現代文明ふたつの源流 照葉樹林文化・硬葉樹林文化

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (244ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022920331

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  • 現代文明ふたつの源流

    カースト制といえばインドとリベリアらしい。
    インド中国は人口世界ツートップだし、ふたつの国についてもっと知りたいかも。

    何度も中国の省、東南アジアの国の位置、北アフリカの国の位置、アルプス山脈ヒマラヤ山脈の位置、インド周辺、中国南部周辺、イタリア周辺、の地図を見て何度も位置を確認した。
    小学生の社会の時間に地図帳を開いて先生が言った国を探したこと、高校の地理の時間に獲れる作物をその作物が一体どんなものなも知らずに言葉だけが脳内を流れて行ったこと、を思い出した。

    以前、地理と各国の関係を合わせて考える地政学(geopolitics )というのがあるのをまず英単語から知り、それを面白いと思い本を読んだ。
    地理は、高校地理でつまらないと思っていたが、何かとセットになると面白いんだなと思った。
    この本で何度も地図を見て気候と植物と家の造りと文化とセットになると面白い。

    チベットが頻出したが、今は中国のチベット自治区というものしかない。
    チベットってそんなに重要なのか、知らなかった。

    イネ科は大麦、小麦、イネ、トウモロコシがあり、大麦には皮麦、はだか麦があり、その中で六条と二条にそれぞれ分かれる。
    麦茶、ビール、麦ごはんそれぞれ使われるものが違う。
    ファミマで買ってるおにぎりに、バーリーマックスという麦が使われている。
    オーストラリア政府が10年の歳月をかけて開発した、栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品や、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品で、バーリーマックスは、一般の大麦に比べて2倍の総食物繊維と4倍の「レジスタントスターチ」を含むそうだ。

    また、イネの米には粳米(うるち)と糯米(もちごめ)があり、朝ご飯の白米は粳米、赤飯や中華おこわなどのもちもちしたものは糯米。

    籾殻(もみ)がついているものは、もみ。
    籾ずりして、籾殻をとり、糠層(ぬか)がついているものは、玄米。
    精米して糠層をとり、胚芽がついているものは、胚芽米。
    精米して胚芽をとって窪んだものが、白米。

    改めてそういう食に関することを知った。
    これまたとても身近なところに、よく知らなかったことがあって、興味深かった。


    断絶と連続という話は、今を生きていると滅びると考えられないから面白かった。
    滅亡の可能性。

    私は、散歩で他人の家の園芸や庭木を見るのが好きだが、みんなすごく園芸を楽しんでいる。
    外国に行って、園芸ができるくらいの郊外や田舎の家を見たいなぁと思った。
    特に中国。


    私が中国に親しみを持ったきっかけは、関口知宏が旅したNHKの番組「中国鉄道大紀行」を観たことかなと思う。

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著者プロフィール

1916年(大正5年)愛知県生まれ.京都大学農学部農林生物学科卒.専攻は育種学,栽培植物学.1961 -1980年大阪府立大学教授.著書に『栽培植物と農耕の起源』『ヒマラヤの花』『秘境ブータン』『ニジェールからナイルへ』『照葉樹林文化』『料理の起源』『現代文明ふたつの源流』ほか


「2011年 『ブータンの花 新版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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