- Amazon.co.jp ・本 (234ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732699
作品紹介・あらすじ
動機重視の革新性、卓抜なタイトル、導入部の巧妙さ-。松本清張文学は、そんなふうに高く評価される。-しかし、それだけではない。世代を超えて読み継がれる数々の名作には、まだまだ多くの「謎」が詰まっている!熱烈なファンを自認する筆者が実作者の視点で、文豪の小説作法の秘密を推理する。
感想・レビュー・書評
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冒頭の或る小倉日記伝の解説は鳥肌がたった。
後半になるにつれ退屈とも言えなくもないが、松本清張の作品がそうなのかもしれぬ。仕方がないのかも詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
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講演の書き起こしにちょっと加筆しただけ。ネタバレあり。独特の改行に辟易。定価で買う価値なし。図書館なら。
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文学
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2009年4月30日、初、並、帯無
2016年5月30日、津BF -
母が買ったもののあんま面白くないとくれた本(笑)
読んでなるほどと納得。
清張の小説や政治本をかなり読んでいて、
更に清張の生い立ちに対して一定の知識がないと本当に読めない本。
私もかなり清張はジャンル問わず読んでますがそれでも「???」な章もあり・・・
でもマニアックなので読み込んでいる小説の章は面白かったです。
個人的には大好きな『潜在光景』についてあとがきだけれど触れられていたことに感動。
ザ・松本清張!って小説。短編なので初読みの方にもおすすめ。
「警官は”私”の恐怖を認めない」という分析はさすが。
ここの齟齬があるから『潜在光景』は面白いし短編でもどっしりと深みがある。
個人的には各章は対応する作品を読んでから読むといいと思います。
作品の理解を深めるには結構楽しい本だとは思ったので。
しかし『鬼畜』といい『潜在光景』といい
清張は推理ものよりこういう人間の内面をドス黒くした作品が好きだなぁと再認識しました。
『鬼畜』も面白いんです。恐いけど、人間の内面が。 -
松本清張の大ファンである著者が清張作品を「推理」する。
「研究」という大げさなものではなく、1ファンとして、この小説で松本清張は何に影響され、どう考えたのかを想像する気ままな娯楽作業。清張ファンにとっても、こういう読み方があるのかと新たな発見ができて、楽しい。紹介された作品を読みたくなった。
純粋に、好みの作家作品として清張作品を読み解きながら、ときに同業小説家として、技術論な指摘。清張作品への愛情がひしひしと感じられる。