「子供のために」を疑う 10代の子供を伸ばす7つの知恵 (朝日新書 197)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022732972

作品紹介・あらすじ

3歳までは王様のように大切に、7歳から12歳までは召使いのように訓練し、15歳からは自主性を尊重して育てる。たとえば、このインドの格言のような知恵が、今の日本の子育てには失われてしまっている。4000組の親子を見てきた著者が語る、肩の力を抜いて、子供を伸ばす7つの知恵。

感想・レビュー・書評

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  • 学習塾経営から、引きこもり支援をするようになった教育者による親子論。

    親子関係の観察、分析が優れており、今風の親子が目に浮かぶよう。子によかれ、がこじれてしまう、親自身も気づかない機微などがよく描かれ、ほぐされていく。

    ごまかしのない親子論に爽やかな読後感。

  • 読み始めたとき、よくあるハウトゥ本かと思ったけれど違いました。
    支援活動と、自らの子育てを通して得た著者のアドバイスは、参考になります。
    あとがきを読んで、暖かい人だと感じました。

  • [ 内容 ]
    3歳までは王様のように大切に、7歳から12歳までは召使いのように訓練し、15歳からは自主性を尊重して育てる。
    たとえば、このインドの格言のような知恵が、今の日本の子育てには失われてしまっている。
    4000組の親子を見てきた著者が語る、肩の力を抜いて、子供を伸ばす7つの知恵。

    [ 目次 ]
    第1章 中学受験の勉強は、「小学6年生から」で充分―子供を燃え尽きさせない、賢い進路選択(2009年春の大学入試結果が示した変化;子供に中学受験をさせる目的は? ほか)
    第2章 親子の日常会話と生活習慣―何気ない日々のやりとりを点検してみる(親の何気ない一言が子供に与えるインパクト;子供をリラックスさせる口ぐせ、ストレスを与える口ぐせ ほか)
    第3章 親子間のトラブルにどう対処するか―思春期の親子問題に「簡単な解決法」などない(子供の口答えは親離れの1つ;親がオロオロしてはいけない ほか)
    第4章 子供を襲うトラブルへの知恵ある対応―友達関係、いじめ、不登校、ニート(子供の何を成長ととらえるか;「友達と気まずくなった」と言われたら ほか)
    第5章 親「以外」の人生も楽しんでますか?―子供を伸ばす親、ダメにする親(「理想の家族」像の押し売り;親が多様な価値観に触れているか ほか)

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    [ 参考となる書評 ]

  • 【夢ゼミ2010年04月オススメ本】
    著者は、中学受験塾の経営者だった方です。今はニート支援のお仕事に携わっていらっしゃいます。
    「子供のために」と思ってさせた中学受験が、逆に子供を潰してしまうことがある・・・と著者は言うのです。ならば、私達親は、子供のためにと思って何かを始めようとする時、一度立ち止まって、じっくり考えてみる習慣を持つべきでしょう。“子供を伸ばす知恵”、それこそが、親の知るべきことなのかもしれません。

  • 著者は中学受験塾、幼稚園経営を経て、現在はニート支援のNPOを設立運営しているという少し変わった経歴。最近増えている友達のような親子関係は、子供が悩みをかかえる世代になったとき、支えとなる親が存在しないことで問題が生じると語る。また、親の自己満足のため、子供を誘導することにも否定的。親子関係は子供の年齢と共にほどよい距離を保ちつつ、成長を見守るとが大切なのであろう。
    核家族化が進んだことで、親自身がどのように振舞ってよいかわからないことが多い。そのような場面で、本書は具体的な問題対処事例も多く、参考になると思う。

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著者プロフィール

1943年生まれ。早稲田大学卒。愛媛県松山市での中学受験塾、幼稚園経営などを経て、99年、ニート支援のNPO法人「ニュースタート事務局」を千葉県に設立。幼児からニートまで、40年にわたって育成に携わった親子は4000組を超える。早稲田大学講師、千葉県・内閣府等の委員を歴任。21世紀の子育てを支援する「安心親子応援団」事務局長。

「2012年 『ニートがひらく幸福社会ニッポン』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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