- Amazon.co.jp ・本 (289ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022745293
感想・レビュー・書評
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※2008.11.5購入@調布PARCOの書店
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今回のテーマは、「空海の風景」、「新選組血風録」、そして「坂の上の雲」(完結編)。
このシリーズは、毎回、ちょっとしたエピソードが楽しめる。
「空海の風景」を読み、四国と高野山を訪れたいと思い、そういえば、新選組の縁の地でもある日野にもまだ行っていない。。。
以下引用~
・土方は近藤と違い思想にも政治にも興味がなく、かれの情熱はもっぱら組織にあったとする。
・(乃木希典と秋山好古について)その他外形に現れた両大将の性格は氷炭水火相容れぬ観があったけれども、その内面の精神に至っては、至誠と至純、零犀深く相通ずるものがあった。 -
内容は、高田屋嘉兵衛の海、司馬遼太郎剣豪列伝、北条早雲の才能などです。
インタビュー詩人、評論家中村稔氏のコメントがよかったです。
以下引用
司馬さんは『竜馬がゆく』あたりから次第に時代小説から歴史小説に移っていったのだと思います。年譜によると、『菜の花の沖』に次いで『箱根の坂』を連載しているのですね。『菜の花の沖』は、人権、民族、国籍を超えた信義と友情の物語で、私は司馬さんの作品の中でもっとも高く評価しているのですが、高田屋嘉兵衛の日露交渉の功績にもかかわらず、幕府の役人から冷たい仕打ちを受けます。彼ら幕府の役人たちは民衆に寄生しているだけの有害な存在です。
というようなことですが、司馬さんを通じ新たな発見をさせてくれる週刊司馬遼太郎であります。