恐くないシングルの老後 (朝日新書51)

著者 :
  • 朝日新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022731517

作品紹介・あらすじ

未婚・離婚・非婚、それに少子高齢化で激増するシングル。結婚制度を超えて生きる女たちを追った著者が、高齢シングル女性の、老後設計をルポ-ひとりで迎える老後をどう乗り切るかで人生の勝負は決まる。

感想・レビュー・書評

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  • シングル女性の老後を考える一冊。
    著者が20年前に取材し出版した「非婚時代」の対象者に、新たに加えた女性らに尋ねたシングル女性の老後の現状、捉え方、不安、希望、人生の選択。
    都会に暮らす人、田舎暮らしの人、持ち家、賃貸、子あり、子なし、様々。ただ、やたら社会的に活躍されている地位の高い方やフリーで仕事をしている方、別荘がある方、健康以外はお金で解決できそうな人たちばかりで、庶民の参考になるかというと、難しいと思った。リアル庶民の話だとシビアで救いがないからかも。
    選択肢があるということは、恵まれているのだなという感想。それだけの努力をしてきたということなのだろうけど、ちょっともやっと。
    印象に残ったのは、日野原重明先生の言葉。医学の進歩のより、虚弱な人が生き延びるようになり、医学の進歩は病人を作る、と。長生きは即幸せか?否。
    コロナの死者の年代を見ても、それを感じる。人はいつか必ず死ぬ。死をもっと身近に感じ、生きることは誰にとっても必要なことだと思う。そんな思いを強くした一冊。

  • 結局は、人生も老後も十人十色なので、最期までどう生きるか、ということを、自分で考えるしかないと思いました。家族との関係、友人との関係、そして何より経済的な状況によって、選択肢は大きく変わる、そんなふうに思いました。

  • 『非婚時代』という本で一世を風靡した著者が、その20年後に今度は女性非婚者の老後について記述した一冊。

    一口に老後と言っても、実際のインタビューを元にしているので、当然ながら人それぞれ。
    そして、対象は女性であるけれど、男性が呼んでもうなずける個所が多かった。

  • 恐ろしいけど、現実味をおびているシングル老後。体験談を基に書かれてあったので参考になったというか、励みになりました。やはり健康が第一だなと思いました。親の介護など、いろいろ考えさせられました。

  • 出てくる例が結構エリートの方が多く、一般人にはあまり参考にならない点も・・・。最後のほうの病気・介護・死への対策は役立つと思う。日本尊厳死協会、遺品処理のキーパーズなど。

  • [ 内容 ]
    未婚・離婚・非婚、それに少子高齢化で激増するシングル。
    結婚制度を超えて生きる女たちを追った著者が、高齢シングル女性の、老後設計をルポ―ひとりで迎える老後をどう乗り切るかで人生の勝負は決まる。

    [ 目次 ]
    第1章 非婚で迎えた私自身の老後
    第2章 生涯現役
    第3章 定年前後の果敢な変身
    第4章 シニア婚を選んだふたり
    第5章 三角関係の賞味期限
    第6章 経済事情は二極化
    第7章 病気と老化をどう受け入れるか
    第8章 すばらしく、そして、やっかいな人間関係
    第9章 終の棲家をどう選ぶ
    第10章 此岸から彼岸へ

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    [ 参考となる書評 ]

  • 恐い。ものっそ恐い。恐いっていうか絶望した。
    ちょっと生まれなおしてこないとダメっぽい。

    いや、今の時代に老後を迎えているシングル(を選んできた)女性はそりゃ差別も規範も乗り越えるだけの強さ有能さ冒険心を兼ね備えた人たちなんだろうし、どうしても結婚したくないとかやりたいことがあるとかいう強い意志があるんでもない限り大抵の人は結婚しちゃってたんだろうから「平凡な」シングルなんてこの年代にはいないんだろうけど。

    としとるのこわいよ。

  • 献体登録をするとその後供養をしてくれる所もあるらしい。
    自分が好きに生きることはいいにしても、死後のことはやはり考える。
    迷惑をかけたくないし。


    シングルでずっと生活すること、

    「他人の評価より自分の納得」

    という言葉が響いた。

  • 現在増え続けている非婚を選ぶ女性たち。その少し先輩たちにあたる団塊の世代で非婚を選んだ女性たちの実態をルポしている。前半部分はそれぞれの体験を、後半は全体的な傾向が述べられている。

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