「子供のために」を疑う 10代の子供を伸ばす7つの知恵 (朝日新書 197)
- 朝日新聞出版 (2009年9月11日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (219ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022732972
作品紹介・あらすじ
3歳までは王様のように大切に、7歳から12歳までは召使いのように訓練し、15歳からは自主性を尊重して育てる。たとえば、このインドの格言のような知恵が、今の日本の子育てには失われてしまっている。4000組の親子を見てきた著者が語る、肩の力を抜いて、子供を伸ばす7つの知恵。
感想・レビュー・書評
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学習塾経営から、引きこもり支援をするようになった教育者による親子論。
親子関係の観察、分析が優れており、今風の親子が目に浮かぶよう。子によかれ、がこじれてしまう、親自身も気づかない機微などがよく描かれ、ほぐされていく。
ごまかしのない親子論に爽やかな読後感。 -
読み始めたとき、よくあるハウトゥ本かと思ったけれど違いました。
支援活動と、自らの子育てを通して得た著者のアドバイスは、参考になります。
あとがきを読んで、暖かい人だと感じました。 -
【夢ゼミ2010年04月オススメ本】
著者は、中学受験塾の経営者だった方です。今はニート支援のお仕事に携わっていらっしゃいます。
「子供のために」と思ってさせた中学受験が、逆に子供を潰してしまうことがある・・・と著者は言うのです。ならば、私達親は、子供のためにと思って何かを始めようとする時、一度立ち止まって、じっくり考えてみる習慣を持つべきでしょう。“子供を伸ばす知恵”、それこそが、親の知るべきことなのかもしれません。 -
著者は中学受験塾、幼稚園経営を経て、現在はニート支援のNPOを設立運営しているという少し変わった経歴。最近増えている友達のような親子関係は、子供が悩みをかかえる世代になったとき、支えとなる親が存在しないことで問題が生じると語る。また、親の自己満足のため、子供を誘導することにも否定的。親子関係は子供の年齢と共にほどよい距離を保ちつつ、成長を見守るとが大切なのであろう。
核家族化が進んだことで、親自身がどのように振舞ってよいかわからないことが多い。そのような場面で、本書は具体的な問題対処事例も多く、参考になると思う。