(^^)
      ちびたんきさん、こんにちは♪
      辻村深月さん、ほんとに人間心理の描写、
      痛いところを突くのがうまいですよね(^^)
      2025/05/11
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著者プロフィール

1980年山梨県生まれ。
2004年『冷たい校舎の時は止まる』で第31回メフィスト賞を受賞しデビュー。11年『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞、12年『鍵のない夢を見る』で第147回直木三十五賞、18年『かがみの孤城』で第15回本屋大賞を受賞。23年に発表された『この夏の星を見る』は映画化された。
そのほか『ふちなしのかがみ』『きのうの影ふみ』『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』『本日は大安なり』『オーダーメイド殺人クラブ』『噛みあわない会話と、ある過去について』『傲慢と善良』『琥珀の夏』『闇祓』『レジェンドアニメ!』『噓つきジェンガ』など著書多数。

辻村深月の作品

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