クラウド・コンピューティング ウェブ2.0の先にくるもの (朝日新書 154)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732545

感想・レビュー・書評

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  • 初学者未満向け。
    とにかく“クラウド”とかIT用語になじむためには、多少解釈に誤りがあっても、一通り名称に触れておくことは必要だと思う。ただ鵜呑みにすべきでない点は多い。

    個人的にOS/プラットフォーム/アプリとレイヤの違う話を同列に議論している点が、誤解を招くなあと。

    物語性を持たせるために登場するらしい、「~に対抗するために××」とか「~という要求を経て○○を開発」という因果関係に誤りが多い。
    基盤技術の開発過程を見ずプレスリリースだけ追うと、そういう風にも見えるのか?という発見。

    #「ハードディスク1テラの時代だし容量は関係ない、通信回線の技術はハードウェアのそれほど早く進化しないから通信帯域が問題」
    #確かに容量制限はないけどそれはスケールアウトの効果だし、帯域よりコンピューティングがボトルネックと言うのが一般論だと思うけどナァ。

  • [ 内容 ]
    「世界にコンピューターは、5台あればいい」プログラムもデータも、すべてをネットの雲(クラウド)で処理する新しいコンピューティング。
    ウェブ2.0も乗り越え、既存メディアやビジネスの前提を覆すそのインパクトを、気鋭のジャーナリストが活写する。

    [ 目次 ]
    はじめに 「世界に5台しかコンピューターがない」世界
    第1章 サービス化 ソフトがネットへ溶けていく
    第2章 ボーダーレス化 「iPhone」の革命
    第3章 オンライン化 すべてがネット(雲)の向こうに
    第4章 クラウド・コンピューティングという「現象」
    第5章 クラウドの課題と未来

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

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    [ 参考となる書評 ]

  • ちょっと前の本だが、情報的にはものすごく昔のことに感じる。"クラウド"はバズワードである教の信奉者として一つオチたのはネットサービス用語の多くが開発者目線の用語であるのに対し、クラウドは利用者目線で名づけられた用語だということ。

  • ここにレビューを記入してください

  • コンピュータの世界はめまぐるしく変化しています。

    携帯はもちろん、テレビもその他家電も、
    とにかくすべてのものが人間の脳を超えた機能を持つ。
    ということは、ネットの向こう側の世界が日常化したら、
    PCはそこまで多くの機能を持たなくて済むものとなり、
    ただの「箱」と化すかもしれない。

    そんなクラウド化した世界では
    医者や弁護士も必要なくなるかもしれない、
    本当にそんな研究は世界中で進んでいるんだと思います。

    もっともっと世界は面白くなります。

  • 10.12

  • 前半はクラウドコンピューティングの説明なのだけれど、これが結構長い。後半ようやくクラウドについての文章に変わるのだけれど、部分的にはけっこう参考になる記述があって読んだ価値はあったなと思う。
    前半の説明は冗長にも思える向きもあろうが、比較的敷居の低い印象を受ける。詳しくない方でも読めるように配慮されていて、実際にサービスを試せるようにアペンディックスも充実している。

  • </span>&rdquo;</div><div class="quantityDisplay black textSquash" style="display:none;padding-bottom:3px;"><nobr><span class="strong black">欲しい数量&nbsp;

  • 最近、気になったクラウド化について書かれた本。

    コンピュータが高価だった20年前と違い、今ではPCは一人一台の時代になりました。

    そんな中、自分のコンピュータの中に使用するプログラムを入れるのではなくサーバーに入れて必要な時にアクセスして必要なソフトを使用すればよいという発想が出てきました。コンピュータはサーバーにアクセスする端末となります。(ネットブックの人気もクラウド化に拍車をかけていると言えるでしょう。)

    それがクラウド化というもの。(以前、グーグル関連の書籍にでてきたネットの『向こう側』に該当するものと言えそうです。)


    例えば、少し前まではgoogle mapのような地図のソフトをインストールして使用していたのがサイトにアクセスして使うようになりました。(SaaS:Software as a service)

    駅すぱあとをサイトで使用することやアンチウイルスをCD-ROMからインストールするのではなくサイト上からダウンロードするなどもこれ該当する。

    またメールソフトをインストールしてメールを管理していたのが、googleやyahooメールをしようすることでコンピュータの中ではなくサーバーの中で情報を管理することが多くなりました。

    自分のコンピュータの中に情報を管理するよりもサーバー上で管理した方が安全性が高いということが言われるようになりました。

    これらはすべてクラウド化と呼ばれる現象です。
    (今、こうしてmixiの中で書評をまとめているのもそうですね。)

    しかし、クラウド化自体は決して新しい概念ではない。

    クラウド化の特徴
    サービス化
    ボーダーレス
    分散
    集約

    クラウド化が進んだのはコンピュータ関連の技術の大きな進化がもたらした結果です。(ネット環境の充実、ハードディスクの低コスト化、PCと携帯のリンクなど)

    しかし、またクラウド化が定着するためにはハイテクに強い一部のユーザー(イノベーターズ、アーリー・アダプターズ)だけでなく、多数の人が使いこなさなければならない(キャズムを越える)

    さて、こんなコンピュータ環境の元でどんな新しいサービスがこれから生まれるのか考えればどんなことができるようになるのだろうか考えると何か面白いネタが出てこないだろうか…

    雑然と書いてしまいました(反省)

  • ちょっと興奮。
    ウェブ2.0の先に来るものとして、コンピュータの未来を予感させるものを取り上げていく。クラウドコンピューティング・・・もっとも可能性のあるものかもしれない。手元のPCはただの箱・・かつてこれは予言されていたものだけど、高速で、無線も含めた通信環境が一般的になってきたこと、巨大なサーバーが安くなってきたこと・・これらが相乗していよいよ現実になってきたようである。

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著者プロフィール

ITジャーナリスト。
1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、そしてネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。取材・解説記事を中心に、主要新聞・ウェブ媒体などに寄稿する他、年数冊のペースで書籍も執筆。テレビ番組の監修なども手がける。主な著書に「ポケモンGOは終わらない」(朝日新聞出版)、「ソニー復興の劇薬」(KADOKAWA)、「ネットフリックスの時代」(講談社現代新書)、「iPad VS. キンドル 日本を巻き込む電子書籍戦争の舞台裏」(エンターブレイン)がある。

「2022年 『メタバース×ビジネス革命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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