お市の方の生涯 「天下一の美人」と娘たちの知られざる政治権力の実像 (朝日新書)

著者 :
  • 朝日新聞出版
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感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784022951984

作品紹介・あらすじ

お市の方は織田家でどのような政治的立場に置かれていたか? 浅井長政との結婚、柴田勝家との再婚の歴史的・政治的な意味とは? さらに3人の娘の動向は歴史にどう影響したのか? 史料が極めて少なく評伝も皆無に近いお市の方の生涯を、最新史料で読み解く。

感想・レビュー・書評

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  • 渓心院文というお市の次女(初)ゆかりの人物が
    初と周囲の人から伝え聞いた話が記録されている
    コレを重視して従来深掘りされていなかったお市
    の生涯を探る本書により、信長と16才も年の差が
    異母妹であり、国内政治から他国への外交に目を
    向けた時期に浅井に嫁したというくだりが分かり
    易く説明されている
    柴田勝家との婚姻が本能寺の変で壊れかけた織田
    家の引き締めのため、秀吉・丹羽と違い織田一門
    に縁付いていない柴田の為に清須会議で決められ
    たという推理には納得

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/787263

  • お市の方って、資料少なかったんですね。
    大河ドラマなどに戦国ものだと必ず出演してるので、勝手に知った気になっていました。
    こうやってしっかりと研究してくれるかこそ、お市の方の描き方が素敵になっていくんですね。

  • 戦国時代で最も著名な女性の一人である織田信長の妹、お市の方の生涯を辿る一冊。確かな史料の少ない中で一族や関係者の動向を丁寧に洗い出し、織田家におけるその政治的地位と個性、次代への影響を検討する内容は非常に興味深かった。

  • お市の方や三姉妹について、信頼できる史料から実像を描き出している。有名人の割に意外と分からないことも多いのが印象的。

  • お市の方や、その三人の娘たちの生涯を史料に基づいて描いた本。史料のきちんとした裏付けがあって、それを明示しているところが、この著者の作品の特徴である。
    テレビドラマや映画などで見られる描写の間違いについてもきちんと指摘している。
    同じ著者が書いた徳川家康についての新書を面白く読んだ読者なら、こちらも面白く読めるだろう。

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著者プロフィール

1965年、東京都に生まれる。1995年、駒沢大学大学院人文科学研究科博士後期課程満期退学。現在、駿河台大学法学部教授。著書に『中近世移行期の大名権力と村落』(校倉書房、2003年)、『戦国大名 政策・統治・戦争』(平凡社新書、2014年)、『百姓から見た戦国大名』(ちくま新書、2006年)など。

「2021年 『戦国「おんな家長」の群像』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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