大江戸の飯と酒と女 (朝日新書)

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  • 朝日新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022950413

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  • 幕末の万延元年に、江戸には3,763軒の蕎麦屋があり、屋台も含めると5千件を超えていたとか。よほど蕎麦好きが多かったのかと思えど、それは水車による製粉技術により16文という安価で提供できたればこそとは思い至らず。確かに人力で臼挽きしていては間尺に合わず、ファーストフードにはなり得なかっただろう。お酒に関しては、国内総石高3千万石の時代に酒米が8百万石を超え、酒造が米価の動向を大きく作用していたとは驚きだ。酒より食用だろうと、いや、思わんか。花魁は床をともにするまで20~30両かかったそうで、悩む(何故)。

  • 江戸時代の食べ物について詳細な報告で、当時の人の生活が垣間見れる.特に面白かったのは将軍の御成で、大名が接待する状況が詳細に述べられている.何を食べたか、何を見たか.現代の人々が食べているものと比べると、それほど豪華なものではないが、一般の人から見るとすごい料理だったのだろう.独身の男が多かった江戸時代、タイムマシンで行ってみたいと思った.

  • <目次>
    プロローグ
    第1章  <飯>花開く食文化の舞台裏
    第2章  <酒>幕府と居酒屋と料亭と
    第3章  <女>百花繚乱、色恋の秘密

    <内容>
    江戸時代の庶民の生活については多くの本が出ているが、それをうまくつなげた感じの本。外交使節の食事の話や「寛政三美人」の詳しい説明はあまりなかった気がする。

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著者プロフィール

歴史家。1965年、千葉県生まれ。早稲田大学教育学部卒業、同大学院文学研究科博士後期課程満期退学(文学博士)。JR東日本「大人の休日倶楽部」など生涯学習講座の講師を務める。おもな著書に『江戸の間取り』『大名格差』『徳川幕府の資金繰り』『維新直後の日本』『大名廃業』(彩図社)、『15の街道からよむ日本史』(日本ビジネス文庫)、『東京・横浜 激動の幕末明治』(有隣新書)、『徳川時代の古都』(潮新書)などがある。

「2024年 『江戸時代はアンダーグラウンド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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