- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784022951861
作品紹介・あらすじ
1999年、伊藤忠商事の社長として約4000億円の不良資産を一括処理してバブルの後始末をし、その翌年には同社史上の最高益(当時)を記録する。2010年に駐中国日本国特命全権大使に就任してからは、尖閣諸島国有化をめぐって最悪の日中関係の中、日本と中国の関係正常化に向けて奔走する──。 まさに激動の人生をブレずに貫いた「生き方の哲学」とは何か。その内実を余すところなく開示する。「人生の背骨」をつくるために、必読の書。第1章 「ペン」より「パン」――人間はお金を常に求める動物だ・お金なしで幸せと言えますか?・いくらあれば満足できますか?・入社一年間はネクタイ一本の生活・収入と連動しない私生活・ビジネスマンはカネの匂いがしなければならない・お金の価値は生活レベルとともに変わる・大企業の一〇〇万円と中小企業の一〇〇万円は違う・人を喜ばせるお金の使い方・良いお金儲けと悪いお金儲け・八割は思想よりもお金を選ぶ・資本主義は終わらない・死ぬまでお金を求める動物・お金は思想や信条と密接に関わる第2章 仕事──働くために生きる・ワークライフバランスなんていらない・コロナがもたらす「残酷な経済」・テレワークで成果主義がやって来る・新しい仕事では権限と責任が明確になる・スペシャリストでなければ生き残れない・大事なことは記憶ではなく、記録に残す・毎日の読書が差をつける・個人が世界相手にビジネスをする時代・生き抜くためには海外と手を組む・AIに使われるな。使う人間になれ・AIは戦争をなくせるか第3章 成功──出世を目ざして出世したヤツはいない・目標をもって仕事に臨め・年齢によって目標は違ってくる・一度に全部はできない・出世する人としない人はどこが違うか・自己評価は他人の評価の二倍になる・人にホメられるように努力せよ・人を喜ばせるような仕事をせよ・仕事はすればするほど深まり幅が広くなる・自分の得意分野を把握せよ・「すべては現場に宿る」というビジネスの鉄則・中国全土を回って知ったこと・最も大切なのは信用・信頼・トップは命をかけて仕事をせよ第4章 覚悟──死ぬまでベストを尽くせ・定年退職後、どうするか?・会社の辞め方をつくっておく・働きたい、学びたいシニア層・若手に必要とされる年寄りになれ・定年後に生きる「武器」を身につけよ・老人は若手に「席を譲れ」・世界を狭める過去の肩書とプライドを捨てよ・お金のない年寄りは孫にも相手にされない・「余命一〇年」を宣告された・突然、歩けなくなった・健康法は自分の調子に合わせるのが長く続けるコツ・人に喜ばれることに力を尽くせ・感激、感動を忘れるな第5章 生きる──いつも自分の心に忠実に生きよ・「親ガチャ」にとどまるな・自分の不運に感謝せよ・生きている限り努力を怠るな・「自分だけが――」という落とし穴・悩みは「生きている証拠」・サムシング・グレートによる「奇跡」の共通点・成功も失敗も誰かが必ず見ている・自分の心に忠実に生きる・毎日、いつでもどこでもベストを尽くせ・明日死んでも、それが自分のベスト・一歩踏み出せば、見える風景が違う
感想・レビュー・書評
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今の世の中、悩みをたくさん抱えている方は多いでしょう。
この著書には「悩みは生きている証拠」とあったのを見て、とても前向きな考え方で今後の参考にしたい。
そして努力を惜しまず、日々目標を持って努力を積み重ねていくことに対する勇気を得られた。
どこで人間に差がつくかと言えば「努力をするか、しないか」と言うこと。
「我を忘れるほどまっすぐに努力すること」を心のスローガンとして生涯持ち続けていきたいと思った。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
元伊藤忠丹羽さんの本。
読みやすい。
冒頭思った以上に、お金に関する話でびっくりした。
生き方の哲学ということで、丹羽さんの哲学で、今の環境生立ちなら違っていたのでは?と感じるところもしばしば
・気がついたこと、心に留めたいことは記録に残すこと
・人が生きていくうえで一番大切なことは人から信頼されるようになること。ビジネスを成立させるのも相互の信用と信頼
・シニアに向けて
人に喜ばれるようなことに力を尽くす
人の目を気にしない
できるだけ人と話をする 1日6回は人と話をする
感動を味わう。
・良いことだらけの人生はないし、悪いことだらけの人生もない。人生さまざま
・悩みは生きている証拠とも。人間から悩みをとるには死ぬしかないくらい。生きている限りついて回る。 -
まず、目の前の仕事に打ち込む、このことの大切さを教えてくれます。
今の時代、なぜ努力をするのか、それをすることに何の意味があるのか、といったようにすぐにその先の結果を知ろうとすることが多いように思います(そのこと自体がダメだとは思いません)。
ただ、たとえ今時点では「その先に何があるか」が不透明であったとしても、すぐに転々と次に行くのではなく、いったん腰を据えて『深く向き合う』ことがやはり大事なんじゃないかと考えるところです。
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このタイプの本は敬遠してきたので、はじめは最後まで読めないかもと思っていましたが、新しい発見やなるほどと思うことが沢山ありました。
とくに若い方にはおすすめできる本です。
人生や進路に迷ったり自分のできないことによく目がいきがちなのですが、この本のお陰ですべきことがわかった気がします。
自分の心に忠実に生き、ドゥ・マイ・ベストを尽くしたいと思います。 -
お金、仕事、目標、努力
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Do your best!最後の終わりの言葉がよかった
丹羽さんは若い頃死に物狂いで毎日働いていたのがヒシヒシと伝わってきた。物事に対する考え方、それが自分のベスト、嘘は自分に返ってくるなど子供の頃自分が親に言われた言葉だったり、色々感慨深いところが多かった。途中の終身雇用の話など、丹羽さんが今の自分の年齢、自分の視点で書いていたので、自分は若者の視点だったのであまり同意は得られなかった。 -
丹羽さんの本を読んで毎回思うのが、「毎日を大切にし、ベストを尽くす」です。
また、気が引き締まりました。
天才型ではない器用ではない私にとって、努力の大切さをしっかり表現してくれる丹羽さんの言葉がありがたいです。 -
伊藤忠の社長として約4000億円の不良債権を一括処理、尖閣国有化をめぐり最悪の日中関係のなか中国大使として関係正常化に奔走する。まさにブレない生き方を説く。
特段変わった事を説くわけではないのだが、それを実践してきていた事が凄く、だからこそ、言葉に迫力がある。一読して、決して損はなく、一言でも残れば財産になる。 -
丹羽さんの著書もほぼ読んできましたが、老練さが出てきて、大変勉強になりました!