できることならスティードで (朝日文庫)

  • 朝日新聞出版
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022650702

作品紹介・あらすじ

大阪やパリ、スリランカ紀行から、学校に行く意味を考える「小学校」、故ジャニー喜多川氏への思いを綴った「浄土」まで、広義の旅をテーマにした著者初のエッセイ集が待望の文庫化! 
著者文芸誌初連載のエッセイ15編と"旅する"掌編小説3編に加え、文庫版には、新たに文庫化に際しての思いを著者が書き下ろした文庫版あとがき「刊行から二年を経て」、さらには作家の朝吹真理子氏による解説も収録! 単行本同様に著者撮影の写真を使ったカバーも単行本からデザインを一新します。

感想・レビュー・書評

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  • 時間も場所も旅できるエッセイとショートストーリー。
    旅のお供にしたいと思える1冊。
    ジャニーズ好きでなくても、オススメです!

    旅先がキューバから始まり、場所は大阪・岡山・ニューヨーク・スリランカにパリ。
    間で学生時代の思い出や趣味である釣りの事、亡くなったお祖父様やジャニーさんとの思い出。
    著者の体験を基に、場所も時空も旅できました。
    ショートストーリーは心が温かくなるような話で、ちょうど良い。

    なかなか気軽に旅行しにくくなってしまったので、旅行気分が味わえました。
    少々、頭でっかちな著者が相棒になりますが(笑)
    いつか旅行に行く時は、一緒に連れて行こうと思います。

  • 『ピンクとグレー』を読んで加藤シゲアキさんに興味を持ち、このエッセイを手に取った。

    繊細な感性を持った方だなと感じた。
    あと、どこか俯瞰して自分を見ているというか…。

    メキシコやスリランカへの旅、ジャーニーさんやおじいさんのこと。加藤さんの人との距離感、不器用だけれどどこか美しい文章に好感が持てた。

  • なんだか読んでるだけで情景が浮かび旅をしている気分になる1冊!

  • 震災の時、悲しい映像の中ふと流れた楽曲に目を見張って、それ以来某事務所ウォッチャーの私。
    NEWSは仕事がキツかった頃にハマって(励まし系の曲が本当に染みる)、最近は若手に浮気していましたが、友人から回ってきた新譜の、なんとも大人の色気が滲み出たシゲの歌声に驚いていたところでした。

    あの事務所の子たちは(どの芸能人もそうなんでしょうが)表の華やかな顔ばかり存分に見せて裏の努力はちっとも見せない。
    そんな中、事後とはいえ文章で少なからずその時の葛藤を吐露できるシゲの存在は貴重だと思います。
    しかも10年磨いてきたテクニックと語彙と構成力がどんどん増してて(自我はほどけてきた感じ)、旅エッセイとしても、読み物としても面白い。
    著作全部読んでるけど、一作出るたびに読み応えが増している気がします。

    表紙の表紙も本人が撮ったものだとか。
    真ん中の写真、なんとなく岡山な気がする。

    事務所の中ではかなりクセツヨ枠の彼。
    なんだかんだ言っても、ずーっとチェックしちゃうんだろうな。



  • 加藤シゲアキ君のエッセイ。
    釣りが好きなことを知りました。
    大野君との24時間釣り旅が面白かったです。

    『がまし』のエピソードはとても素敵でした。

  • 数年積んでたのであれだけど、そうか、コロナ禍に出たのか、これ…!
    あとがきにも出てたけど読んで旅気分になれるから私は好き。
    おしげ先生の目線で見る世界が結構好き。

  • 私が読んだのは単行本の方なので、単行本の感想を。

    旅行した国や都市での体験や見聞だけではなく、学校へ行く意味を考えた「小学校」や、趣味の釣りから得た学びが綴られている「釣行」「無心」など、人生を旅になぞらえたようなテーマもあり、加藤さんの人生哲学を読んでいるよう。そのせいか本書をよんでも、あまり「旅をしたい」という気にはならなかった。

    エッセイの合間には3つの短編小説が掲載されているが、私は「がまし」が一番好きだった。

    物語の終盤に、老夫婦がパリにある愛の聖地で、日本語のメッセージ入り南京錠が外れかかっているのを見つける。それを見た二人が南京錠に、すごくおちゃめで粋なことをしちゃうんだけど、読んでいるとこちらまであたたかく優しい気持ちになれる。

    加藤さんの小説っていいなーと改めて実感した。

  • 加藤さんの小説を読んで面白かったのでエッセイも読んでみたいと思い手に取りました。
    読んでいると、旅をしている気分になりました♪

  • 旅を主軸としたエッセイ集。「Trip 12 無心」が最も印象的だった。周囲の評価に囚われず、己の内のみに焦点をあて、やがて己からも離れて無心になるという、「境地」を目指す話。なんとなく『走れメロス』を思い出す。ここでいう「境地」に近い感覚は、学生時代に何度か経験した気がする。時間が比較的ゆっくりあったから、今より思考が深くて、精神が成熟していたのかも。

  • ジャニーズだからと敬遠せずに読んで欲しい。お洒落すぎる言い回しもあるけれど、知識の広さや伏線回収がすごい。

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著者プロフィール

1987年生まれ、大阪府出身。青山学院大学法学部卒。NEWS のメンバーとして活動しながら、2012年1月に『ピンクとグレー』で作家デビュー。以降『閃光スクランブル』、『Burn.-バーン-』、『傘をもたない蟻たちは』、『チュベローズで待ってる(AGE22・AGE32)』 とヒット作を生み出し続ける。2020年刊行の『オルタネート』で、21年に第164回直木三十五賞候補、第42回吉川英治文学新人賞受賞、第18回本屋大賞第8位、第8回高校生直木賞受賞。アイドルと作家の両立が話題を呼んでいる。

「2022年 『1と0と加藤シゲアキ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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